「もう勘弁してください」
「僕は,もうこれで十分です」
と,言ったのに,お母さんは僕をプラッキング講習会へ連れて行った。
お母さんが手こずっていた顔や足などの作り方を教えてもらっていた。
テリ吉さんに「頑張っていますね」と言われてお母さんは喜んでいた。
でも,僕は知っている。
兄弟犬と比較されて,むきになってプラッキングをしていたことを。
仕上げが終わりテーブルから降りて周りを見回したら,女の子たちに囲まれていることに気が付いた。
猛烈にアタックしたけれど,相手にしてもらえなかった。
屋上では,ロットワイラーの男の子も遊んでいたんだ。
笑顔が似合う,とっても可愛い子だったよ。
この綺麗な状態が続くように頑張ります。