再び巡り来た自身の誕生日。
熊谷直実の世をはなかむ心情ではありません
が、何かしら心に響くものがある敦盛
(幸若舞)の一節。
思へばこの世は常の住み家にあらず
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に
誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の
雲にかくれり
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、
夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜し
かりき次第ぞ
....「敦盛」より。
ネットを通じていただきました、ご厚情に
感謝申し上げます。
今後とも、よろしくお付き合いの程お願い
申し上げます。
頼光 雅(らいこう みやび)