
評価: ★★★★★☆☆
与えられるものは
衣類とビデオカメラ。
そして
40種類の中から
自分で選んだ10アイテムのみ。
撮影スタッフの同行はなし。
選ばれし一般人10人は
それぞれに完全に孤立した場所で
何日間サバイバルすることができるのか?
というコンセプトの
賞金サバイバルドキュメンタリーで
厳密にいうと映画ではないんですけど
オオカミは遠吠えるわ
テントのすぐ横にクマは群れるわ
食料がなければ
ナメクジだろうがネズミだろうが
なんだって口にしちゃう面々の過酷な日々は
フィクションを軽く超えていく迫力で。
シーズン1は全部で10話ありましたが
4日で観終えてしまいました。
トムハンクス主演の〝キャストアウェイ〟や
某バラエティ番組の〝無人島0円生活〟。
何度も頭を過ぎりました。
でも
最たる違いは
南の島じゃないってとこなんですよ。
滅多に晴れないんです。
雨が半端なく降るんです。
しかも
カナダのめっちゃ寒いエリアで
10月半ばからのチャレンジっていうね。
年内にはカタつけてよね!って
製作サイドの思惑がひしひしと伝わるようです。
まあ
参加者はみんなサバイバルに長けた
強いメンズばっかりですから
〝住みにくさ〟は
欠かせない要素なんでしょうけども。
そして
あと何人残っているのかは知らされないってのも
なんともニクいルール。
もちろん
言わずもがな。
賞金50万ドルだぜ!
日本円なら5000万だぜ!
って毎分唱えたとしても
あたしには絶対あんな生活ムリ。
だって
普通に死ねちゃうんですもん。
ミスを犯したら
とかじゃなくて
運と反射神経が少し悪い程度でも
全然死ねちゃえると思います。
特にクマが強烈。
一人で観るよりは
誰かと観た方が盛り上がれます。
狩りをして調理もするので
多少の血は流れますし
臓物が映ったりすることも稀にありますが
圧倒的な自然の力とか
その中で生き抜くことのタフさとか
なにより
〝孤独〟が人に与える影響など
言葉ではなかなか表せないものを
目と耳とで感じられるドキュメンタリーなので
小学校高学年ぐらいからなら
お子様にもある意味オススメできます。
ここからはネタバレを含みます。
あたしは最初からサム派でした。
というのも
メンタルを常に陽気に
前向きに保とうとする者が勝者になったら
それこそが人類ならではの生存競争というか
視聴者にとっても最高の教訓になる気がして。
最後の二人まで残ってくれたので
もう満足ですけどね。
てか
クーガーに恐れをなしてリタイア。
下痢や脱水症状でリタイア。
家族に会いたくてリタイア。
ある程度がんばれたと思えたからリタイア。
「そりゃそうだよね」って。
あたしにしてみたら
どの参加者も納得できるリタイアでした。
贅沢を言うなら
酷ですけど
リタイアしたメンバーが
どんな表情でオンエアを観たのか。
そこまで追ってもらえたら完璧だと思います。
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