リーフレット ダンス / 近藤文子

~踊りと絵画と写真~

『道化の終演』 三岸好太郎美術館 2月5日(土)

2011年01月24日 | リーフレット・ダンス(バレエ)
第5回 三岸好太郎美術館 土曜セミナー

2月5日(土曜日)2時より
三岸好太郎美術館1階展示室にて踊ります。(チラシにリンクしています)

三岸好太郎  友人にあてた手紙(1931年)より

僕は今となって見れば実に不満だらけだ。
もっと もっと 北方的な 牧歌的な 神秘的な 運命的な 感能の世界へ飛び込みたいのだ。・・・
二米×三米に 今 僕は 道化を五人描かうとしている。
そうしてその五人に人の世の総ての姿を表現しようと思って居るのだ。


 『道化役者』1932年



三岸好太郎が1928(昭和3)年~1932(昭和7)年までの5年間、集中的に道化の一連のシリーズを描きました。しかし突然、その世界から脱却し、オーケストラの世界へ向かいました。この時期の三岸作品と画風の転換は、まさに ベートーヴェンの弦楽四重奏第14番を思い出させました。
この曲が持つ光と影の交替と、感情や物語性を排し、敢然と真実に立ち向かった深い浪漫性を少しでも踊りで伝えられたら、こんなに嬉しい事はありません。

 『オーケストラ』1933年


雪が多く、道も悪いですが、是非このセミナーに足を運んで頂き、
三岸好太郎とベートーヴェンの二人の芸術家の情念の昇華を感じて頂きたいです。



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