今日、思ったこと。

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国債の買入れ

2009-03-23 01:53:00 | 時事
国債買い入れ政策消化へ、財政ファイナンス懸念なら市場波乱も
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-37074620090322

短期的に見れば、国債の供給量が低下するので金利も低下傾向となることは頷けます。また、国債買入れが新たな通貨の発行と結びつく場合、通貨レートは下落することとなります。米国の起債とFRBの国債買入れは、この例に該当すると思われます。

国債発行と買入れとをセットで行った場合、市場には国債の総数は変わらないものの、通貨だけが大量に供給される状況が発生します。そのため、通貨の価値が下落し、場合によってはインフレを惹起させることもあり得ます。
日本の場合は、現在産業界の製品供給が購買能力あるいは通貨量を遥かに上回っており、製品価格は他の要因を排除(例えば原油価格の高騰や、穀物価格の高騰といった要因)すれば、下落傾向にありますので、インフレは想定しづらい状況と考えられます。
現在の世界不況では、世界各国の需要が減少していることは間違いありませんので、産業界はいきおい国内向けにシフトせざるを得ません。この国内の需要を喚起させる上でも、日本国内では通貨の供給を増やす必要があり、そのための国債買入れと考えたとき、記事にあるような財政ファイナンス懸念ですとか、金利の乱高下が誘発されるとは考えづらいのです。