
皆さんこんにちは!
「すぐわかる液晶の基本」、今日は液晶の画質の決め手となる
コントラスト比について説明します!
コントラスト比とは、
映像の最も明るい白と最も暗い黒の差を表した数値で、
一般的にはこの数値が高ければ高いほど映像にメリハリがつきます。
そもそも液晶が映像を映し出す仕組みとは、
バックライトから出した光を
3原色のフィルターで遮って調整することで色を表現しています。
3原色ぜんぶに光を通せば白になりますし、
3原色ぜんぶの光を遮れば黒になります。
でも、光を完全に遮れるというワケではなく、
ほんの少し光が漏れてしまうので、黒がちょっとグレーっぽくなるんです。
これを液晶の光漏れといいます。
ノートパソコンなどで映画を見るとわかりますが、
夜などの暗いシーンで、本来黒いはずの背景がグレーっぽく見えるのが光漏れですね。
つまり、この光漏れをどれだけ抑えられるかによって
液晶のコントラスト比が決まるというわけです。
では、一体どれくらいコントラスト比があればよいのでしょうか?
一般的に、最近のパソコン用の液晶は
コントラスト比は1,000:1くらいです。
少し前だと500:1の製品も多かったのですが、性能も上がっています。
目安として、TNパネルもしくはIPSパネルであれば800:1以上のものを、
光漏れを防ぎやすい構造のVAパネルであれば1,000:1以上のものを選びましょう。
特に「黒が締まる液晶がイイ!」という方にはVAがオススメです。
コントラストが3,000:1の製品もあります。
もうひとつ知っておきたいのが、擬似コントラストについての知識です。
お店に行くと必ず
「メガコントラスト 100万:1」とか、
「ダイナミックコントラスト 10万:1」のように、
ケタ外れのコントラスト性能を謳った製品が数多く存在します。
実はこれは液晶本来の実力値ではなく、
動画のシーンごとにバックライトの明るさを変えることで
擬似的にコントラスト値(コントラスト感?)を上げる技術ですから、
実際の液晶の実力値はやはり1,000:1くらいだと思ってください。
明るいシーンと暗いシーンが目まぐるしく変わるようなアクション映画であれば、
恩恵を受けられるかもしれません。
【まとめ】
コントラスト比は最低でも800:1くらいが現代の水準!
理想は3,000:1だけど、1,000:1でもじゅうぶんにキレイ。
極端に数値の大きいコントラストは、擬似コントラスト。
【予告】
次回は、ゲームや動画視聴に欠かせない「応答速度」についてお伝えしていきます!