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『神様の御用人』その1

2023-08-28 21:31:26 | 読書
神様の御用人(メディアワークス文庫)
著 浅葉なつ

神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!?
特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。モフモフの狐神、黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!

という訳で「神様の御用人」の感想でも書こう!
と思いましたが、既に最終巻まで読んでいます!笑

でも、最後まで読んだからまた最初から読みたい!他の人もそう思うはず!(。>﹏<。)💦
でも、せっかく読むならちゃんと形に残したいなと思い感想を残しておくことにしました!✨

自分は歴史モノが好きです!
色んな神様が生まれた神話も好きだし、
もっとも格差があり、人と呼ばれたのはほんのひと握り、それ以下の人は蜘蛛やカッパなど、妖怪と呼ばれた平安時代。

人々がもっとも苛烈で仁義に生きた戦国時代、どれも好きですが、今回は日本神話の神様が出てくる小説となっています。

一柱
~狐と抹茶パフェ~

このお話は主人公の良彦と相棒である狐の神様、黄金が出会うお話です。

不運が重なり、大好きだった叔父を無くし、頑張ってきた野球も膝を壊し居場所が無くなり、バイトをしながらただ怠惰に生きるだけだった良彦はとあるお爺さんを助け「宣之言書(のりとごとのしょ)」という冊子を受け取ります。

そして次の日の朝、その宣之言書は光ページが捲られます、そのページには毛筆で「方位神」と書かれていました。

良彦の親友でもある孝太郎は神社で働いていることもあり方位神とはなにか聞き、この神社にも末社があることを知り、足を運びます。

そこで方位神でもある狐の姿をした黄金(こがね)に出会い御用人とはなにか、そして黄金の御用とは「日本の子が神に畏怖と敬いの気持ちを持つよう取り計らって欲しい」というものでした。

当然、良彦は「いやいや、個人でなんとか出来るものじゃないし」と断ります。

そして、なにか他に願いがないのか、
どこか行きたいとか、なにか食べたいとか、
そういうのはないのかと聞いたところ
社の裏に雑誌を見つけます。

その雑誌の甘味処のページには肉球の跡がたくさんありました!笑

そこで良彦が問いただすと宣之言書が光り輝き御用の契約が行われてしまいます。

黄金はこんな御用なにかの間違いだ!
甘いものなどいらん!
と言いつつも、良彦と共に京都の甘味処で
特製の抹茶パフェを食べることに

黄金はそのおいしさにびっくりしながらも、
どんどん食べ大満足のご様子!

その後、良彦は家に帰ろうとしますが、黄金が付きまといます
「御用の履行をやり直すまで帰らん!」と

そして、黄金が寝た後、良彦はふと思います。
黄金の肉球を宣之言書に押せば受領印の代わりになるのでは、と。

朝、黄金が起きると目覚えのない肉球の受領印が、そして赤く染まった自分の肉球…
「てめぇ!なに勝手に押印させとんじゃー!」これが、良彦と黄金の出会いでした。

とりあえず、黄金が可愛かった!笑
狐でもふもふしてて、真面目なのに甘いものが好き。

周りの人に黄金は見えてないから、良彦と会話してる時は良彦の独り言みたいな感じになったゃうけど💦

それでもやっぱりこの1人と一柱の掛け合いはいいですよね!

…心に残った言葉…

『神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う

寺は仏教、神社は神道。祀ってあるのも、寺は仏、神社は神様。仏っていうのは、ややこしいんだけど、すごくあっさり言うとブッダのことを指すことが多くて、日本の神様とは全然違うもんだよ』

『昔は神祭りという行為により、人から感謝の心を奉納されることで神の力は補われていたのだ。そして人は、その神から恩恵を受けていた。神と人は、お互いがお互いを生かしめる、そんな関係であったのだ』



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