第31話「ザンジバル追撃」
連邦軍の目的はジオンの宇宙要塞ソロモン攻略である。ホワイトベースに課せられた役割はルナツーに集結しつつあるティアンム艦隊からジオンの目を逸らすことであった。囮としての役割にブライトは「独立部隊とはよく言ったものだな」と無常を感じる。
そのホワイトベースに補充人員としてスレッガーロウ中尉が配属される。ミライやセイラになれなれしく軽口を叩く陽気なスレッガーの態度にブライトはいい気はしない。
一方、シャアとパッカデリアはマリガン中尉率いる巡洋艦ザンジバルと合流する。ザンジバルの目的は新型宙間戦用モビルアーマーのテスト部隊であるが、シャアはジャブローを出港したホワイトベースを追跡する。
「テストにはちょうどよかろう」と、シャアはホワイトベースが大気圏を脱出するタイミングを見て、トクワン少尉が乗る新型モビルアーマービグロと宇宙用に換装されたリックドムの部隊を出撃させる。
アムロのガンタンクとホワイトベースの主砲を任されたスレッガーの連携でザンジバルの追撃は交わすものの、ビグロのスピードを前に、ハヤトのガンダムもカイのガンキャノンも歯が立たない。アムロはセイラの乗るGファイターとガンタンクをジョイントさせたガンタンクアーマーでビグロに挑むも、セイラは「兄さんが乗っている?」と攻撃を躊躇する。
アムロはそんなGファイターを切り離しガンタンクで単身ビグロに挑む。ガンタンクはビグロのパワーに苦戦するも零距離ボップミサイルでこれを討ち取る。
セイラが見せた戸惑いは、アムロに彼女が秘密を抱えていることを悟らせていた。アムロはセイラのことが気になり始める。
追撃を退けられたシャアは、ホワイトベースが何らかの陽動部隊であることに気づいていた。しかし、今はその打倒しか考えてはいない。アルテイシアが乗っているのではないかという懸念も振り払い、更にホワイトベースを追う。
第32話「強行突破作戦」
トクワンの仇討ちを果たしたいザンジバルのデミトリー曹長は、独断で試作モビルアーマーザクレロを駆り、ホワイトベースに襲撃をかける。
ブライトはビグロとの戦いで疲弊したアムロを休ませてハヤトのガンダムを出撃させるが、格闘戦にも優れたザクレロに追い込まれる。遅れて出撃したアムロのガンタンクとセイラのGファイターがザクレロを討ち取るも、ハヤトは負傷してしまう。
シャアはデミトリーの独断に苛立ちながらも、次なる手立てとしてかつての部下であるドレン大尉率いるキャメル艦隊とザンジバルでホワイトベースを挟撃する作戦を立てる。
前方のキャメル艦隊、後方のザンジバルに対して、ブライトはキャメル艦隊を強行突破する選択をする。
ガンタンクはザクレロとの戦いで整備が遅れており、ハヤトに代わりセイラがガンダムに搭乗、そしてスレッガーはGファイターで出撃する。セイラはガンダムのパイロットとして、自分の手で兄の暴走を止めるつもりだった。二人の関係を知らないアムロは、これまでに見せたことのないセイラの気迫に心を吸い込まれる。
キャメル艦隊から発進したリックドムの部隊と交戦するホワイトベース隊。だが、ドレンはその中にガンタンクの姿が見えないことを気にかける。ドレンの危惧は的中し、遅れて出撃したアムロがキャメル艦隊の死角から攻撃をかける。「たかが1機の戦車もどきに何ができるかー!」ドレンの叫びも空しく、キャメル艦隊はモスクハンの改造を受けて命中精度と射角が高められたガンタンクの全方位ミサイルで瞬く間に撃沈されてしまうのであった。
足止めさえできなかったキャメル艦隊の残骸を前に、シャアはホワイトベースの熟練度に恐怖すら感じる。そんなシャアに対してパッカデリアは「次は僕を出してください」と進言する。パッカデリアもまた、ジャブローで舐めた苦杯の雪辱を誓っていた。
その頃、ジャブローから発進したティアンム艦隊が無傷でルナツーへと入港していた。ホワイトベースの陽動は成功したのだ。
第33話「コンスコン強襲」
ホワイトベースはザンジバルの追撃を逃れて、補給と修理のために中立サイトであるサイド6へと入港した。その監査官であるカムランブルームは、かつてのミライの婚約者だった。ブライトは気が気ではない。だが、戦争を避けてサイド6へと逃げ落ちたカムランに対して、ミライの心は既に離れていた。
ホワイトベースを追うシャアの動向はドズルも把握していた。ガルマを守れなかったシャアに対して、その無能を示すため腹心であるコンスコン少将を送り込む。
コンスコンに無能呼ばわりされたシャアは「お手並みを拝見させていただく」と平静を装いつつも、まんまと連邦の陽動に乗ってソロモンの戦力を割いたドズルの無能さに、内心ではほくそ笑んでいた。
その頃、サイド6内で食料の買い出しに付き添っていたアムロは、雑踏の中に父テムレイの姿を見る。テムレイはサイド7の戦闘に巻き込まれて宇宙を漂流していたところをサイド6に身柄を保護されていた。だが、酸素欠乏症の影響で脳に障害が出ており、記憶がつながっていなかった。「ガンタンクこそわたしの最高傑作だ」と、アムロにガラクタ同然のガンタンクのパワーアップパーツを渡してきた父に、アムロはかつての父はもういないことを悟る。
修理のためにサイド6領空外に出たホワイトベースを、大型巡洋艦チベを旗艦とするコンスコン艦隊が強襲する。だが、父との別れで気持ちが吹っ切れたアムロは、全方位ミサイルでリックドム12機を3分で撃墜する。12個の標的に一度にミサイルを命中させるアムロの能力とガンタンクの性能に、コンスコンは腰から砕け落ちる。そんなコンスコンの失態を嘲笑うかのようにザンジバルが姿を現す。
第34話「宿命の出会い」
いったんサイド6に撤退しようとするホワイトベースを、パッカデリアがモビルアーマーブラウブロで奇襲をかける。ブラウブロとはシャアがキシリアから「貴様が拾ってきた女にテストさせてみろ」と預かったニュータイプ専用モビルアーマーである。シャアが既に自分を見ていないことが不満なパッカデリアの独断先行であった。
パッカデリアの放つ強烈な悪意にアムロは圧倒されかかるが、パッカデリアの能力ではブラウブロの性能を引き出すに至らなかった。負傷して帰還したパッカデリアをシャアは不問にするも「しょせんはニュータイプではないか」と既に半エスパーを見限り始めていた。
そして、ザンジバルもホワイトベースを追うようにサイド6へと入港する。ザンジバルとホワイトベースがドッグで肩を並べるという中立サイトならではの光景である。
アムロは既に母親のことすらまともに考えていない父テムレイに別れを告げる。母に続き父との絆も断ち切ったアムロは喪失感を味わっていた。そんな傷心のアムロは湖畔で白鳥に自分を重ねる少女ララアスンと出会う。神秘的なララアにアムロは心を惹かれる。
名残を感じながらホワイトベースに戻ろうとしていたアムロは、偶然通りかかったララアと再会する。そして、その傍らにはシャアがいた。アムロは初めて出会うシャア本人に対して激しく動揺する。シャアもまた、アムロがガンタンクのパイロットであることには気づかないものの、ララアの表情の変化に彼が特殊な存在であることに気づいていた。
ホワイトベースがサイド6から出港する。領空外には雪辱を期すコンスコンが巨大モビルアーマードグザムを従えて待ち受けていた。ドグザムは未完成の試作型だが、リックドム全機を失ったコンスコンの手札はこれしか残っていなかった。
ドグザム中心に陣を張るコンスコン艦隊に対して、もうミライが自分のもとには帰ってこないと悟ったカムランは、せめてもの手向けに領空ギリギリまで弾除けになる申し出をする。そんなカムランを無碍にするミライを「この人は本気なんだよ、わかる?」とスレッガーが𠮟責する。ミライは自身の気持ちしか考えていなかった愚かさに気づき、それを気づかせてくれたスレッガーを意識する。
カムランの尽力で領空外寸前まで戦力を温存できたホワイトベースにとって、コンスコンは既に敵ではなかった。テレビ中継されている両艦の戦闘を見ていたララアがシャアに対して「鈍色の戦車が勝つわ」とつぶやいた頃には、アムロがドグザムをガンタンク砲で破壊し、返す刀で旗艦チベも零距離ボップミサイルで沈めていた。
その光景をテレビで見ていたテムレイもガンタンクの勝利に歓喜していた。喜びのあまり階段から足を踏み外したテムレイを寸前で助けたのは、モスクハンとともにかつてのテムレイの部下だったフラナガン博士である。
連邦軍の目的はジオンの宇宙要塞ソロモン攻略である。ホワイトベースに課せられた役割はルナツーに集結しつつあるティアンム艦隊からジオンの目を逸らすことであった。囮としての役割にブライトは「独立部隊とはよく言ったものだな」と無常を感じる。
そのホワイトベースに補充人員としてスレッガーロウ中尉が配属される。ミライやセイラになれなれしく軽口を叩く陽気なスレッガーの態度にブライトはいい気はしない。
一方、シャアとパッカデリアはマリガン中尉率いる巡洋艦ザンジバルと合流する。ザンジバルの目的は新型宙間戦用モビルアーマーのテスト部隊であるが、シャアはジャブローを出港したホワイトベースを追跡する。
「テストにはちょうどよかろう」と、シャアはホワイトベースが大気圏を脱出するタイミングを見て、トクワン少尉が乗る新型モビルアーマービグロと宇宙用に換装されたリックドムの部隊を出撃させる。
アムロのガンタンクとホワイトベースの主砲を任されたスレッガーの連携でザンジバルの追撃は交わすものの、ビグロのスピードを前に、ハヤトのガンダムもカイのガンキャノンも歯が立たない。アムロはセイラの乗るGファイターとガンタンクをジョイントさせたガンタンクアーマーでビグロに挑むも、セイラは「兄さんが乗っている?」と攻撃を躊躇する。
アムロはそんなGファイターを切り離しガンタンクで単身ビグロに挑む。ガンタンクはビグロのパワーに苦戦するも零距離ボップミサイルでこれを討ち取る。
セイラが見せた戸惑いは、アムロに彼女が秘密を抱えていることを悟らせていた。アムロはセイラのことが気になり始める。
追撃を退けられたシャアは、ホワイトベースが何らかの陽動部隊であることに気づいていた。しかし、今はその打倒しか考えてはいない。アルテイシアが乗っているのではないかという懸念も振り払い、更にホワイトベースを追う。
第32話「強行突破作戦」
トクワンの仇討ちを果たしたいザンジバルのデミトリー曹長は、独断で試作モビルアーマーザクレロを駆り、ホワイトベースに襲撃をかける。
ブライトはビグロとの戦いで疲弊したアムロを休ませてハヤトのガンダムを出撃させるが、格闘戦にも優れたザクレロに追い込まれる。遅れて出撃したアムロのガンタンクとセイラのGファイターがザクレロを討ち取るも、ハヤトは負傷してしまう。
シャアはデミトリーの独断に苛立ちながらも、次なる手立てとしてかつての部下であるドレン大尉率いるキャメル艦隊とザンジバルでホワイトベースを挟撃する作戦を立てる。
前方のキャメル艦隊、後方のザンジバルに対して、ブライトはキャメル艦隊を強行突破する選択をする。
ガンタンクはザクレロとの戦いで整備が遅れており、ハヤトに代わりセイラがガンダムに搭乗、そしてスレッガーはGファイターで出撃する。セイラはガンダムのパイロットとして、自分の手で兄の暴走を止めるつもりだった。二人の関係を知らないアムロは、これまでに見せたことのないセイラの気迫に心を吸い込まれる。
キャメル艦隊から発進したリックドムの部隊と交戦するホワイトベース隊。だが、ドレンはその中にガンタンクの姿が見えないことを気にかける。ドレンの危惧は的中し、遅れて出撃したアムロがキャメル艦隊の死角から攻撃をかける。「たかが1機の戦車もどきに何ができるかー!」ドレンの叫びも空しく、キャメル艦隊はモスクハンの改造を受けて命中精度と射角が高められたガンタンクの全方位ミサイルで瞬く間に撃沈されてしまうのであった。
足止めさえできなかったキャメル艦隊の残骸を前に、シャアはホワイトベースの熟練度に恐怖すら感じる。そんなシャアに対してパッカデリアは「次は僕を出してください」と進言する。パッカデリアもまた、ジャブローで舐めた苦杯の雪辱を誓っていた。
その頃、ジャブローから発進したティアンム艦隊が無傷でルナツーへと入港していた。ホワイトベースの陽動は成功したのだ。
第33話「コンスコン強襲」
ホワイトベースはザンジバルの追撃を逃れて、補給と修理のために中立サイトであるサイド6へと入港した。その監査官であるカムランブルームは、かつてのミライの婚約者だった。ブライトは気が気ではない。だが、戦争を避けてサイド6へと逃げ落ちたカムランに対して、ミライの心は既に離れていた。
ホワイトベースを追うシャアの動向はドズルも把握していた。ガルマを守れなかったシャアに対して、その無能を示すため腹心であるコンスコン少将を送り込む。
コンスコンに無能呼ばわりされたシャアは「お手並みを拝見させていただく」と平静を装いつつも、まんまと連邦の陽動に乗ってソロモンの戦力を割いたドズルの無能さに、内心ではほくそ笑んでいた。
その頃、サイド6内で食料の買い出しに付き添っていたアムロは、雑踏の中に父テムレイの姿を見る。テムレイはサイド7の戦闘に巻き込まれて宇宙を漂流していたところをサイド6に身柄を保護されていた。だが、酸素欠乏症の影響で脳に障害が出ており、記憶がつながっていなかった。「ガンタンクこそわたしの最高傑作だ」と、アムロにガラクタ同然のガンタンクのパワーアップパーツを渡してきた父に、アムロはかつての父はもういないことを悟る。
修理のためにサイド6領空外に出たホワイトベースを、大型巡洋艦チベを旗艦とするコンスコン艦隊が強襲する。だが、父との別れで気持ちが吹っ切れたアムロは、全方位ミサイルでリックドム12機を3分で撃墜する。12個の標的に一度にミサイルを命中させるアムロの能力とガンタンクの性能に、コンスコンは腰から砕け落ちる。そんなコンスコンの失態を嘲笑うかのようにザンジバルが姿を現す。
第34話「宿命の出会い」
いったんサイド6に撤退しようとするホワイトベースを、パッカデリアがモビルアーマーブラウブロで奇襲をかける。ブラウブロとはシャアがキシリアから「貴様が拾ってきた女にテストさせてみろ」と預かったニュータイプ専用モビルアーマーである。シャアが既に自分を見ていないことが不満なパッカデリアの独断先行であった。
パッカデリアの放つ強烈な悪意にアムロは圧倒されかかるが、パッカデリアの能力ではブラウブロの性能を引き出すに至らなかった。負傷して帰還したパッカデリアをシャアは不問にするも「しょせんはニュータイプではないか」と既に半エスパーを見限り始めていた。
そして、ザンジバルもホワイトベースを追うようにサイド6へと入港する。ザンジバルとホワイトベースがドッグで肩を並べるという中立サイトならではの光景である。
アムロは既に母親のことすらまともに考えていない父テムレイに別れを告げる。母に続き父との絆も断ち切ったアムロは喪失感を味わっていた。そんな傷心のアムロは湖畔で白鳥に自分を重ねる少女ララアスンと出会う。神秘的なララアにアムロは心を惹かれる。
名残を感じながらホワイトベースに戻ろうとしていたアムロは、偶然通りかかったララアと再会する。そして、その傍らにはシャアがいた。アムロは初めて出会うシャア本人に対して激しく動揺する。シャアもまた、アムロがガンタンクのパイロットであることには気づかないものの、ララアの表情の変化に彼が特殊な存在であることに気づいていた。
ホワイトベースがサイド6から出港する。領空外には雪辱を期すコンスコンが巨大モビルアーマードグザムを従えて待ち受けていた。ドグザムは未完成の試作型だが、リックドム全機を失ったコンスコンの手札はこれしか残っていなかった。
ドグザム中心に陣を張るコンスコン艦隊に対して、もうミライが自分のもとには帰ってこないと悟ったカムランは、せめてもの手向けに領空ギリギリまで弾除けになる申し出をする。そんなカムランを無碍にするミライを「この人は本気なんだよ、わかる?」とスレッガーが𠮟責する。ミライは自身の気持ちしか考えていなかった愚かさに気づき、それを気づかせてくれたスレッガーを意識する。
カムランの尽力で領空外寸前まで戦力を温存できたホワイトベースにとって、コンスコンは既に敵ではなかった。テレビ中継されている両艦の戦闘を見ていたララアがシャアに対して「鈍色の戦車が勝つわ」とつぶやいた頃には、アムロがドグザムをガンタンク砲で破壊し、返す刀で旗艦チベも零距離ボップミサイルで沈めていた。
その光景をテレビで見ていたテムレイもガンタンクの勝利に歓喜していた。喜びのあまり階段から足を踏み外したテムレイを寸前で助けたのは、モスクハンとともにかつてのテムレイの部下だったフラナガン博士である。
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