Lady Ella

ひとり語り・・・

失せ物。

2014-12-27 05:31:50 | 酔言
 その彼は突然やってきた。


 私の店は・・・と、言うか我が街では・・・

 一見さんのお客さんてのは少ない。


 「いいですか」

 もちろんである。看板に灯はともっている。

 「なににしましょうか?」

 「スコッチ」

 「初めてですよね?」「いつもどんなものを飲まれます?」

 「ううんっと・・・甘くないの」「初めて・・・そうですね、お客さんとしては・・・」


 あれあれ・・・思い出せない。


 「携帯を・・・届けたことがあります」


 あ~っである。


 10年近く前に、ま、私はなんどもあるのだけれども・・・携帯を酔っ払って落とした。

 それを拾って届けてくれた彼である。

 当時・・・彼は予備校生だった。いまは・・・理学療法士になっているようだ。


 「なんとなく素敵な出会いがあると思って・・・」「あの時の携帯のストラップは・・・」

 愉しいのである。

 もしかしたら・・・落とし主はとっても可愛い女の子・・・って思ってしまった。

 結果は・・・親父である。飲み屋の親父。

 ちょっとがっかりして・・・でも大人になったら飲みにこようって思っていてくれたらしい。


 ブログにその時のことを私も書いたように思う。思い出せないし・・・見つからない。

 でもね、昨夜・・・彼にまた会えた。

 ありがとう。


 やっぱりね、飲み屋はやめられねぇ~な。そう言うこった。


 今年も終わる・・・とーっても・・・佳き年かな。去年も・・・きっと来年も・・・


 マズイ・・・年賀状・・・はい・・・

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