久商「五輪旗」堂々 体育祭で披露 [福岡県]
3日開催された久留米商業高校(久留米市南1丁目)の体育祭で、1964年の東京五輪で使われた「五輪旗」が披露された。2度目の東京五輪開催が決まったばかりとあって、多くの保護者や卒業生が注目した。
「久商百年史」によると、五輪旗は代々木の水泳競技会場に掲揚され、世界各国の選手を見守ったもの。同校OBで衆院議長などを務めた石井光次郎氏が65年2月に寄贈した。体育祭の入場行進では、生徒代表4人が五輪旗を持ってゆっくりとグラウンドを一周した。
保護者や卒業生からはさまざまな声が聞かれた。東京五輪があった64年に生まれ、娘が生徒会長を務めている平石由香さん(48)は「遠く東京からやって来て、今もこうして堂々と行進の先頭を行くなんて、すごいことですね」と感動した様子だった。
五輪旗が寄贈された65年に同校3年生だった、卒業生の豊福輝信さん(65)は「久々に見たが、思ったより保存状態が良く、美しい旗だった。あの頃よりどこか大きく感じた」と感慨深そうに見つめていた。
=2013/10/04付 西日本新聞朝刊=
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