朝起きて、不安だった亜綺の様態は
安定していた。
息も普通に出来ていたけど、夕べの事があるから
朝一番に獣医さんの所へ連れて行く。
触診もせずに、夕べの状態を効いた先生は
「肺に水が溜まってると思う」と、亜綺の胸に針を刺して抜き出した。
痛がって暴れる 亜綺を見て
いたたまれなくなった。
見てると、水は抜けていない。
((肺に水ってちがうんじゃない?)
そう思ったとき、亜綺の様子が変わって
息が出来ない状態になって、空の嗚咽をしている。
「先生。亜綺の様子変!」っていっても、きいてないのか
まだ、肺に針をさしている。
その時助手が、「先生、舌の色が変わってきてます」
先生があわてて、「呼吸出来てないから、奥の部屋で酸素吸入して」って。
もぅ、頭が真っ白になった。
獣医に連れて来たことを後悔した。
祈る思いの私を置いて、二人は奥の部屋に亜綺を連れて行って
先生だけが、戻ってきて私にこう言った。
「もう、あかんと思うわ。ほら。最初に連れてきたときから弱ってたやろ?」
……
変に冷静な私がいた。
((あぁ、こうやって言い訳してるんだ。こいつ))
呆然としている私を置いて先生がまた、奥の部屋に行って
直ぐに戻ってきて、私に
「あかんかったわ」って。
助手の人が、亜綺の亡骸を、私の前に連れてきた。
先生が、亜綺を触りながら、こう言った。
「生きてる時は暴れて触らしてくれへんかったし、ちょっとさわっとこ」
そして、次にこう言った。
「この目な? 癌やったと、思うわ」
……
私は、そんなことより、もぅ先生に触って欲しくなかったから
「亜綺に、触らないでください」といって、お金を払って家に連れて帰った。
家で待ってる 父に 亜綺を見せて泣き崩れた。
父は私に、何も言わなかったけど
亜綺ちゃんに、「よーがんばったな」って声をかけて、泣いていた。
10:49 亜綺ちゃんは虹の橋に、旅立ちました。
うちに迷いこんで来て、22年間
幸せやったかな…
私は、頑張って 亜綺を幸せにできたんだろうか
安定していた。
息も普通に出来ていたけど、夕べの事があるから
朝一番に獣医さんの所へ連れて行く。
触診もせずに、夕べの状態を効いた先生は
「肺に水が溜まってると思う」と、亜綺の胸に針を刺して抜き出した。
痛がって暴れる 亜綺を見て
いたたまれなくなった。
見てると、水は抜けていない。
((肺に水ってちがうんじゃない?)
そう思ったとき、亜綺の様子が変わって
息が出来ない状態になって、空の嗚咽をしている。
「先生。亜綺の様子変!」っていっても、きいてないのか
まだ、肺に針をさしている。
その時助手が、「先生、舌の色が変わってきてます」
先生があわてて、「呼吸出来てないから、奥の部屋で酸素吸入して」って。
もぅ、頭が真っ白になった。
獣医に連れて来たことを後悔した。
祈る思いの私を置いて、二人は奥の部屋に亜綺を連れて行って
先生だけが、戻ってきて私にこう言った。
「もう、あかんと思うわ。ほら。最初に連れてきたときから弱ってたやろ?」
……
変に冷静な私がいた。
((あぁ、こうやって言い訳してるんだ。こいつ))
呆然としている私を置いて先生がまた、奥の部屋に行って
直ぐに戻ってきて、私に
「あかんかったわ」って。
助手の人が、亜綺の亡骸を、私の前に連れてきた。
先生が、亜綺を触りながら、こう言った。
「生きてる時は暴れて触らしてくれへんかったし、ちょっとさわっとこ」
そして、次にこう言った。
「この目な? 癌やったと、思うわ」
……
私は、そんなことより、もぅ先生に触って欲しくなかったから
「亜綺に、触らないでください」といって、お金を払って家に連れて帰った。
家で待ってる 父に 亜綺を見せて泣き崩れた。
父は私に、何も言わなかったけど
亜綺ちゃんに、「よーがんばったな」って声をかけて、泣いていた。
10:49 亜綺ちゃんは虹の橋に、旅立ちました。
うちに迷いこんで来て、22年間
幸せやったかな…
私は、頑張って 亜綺を幸せにできたんだろうか