京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

名前にヒルガオとあってもアサガオの仲間です

2020-08-18 07:01:24 | 園芸・植物・自然環境
昼間は35度を超える猛暑日で、夜になっても30度を下回らない熱帯夜ならぬ超熱帯夜が続いた先週の京都。今週になって夜間は30度を下回るようになったようですが、日中は猛暑となる日がまだまだ続きそうです。

さて、少し曇りがちだった盆の入りの日の早朝に散歩をしていると、涼しげな色のアサガオ(朝顔)の花が咲いているのを見つけました。淡紫色で花の基部は濃紫色の花です。




グリーンカーテンにされていて、完全な日除けになるほど覆っているわけではありませんでしたが、花を眺めていると一服の清涼剤になります。でも、よく見てみると、葉っぱがアサガオらしからぬ葉っぱです。




少し遠くから見ている限りはアサガオだと思っていましたが、花を咲かせていたのはモミジヒルガオ(紅葉昼顔)でした。

北アフリカが原産と考えられていますが、アジアからアフリカにかけての熱帯地域に分布する多年草です。和名にヒルガオとついていますがヒルガオ属ではなくアサガオ(朝顔)と同じサツマイモ属に分類されています。互生する掌状複葉に近い葉のかたちが和名の由来であり、モミジバヒルガオ(紅葉葉昼顔)やモミジバアサガオ(紅葉葉朝顔)といった別名の他、生息地のひとつであることからタイワンアサガオ(台湾朝顔)の別名でも呼ばれることがあります。

また、アサガオの花は午前中にはしおれ始める半日花ですが、モミジヒルガオの花は一日花なので昼過ぎまで咲き続けます。おそらくヒルガオと名付けられたのも、お昼を過ぎても咲き続ける花がその理由かもしれません。




あまり見かけない品種かもしれませんが、暑い日には涼しげな色合いのアサガオの仲間です。

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