「お~い 出てこい」

2014-08-02 | 出来事

今日は昼から小雨交じりの一日となり、自宅で昼寝なぞして

過ごしました。

やったことと言えば、終わったトマトの処分とカメラ屋さんに

注文していたカメラのフィルター(露出を下げるもの)を

受け取りに行ったくらいです。

東北地震の放射能を含んだ瓦礫などの処分場のニュースを

見ながら、40年近く前に読んだ星新一さんの短編を

思い出していました。


タイトルは

「おーい 出てこい」

確かこんなストーリーだったと思います。間違えていたら

ごめんなさい。

ある日ある国のある場所に、突然大きく深い穴が出現した。

とてつもなく深いようで、測ることさえできない。

人々は興味を持ち、覗き込んでいたが、その中の一人が大きな声で

「おーい、出てこい」

と数回言った後、小石を投げ込んだ。

そのうち不届きものが夜陰に乗じて廃棄物を放り込むように

なったが、穴はいっこうに埋まる様子が無い。

そうなると誰も彼もが捨てに来る。

穴で商売を始める輩も出始めたため、とうとう政府が管理

することになった。

初めのうちは無難な廃棄物だけだったものが、例によってだんだん

エスカレートしていく。

それでも穴に変化はない。

こうなると世界中から公に廃棄出来ないものまでが捨てられていき、

政府はそれを収入とし、国家は潤った。

それでも穴は埋まらない・・・・・・・・。

世界は廃棄物の処分に困らなくなり、平和な日々が続いた。

数十年経ったある日、発展した都市を歩いていた一人の男が

「何か聞こえたかな?」と立ち止まり、空を見上げた。

「おーい、出てこい」

今度ははっきりと聞こえた。

次の瞬間、頭に小石が落ちてきた。


というストーリーなんです。

東北地震の放射性廃棄物の処分や、有害な産業廃棄物の

処分、よほど考えないと天罰が下ると思います。

電力にしても、今ソーラーがもてはやされていますが、蓄電や

機材はいつか廃棄する時が来ます。

これらには有害物質も含まれていますよね。

 

それにしても星新一さんの洞察力には脱帽です。 

人気ブログランキングへ  ← クリックお願いします。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿