昔ガンダムシリーズの宇宙世紀(以下U.C.)に関するシンポジウムが開かれたことにインスパイアされた私クワヒロ・バラーナが宇宙世紀に関していくつか研究を行ってみた中から、「Z」に登場するクワトロ・バジーナ大尉が劇中で搭乗したモビルスーツ(以下MS)のMSN-00100 百式について研究したこと(⇒『百式は百年先も戦えたのか?』はコチラ)や「Z」及び「ZZ」のネオ・ジオン(アクシズ)の騎士について研究して見ました(⇒『ネオ・ジオン(アクシズ)の騎士について』はコチラ)。
第三弾となる今日は、下記のリンク先でも分析されています、『エゥーゴはなぜガンダムMk-Ⅱを使い続けたか?』です。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/magmix/entertainment/magmix-220866
RX-78 ガンダムの後継機としてティターンズによって開発されたRX-178 ガンダムMk-Ⅱ(以下Mk-Ⅱ)ついて百式の時のように振り返ると長くなってしまうので要約すると、ティターンズから奪取したエゥーゴが1.5世代とされるMk-Ⅱ(Mk-Ⅱを1.5世代とするのに抵抗があるので、改めて第2世代との境界線については研究したいと思いますが、今日は一旦1.5世代とします)を第4世代まで急激に発展したグリプス戦役~第一次ネオ・ジオン抗争間を主力MSとして使い続けるにはスペック的に無理がないか、と言う訳です。
これについて、確かにガンダムの後継機であることや第2世代の先駆け及び第3世代とされる可変MSにも影響を与えた素性の良さ、運動性能の高さもあると思います。
ですが、私がこれらに加えてMk-Ⅱの継戦能力が高かったことも挙げらるのではないかと思います。
具体的にはEパック方式を採用したビーム・ライフルやガンダム同様2本装備されたビーム・サーベル、散弾も使えるハイパー・バズーカと充実した兵装、それを使える機体であったことが大きいのではないかと思います。
特にEパックを採用したビーム・ライフル、これが肝だと思っています。
確かにこのEパック方式はMk-Ⅱよりもさらに旧式とされるRMS-106 ハイザックにも採用されていますし(最近だとRMS-117 ガルバルディβのビーム・ライフルもEパック方式とされて、流石にそれは違和感がありますが)、ハイザックのEパック式のビーム・ライフルは後継機のRMS-108 マラサイにも採用されていて特段珍しい方式にないように思われます。
RMS-099 リック・ディアスのビーム・ピストルや百式及びMSZ-006 Zガンダムのビーム・ライフルもEパック式とされています。
ただ、グリプス戦役勃発時にハイザックと共に地球連邦軍の主力とされていたRMS-179 / RGM-79R ジムⅡやエゥーゴの主力とされるMSA-003 ネモには採用されていません。
また、グリプス戦役後期~第一次ネオ・ジオン抗争でエゥーゴと対立するアクシズ及びネオ・ジオンのMSに装備されるビーム系の火器の多くはジェネレーター直結式、ようはジムⅡもネモもネオ・ジオンのMS群も弾切れすると母艦に戻って補充かと思います。
特にネオ・ジオンのMSはパイロットの練度不足を補う目的もあって高火力を誇る分、エネルギーの消費も高く、かつ機体の腕部や胸部にメガ粒子砲を備えることで被弾性も決して優れているとは言えなかったと思います。
これは『百式は百年先も戦えたのか?』でも触れたことですが、第二次ネオ・ジオン抗争期には第二世代MS、その兵装も火器はジェネレーター直結式のメガ粒子砲を機体各所に備えるタイプから携行火器と戻っていることからも伺えるのではないかと思われます。
ようはいくら火力が高くとも「当たらなければどうということはない」ことなのかもしれません。
これらに加えて第一次ネオ・ジオン抗争期にはMk-Ⅱの量産型とも言えるMSがアナハイム・エレクトロニクスからエゥーゴ・カラバ陣営に提供された、似ても似つかないRMS-154 バーザムではなく、Mk-ⅡをベースにジムⅡにさらなる改修を加えたRGM-86R ジムⅢが配備されたことでグリプス戦役時よりもMk-Ⅱの予備パーツが充実 ≒ 整備性が向上 ≒ 継戦能力向上につながっていると思われます。