はみがき

私は母の施設に行く

はみがきに。頻繁には行けないけど、歯磨きに行く。

母はここ数年、はみがきがへたになった。

昨年の春、「歯が痛い」と。母も通っていた先生にお願いをして、施設まで往診。

歯医者さんの往診、チャント資格がないと介護施設の往診はできないのだけど、先生は持っていたんだよね。

そのときに、歯が悪いのではなく、歯茎が痛いのがわかった。

で、同時にわかったのは、全部自分の歯だった。

父も全部自分の歯だったな。６０歳を過ぎるまで歯医者さんに行った事すらないひとだったけど。

ということで、食べる事はちゃんとできる、とても大事だと感じてる。

私は、自分で食べられないことがあった。とても大変だった経験からだ。

母には食べる事に何時までも執着していて欲しい。「美味しいもの」は生きる力だ！！

そのために、いつも仕事をしていた母だ。美味しいの大好きな人。

母は「もう、いいよ！ん！」って口を閉めるけど、「美味しいものを食べるんでしょ！」って口をあけて歯を磨く私。

終わると、「気持いい～」て笑うんだ。


「また、歯磨きに来るね。」と言って帰ってくる。


ちゃんと母の歯磨きに行けるように、私は仕事をするのです。