A県a市の公園巡り

写真初心者の草写真です。
近所の公園を中心に散歩がてらの
写真を撮っています。

第60回)東端公園

2010年03月21日 | 市南西域の公園
草写真(以下”草”) :すっかり春めいて、歩きやすい季節になりました。公園巡りの第60回です。
宿酔い(以下”宿”) :冬は歩き辛かったのか(笑)。
草 :まあ、暑過ぎず、寒過ぎずというのが…。

草 :本日は東端町に来ています。文字通り、安城市の東端、碧南市との市境です。
宿 :農地と工場、か。
草 :そうですね。

草 :工業団地の中を歩きます。さすがに休日は静かですね。
宿 :まあ、設備の工事とか、工場が止まっていないとできない作業ってものはある
   んだがな。このご時勢じゃそれも少ないみたいだな。

草 :あそこの工場は、なにやら作業をしていますね。

宿 :うむ、それより、えらく勢いの良い花があるな。
草 :きれいに咲いてますねえ。

草 :サクラに見えるのですが…。
宿 :ずいぶんと早咲きだな。ソメイヨシノじゃ無いんだな、きっと。こりゃいいや、ちょっと、花見だ。
草 :ウィスキーのポケットビンですか。おや、あそこにも、人がいますね。

草 :設備工事という感じじゃないですが…。行ってみましょう。

草 :水を汲んでいるようです。これは、 ”創生水” とありますね。
宿 :ほーお、なんだ、地元の名水ってやつか。

草 :説明書きによりますと、湧き水とかいう類ではなくて、ある種のろ過処理
   をした水みたいですね。料理、園芸、清掃に適すると書いてあります。
宿 :ほーお。
草 :水道代等は募金をお願いします。とも書いてあります。
宿 :ああ、そうだよな。ロハってわけにゃいかないわな。じゃあ、10円ほど…。
草 :汲むんですか?。
宿 :ちょうど、ウィスキーが半分くらい減ってるからな、水割りだ。
草 :な、なるほど…。
宿 :よしよし、っと、いやーさすがは七福醸造さんだな。
草 :七福醸造…、ああ、この工場ですね。

草 :ご存知なんですか?。
宿 :お前、白だしって、料理に使ったこと無いか?。味と心の、料亭白だし。
草 :白だしですか?。ありますよ、めんつゆやだしの素より少し値が張ります
   けど、おいしくて便利ですよね。
宿 :その白だしをつくっているのが、この七福醸造だ。
草 :へえ、そうなんですか!?。
宿 :ああ、確か、本社は碧南だったと思うが。安城にも工場があるんだな。
草 :じゃあ、白だしも、この創生水を使ってつくってるんですかね?。
宿 :それは知らんが…。まあ、衛生管理はしっかりした水を使ってることだろうさ。
草 :どうですか、創生水割りのウィスキーは。
宿 :ああ、なんだかまろやかな気がするな。まあ、どんな水割りでもストレートよりは
   まろやかだが…。


草 :再び、工業団地の中を進みます。
宿 :古そうな設備だな、使ってるのか?これ。
草 :どうなんでしょうね。静かな工場の古い設備というのは、なんだか独特の
   雰囲気があります。
宿 :ふむ。久々に…。

草 : はなざかり 工場(こうば)にすずめの遊ぶほど  ですか。
宿 :花にすずめのとまってる写真を撮ってくれよ。
草 :それがなかなか…。

草 :そろそろ、工業団地を通り抜けますね。
宿 :なんかトンネルがあるな。
草 :トンネルですか?。山も無いのに…。

草 :なんか、トンネルですね。唐突に。
宿 :なんだこりゃ(笑)。どこへ続いてるんだ。
草 :なんでしょうね、防空壕の跡とか…?。
宿 :昔の工場跡地かも知れんぞ。
草 :私有地に踏み込むわけにもいきませんので、これは謎ですね…。

草 :工業団地を後にしまして、農地を歩きます。

宿 :モクレンか。
草 :早春の雰囲気ですねえ。

草 :ウメの花ですね。
宿 :いやいや、春だねえ。

草 :上水道の水管橋です。 長田川を越えると、 碧南市です。

草 :川沿いに歩きます。

宿 :お、土筆だな。
草 :ツクシとオオイヌノフグリです。土手の春、といったところでしょうか。
宿 :まったく良い季節になったなあ。お、碧南に入るぞ。

草 :安城市碧南市との市境に来ました。
   目の前には、愛知県唯一の天然湖沼である油ヶ渕が広がっています!。

草 :対岸には、碧南市民病院が見えますね。
宿 :なにかい?。県内の他の池やらなにやらは、全部人工湖沼ってわけか?。
草 :そうらしいです。自前で調査したわけではないですけれど…。

草 :安城市に戻りまして、北へ向かいます。
宿 :ふむ、住宅地になってきたな。
草 :教育委員会の白看板ですね。

草 : ”西蓮寺のイチョウ” です。

宿 :イチョウか、葉のある時期に来たいものだよな。
草 :た、確かに…。
宿 :イチョウの葉なんて、一年のうちでついてない時期の方が短いだろうに…。
草 :ま、まあ、お寺の中に入ってみましょう。

草 :お寺の中にも、白看板です。
宿 :都築弥厚の茶室とあるな。
草 :明治用水の発起人、都築弥厚ですね!。
宿 :都築家の破産後、元の和泉村から、東端村へ移築されたとあるな。
草 :は、破産、ですか。
宿 :うむ、破産だ。
草 :そうですか…。考えてみれば、明治用水は計画から完成まで1世紀以上も
   かかった訳で…。都築家にも変転があったのでしょうねえ…。
宿 :明治維新という一大変革期があったわけだしな。
草 :しかし、こうやってゆかりの茶室が移築保存されているというのは、弥厚の
   遺徳というものですよね…。
宿 :お前は本当に明治用水関係者は贔屓するよな(笑)。
草 :ええ、そりゃあもう。

草 :さらに北へ向かいますが…、公園がありますね。

草 : 「東端子供運動広場」 です。

草 :神社があります。境内には白看板がありますね。
宿 :今日という日は、看板の当たり日だな。

草 : ”東端貝塚” とあります。
宿 :昭和に入ってからの土木工事で、貝塚の大部分が失われているとあるな。
草 :そうなんですか、残念ですね。
宿 :境内の林の中に、薄い貝塚層が残っている…か、神社に入ってみるか。

宿 :貝だな。
草 :貝ですね。
宿 :こりゃあ、なんだ、すげえなあ。一面に貝塚が露出しているってわけか。
草 :このままだと、薄い貝塚の層は失われてしまうんですよね。
   堀内公園の貝塚みたいに、保存はできないんですかねえ。
宿 :ああ、あの貝塚の保存は面白かったな。うむ、まあ、しかし…。
草 :なんです?。
宿 :貝塚も土木工事も、人間による土地改変なのは同じことだからなあ。
   それに、鳥居のあたり、みてみろよ。
草 :はあ、

宿 :手前の石柱は、おそらく1mくらい埋まってるんだよな、これ。そのあとに、
   階段と現在の鳥居がつくられてる。

草 :おお、本当ですね。
宿 :この埋没が人為か自然かはわからないが、昭和の土木工事以外にも、
   何度か埋まったり掘ったりを繰り返してる土地なんだろうな。
   油ヶ渕が16世紀までは入海だったという白看板の説明から考えても、
   海水準の変動や洪水による河川氾濫なんかもあっただろうしな。

草 :ええ。
宿 :その、常に変化してきた中で、貝塚だけを特別視して保存するというのは、
   どうなんだろう?

草 :いけませんかね?。
宿 :まあ、いけなくは無いだろうが…。なに、どうかな?と、思っただけさ。

草 :うーん、確かに、残す残さないを決める基準って、なにが適当なんですかね。
宿 :まあ、ぶっちゃけ、好みだよな。権限を持ってる人間のさ。
草 :ははは…。神社の向かいが、公園ですね。

草 : 「東端公園」 です。中に入ってみましょう。

草 :グラウンドに遊具、公園周囲を巡る遊歩道が配置されています。

草 :遊歩道はマツやクスノキが生い茂っていて、落ち着いた雰囲気ですね。
宿 :この敷地は、もともと神社の一部だったんだろうな。
草 :そんな感じですよね。入り口近くには先の戦争の忠魂碑や、土地改良碑
   なんかもありますし…。おや、あれは…?。

草 : ”明治航空基地之碑” と、あります。基部に、説明書きがありますね。

宿 :どれどれ、ふむ。東端・和泉・根崎に囲まれたあたりに、太平洋戦争中に
   建設・使用された海軍の航空基地があったという内容だな。

草 :へーえ。
宿 :滑走路や施設の配置図もあるぞ、面白いな。昭和二十年の三河地震のとき
   には、救助・復旧活動の拠点にもなったということだ。

草 :ああ、戦時中に起きたので、資料もあまりなくて、 ”消された地震災害”
   呼ばれている、三河地震ですね。
宿 :うむ。
草 :やっぱり、遺跡や資料っていうのは、残せる限りは残したほうが良いと、
   私は思いますよ。失われてしまったら、取り戻せないんですから。
   50年前、ここに航空基地があったなんて、この碑が無ければ想像もできないですよ。
宿 :でもなあ、お前の写真や文章も、インターネットが存続する限り50年、100年と
   残るんだぞ、どうだ?。

草 :うっ。そ、そうですね…。あんまり残って欲しくないですね…、そう言われると。
宿 :そうだろう?、誰もが発信できるってのも、大変だよな(笑)。
草 :すごい時代、なんですよねえ…。

公園巡りData:NO.60
名  称:東端公園(ひがしばたこうえん)
分  類:近隣公園
所在地:愛知県 安城市 東端町 稲荷32番
面  積:1.16ヘクタール
設備等:トイレ・水道・複合遊具・砂場・ブランコ・スプリング遊具。
     駐車場有り。
供用開始:平成1年3月31日
(引用元:安城市 都市整備部 公園緑地課資料)


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