何だろう、不思議発見!

ふだんよく耳にする言葉や使っている物、その謎を解明して見よう。たくさんの知らないことがありそうだ。

冬眠するのはどうして?

2015-11-16 | 動物

冬眠する動物たち

 冬に入ると、どうして冬眠する動物がいるんですか?

寒くなると、体温を維持するのにより多くのエネルギーが必要となり、おなかも早く減ります。しかし、冬はエサ探しが大変です。そこで、巣穴などにこもって眠り、エネルギーを節約します。体温を一定に保つ哺乳類だけでも、クマなど約200種類が冬眠するとされます。

 動物の体には、どんな変化が起きるのですか?

シマリスの場合、冬に気温が下がると、脳内に「冬眠ホルモン」と呼ばれるたんぱく質が増えます。このホルモンが出来ないようにすると、冬眠しなくなります。リスの仲間でも、冬眠しない種類がいます。

 気温に合わせて体温が上下する変温動物はどうですか?

ヘビなどの爬虫類やカエルなどの両生類は、気温の低下とともに体温が下がり、体内で生命活動に必要な化学反応が起きにくくなるのです。そこで、温度が安定した地中などにもぐり「仮死状態」で春を待つのです。

 普段の眠りとの違いはどうですか?

クマの研究では、心臓の動く回数が普段の毎分55回から9回に減り、体温も5度ほど低くなったという報告があります。ずっと眠っているわけではなく、毎日1時間位は目を覚ましています。メスは冬眠中でも、こうした時間に出産や授乳もします。

 人間も冬眠できるのですか?

人にはシマリスのような冬眠ホルモンはないようです。でも、米航空宇宙局(NASA)は、人類が将来、火星に行く時に備えて、半年ほどの人工冬眠を可能にする研究を進めています。脳出血などを起こした人の体温を下げて、症状の悪化を食い止める「低音療法」の応用などが鍵になりそうです。

 

                                                                              参考文献:読売新聞



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