スッポン
スッポンは、においを嗅ぎ分けるセンサーの種類が多く、嗅覚の繊細な脊椎動物で、その能力はトップクラスかも知れない。
こういう研究成果が、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターから科学誌のネイチャーに発表されました。においを感じる場合には、鼻の中の細胞表面にあるセンサーがその形に合うにおい物質がやって来ると結合して、においを「感じた」という信号が脳に送られます。
そのセンサーの種類が多いほど、多彩なにおいを嗅ぎ分けられる訳です。スッポンの嗅覚センサー(受容体)を作る遺伝子の数を調べた結果、1137個もありました。これは、においを嗅ぎ分ける能力の高いラット(1207個)に匹敵するもので、犬(811個)や人間(396個)よりも多いものでした。
入江研究員は「犬の方が鼻の中の表面積が広く、においの感度は優れているのだろうが、繊細さはスッポンに軍配が上がるかも知れない」と話してます。また、嗅覚に詳しい東京大学の東原教授は「動物の嗅覚は生活環境によって違います。スッポンの受容体が多いのは食性などの影響があるのではないか」とも話しています。
読売新聞より
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