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黒猫の見た世界

一応最高学府での仕事に携わるボクが
知性のかけらも感じられない文章を
気が向いた時に晒す。そんなブログ。

無題

2005-10-13 22:28:36 | 幻月夜
一人で生きようと思った。そうしなければならないと思った。

大切なものを、
これ以上自分の手で傷付けたくなかったから。

ならば大切なものを、
自分から切り離してしまえばいいんだ。

考え得る最善の策だった。
後悔はしなかった。

一人だったけど、
ちっとも寂しくなかったよ。

ボクの上にはいつも月がいた。
キミだけで充分だった。


最後にボクの目が見た月は、
ただ静かに微笑っていた…

無題

2005-10-11 22:24:40 | 幻月夜
暗い道を歩く。
たった一人で歩く。

隣に人がいた事もあったが、
ある者は去り、
また、ある者は置いてきた。

気がついたら一人だった。

前しか見ていなかった。
後ろは振り返らなかった。

僕は何か大切なものを落としてきたのか?


ふと空を見上げると、
真っ白な月が浮かんでいた。

その顔は嘲笑っていた。