暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

番外編 姫路城好古園(西御屋敷跡庭園)③

2020-04-09 21:44:57 | 城館跡探訪
好古園は姫路市の市政百周年を記念して、城主の屋敷跡に造営されたものです。

私は、てっきり江戸時代の城主屋敷の庭園が整備されてそのまま残っているのかなと思っていたので

多少苦笑いが出てしまいました。

とはいえ、一万坪と言われる回遊式庭園内はまるでタイムスリップしたような感覚になります。







庭園内には技師の方がいて、庭の手入れをしていました。

こういうものを維持するというのは大変なんですね。

私ではたちまち草むらのようになってしまうでしょう。





好古園は時代劇のロケーションにもたびたび使われているそうです。

言われてみればこの風景はどこかで見たような気がしますね。

例えば、侍が不逞浪人の襲撃を受けるシーン・・・・





この下の門などはどうでしょうか。誰かが襲われていた気がしますね。





園内は春夏秋冬何時でも楽しめるよう設計がなされているそうです。





園内はさほど混んでいませんが、それでも必ずどこかに観光客がいるという感じでした。



番外編 姫路城好古園(西御屋敷跡庭園)②

2020-03-31 19:35:13 | 城館跡探訪
姫路城天守閣のある姫山天守閣背後は手つかずの「姫山原生林」が残っており、その斜面下には内堀が残っています。

ここは広場となっており、姫山公園と言います。

姫山原生林が残ったのは、姫路城内ということもありますが、最大の理由は急斜面という開発に不向きな地形によると

思われます(この辺りの考え方については糞虫研究で著名な生態学者の塚本珪一先生の著書から取り入れたものです)。

内堀には現在大きな鯉がたくさん泳いでいます。とって食べる人もいないせいでかなりの大鯉です。








この辺りから西の丸だと思います。

この丘には姫山とは別に鷺山と名付けられています。









ここには南勢隠門跡です。

石垣は野面積みに近い打ち込みハギというか、かなり野趣の溢れる積み方です。

虎口としての機能も持っていたと見え、食違がつくられています。

















この辺りは本当に鷺山部分です。



西の丸もはっきりと見えます。




鷺山には本当にシラサギが営巣していましたが、これは、偶然なんでしょうねえ。















いつの間にか場外に追い出されてしまいました。

渦巻き型に本丸に向かう縄張りだったのですね。この時初めて気づきました。

それでは、いよいよ好古園に入園します。

番外編 姫路城好古園(西御屋敷跡庭園)

2020-03-28 11:48:10 | 城館跡探訪
1月30日に姫路城周辺を歩き回りすぎてしまいました。

予定では男山まで行って終わりの予定だったのですが、とにかくむやみに歩き回る習性のある私は、

予定外の場所を延々と歩き回ってしまいました。

昔は多少疲れても気力で、写真だけは撮影したのですが、現在はかなりいい加減になってしまいました。

31日には帰る予定だったのですが、30日に刑部明神の御朱印がいただけるという噂に誘われて、

姫路城の管理事務局に伺ったところ、「ございません」という御答えでした。

個人的には「怪しい神社の御朱印」を少しですが集めている私はがっくりです。

ところがそこで「2月1日に期間限定で登城印を頒布いたします」と伺いました。

そこで、2月1日に再び訪問をすることにしました。

しかし、登城印をもらうだけの目的で再訪するのは恥ずかしいものです。

そこで、夏場に暑さの余り訪問を断念した好古園に入園することにしました。

まず、登城印をいただいた後、姫路城の周囲を大きく回ってから好古園に向かいます。

2枚いただきました。

城門の前庭には、西大柱が展示されています。





















これは無料で見ることができます。

姫路城を見上げます。

この日は西の丸の廊下を公開していたのですが、予定外なので素直に好古園に向かいます。









飾磨港から城内に物資を引き込むための船着き場です。

前回、夏に見た時は水がよどんであおこがめちゃくちゃ出ていました。

冬になって水が綺麗です。



ここから蔵に荷を積み上げた訳です。















まあ、当時は人力で運び上げる一手だったのでしょうが、この石垣伝いに蔵まで運び上げるのは大変だったでしょうね。

まだ、好古園には到着しません。

番外編:姫路城⑦(兵庫県姫路市)

2020-03-08 22:14:39 | 城館跡探訪
天守閣から出ると、備前丸曲輪に出てきてしまいました。








なんだかあっけない気持ちがしました。

ここに出てくるとものすごく広く感じます。

備前丸にも井戸があります。長期間の籠城を念頭に置いたのか井戸が多いです。






順路に復帰します。

これは「備前門」ですね。










ここは腰曲輪、帯曲輪に相当するスペースでしょうが、ここにも井戸があります。

井戸櫓だそうです。





帯郭櫓(腹切丸)に向かう門ですが、ここは通行止めになっていました。

写真にもところどころ写っていますが、修復工事が様々なところで進められていました。







「りノ門」ですね。



そして、山里曲輪に出てきました。



まあ、非常にざっとですが、姫路城内を一周してきたわけです。

改めてお菊井戸を撮影します。往路よりもお客さんが減っていました。







行きには撮影できなかったので菱の門を撮影しました。




番外編:姫路城⑥(兵庫県姫路市)

2020-03-07 21:06:25 | 城館跡探訪
「ほノ門」をくぐると天守閣の足元に到達します。





ここに至って本丸内に入ったわけです。

ここまで来ると、お客さんの濃度も煮詰まったような感じで混雑していると感じます。

下の写真は倉庫で、塩櫓だそうです。

ここは城兵最後の生命線で、並びに井戸もあります。










ここで、天守閣の石垣の中に姥が石呼ばれる石があります。





これは、天守建設の檻城下に住む老婆が石臼を持って来て建設に用いてくれと供出をしたものであると言われています。

しかし、どれなんだろう。





下の写真の、金網で保護されているのがそうですね。




水二門。これもまるで裏木戸のようです。






ここで、ようやく天守閣に到達です。



だれもいないように見えますが、団体さんの途切れた一瞬を狙いました。

お客さんは少な目とはいえ、じっくりカメラを構えるのは難しかったです。

意外に中は質素な作りで、二条城のような豪華な装飾はありませんでした。

天守閣最上階に行くと、妖怪刑部姫の伝説で有名な刑部明神がお祀りしてあります。

私の二つ目の目的はここでした。

ネット上でここで御朱印が出ていると聞いていたので、できればほしいと思ったのですが、

とてもそんな状況ではありませんでした。

あとで事務局に問い合わせたのですが、姫路城では頒布していないということでした。

まあ、これだけ観光客がいたらさばけませんよね。





天守からの眺めです。