夢魔の台所

エデンズリッターグレンツェはいいぞ

エデンズリッターグレンツェの、ゲーム設計としての抗い難い魅力

2022-01-20 16:46:28 | ゲーム

ハッピーファーストアニバーサリー!

 サ開当初はハフバですらも危ぶまれていたとは思えない程の大躍進を遂げたエデンズリッターグレンツェ。無事に一周年を迎えることができて本当にめでたい、と感じ入る今日この頃である。

 しかし運営は相変わらずすごい。一回限りの☆5確定10連に、毎日1回無料10連に、記念ミッション達成報酬で2000石(10連ガチャ2/3回分)に、課金アイテムで限定含めた☆5セレクトチケットに……まさに大盤振る舞いである。まだ始めてない皆さん、始めるなら今がチャンスですよ。


↑☆5確定10連の告知画像。林檎200もおまけで付いてくる。

 ともあれ、運営のガチャ回せ攻勢の激しさに「いつも以上に(相変わらず)運営はガチャを回させることに余念がないな……」と思ったところで、一つ、ピンときたものがあった。

「これは興味深いことに気付いてしまったのかもしれない」

 その確信のもと、久々にこちらで筆を執ることにした次第である。
 決してこのブログの存在を忘れていたわけではない。決して。

 

 

 エデンズリッターグレンツェ運営は、とかく賢者(プレイヤーのことを指す)にガチャを回させたがる。より正確には、とにかく(エデンズマテリアルと作中では呼称)配りに余念がない。

 救援戦(通常レイド)に参加すれば回数報酬で石が配られ、競撃クエストに参加すればダメージ到達報酬に加えてランキング報酬でも石が貰える。アリーナ(PvPシステム)においてもデイリーランキングと最高順位更新の報酬で石が手に入るし、イベントレイドなどは撃破報酬ですら一定確率で石が出る。


↑救援戦の参加回数報酬。5種のレイドそれぞれで獲得可能だ。

 特殊戦役類だけではない。ストーリーを進めれば石が手に入り、メンバーを育成すれば石が手に入り、FANZAランキングで表彰台に立てば石が手に入る。現金効率最大10倍のランクアッププラン系列といい、効率5.6倍の30日パス系列といい、とかくあらゆる行為が石を手に入れることに通じている。

 そう。文字通り、ほぼ「あらゆる行為が」なのだ。

 メンバーの「信頼度」を上げる。回想や(キャラ)ストーリーが解放され、同時に石が貰える。
 メンバーの「レベル」を上げる。石が貰える。
 メンバーの「能力開放」を行う。ゲルドに混ざって石が貰える。
 メンバーの「限界突破」を行う。ゲルドないしは石が貰える。

 救援戦に参加する。毎月一定回数参加すれば石が貰える。
 救援戦に参加する。交換アイテム「救援メダル」が手に入る。
 「救援メダル」を召喚チケットと交換する。ガチャが回せる。
 「救援メダル」を林檎(限凸素材「禁忌の果実」の俗称)と交換する。メンバーを限界突破させる。石が貰える。
 「救援メダル」を信頼度アイテムと交換し、メンバーの信頼度を上げる。石が貰える。
 「救援メダル」をゲルド(汎用通貨)と交換する。育成にはゲルドが必要不可欠だ。

 パーティーを強くしていけば、アリーナや競撃で高順位に行ける。
 アリーナや競撃で高順位に行くことができれば、より多くの石が貰える。


↑各種メンバー強化を行うと依頼が達成できる。☆5メンバーの4凸・Lv100達成報酬は合計でなんと500石だ。

 このように、あらゆる行為がわりあい直接的に「石の入手」や「ガチャを回す」ことへ繋がっていることが、本作の特徴の一つなのではないだろうか。

 

 

 

 さて、ここで一つ問題――――「ソシャゲにおけるプレイヤーの目標は何であるか」。

 好きなキャラクターを最大限まで育成する、ストーリーを読む、ランキングでしのぎを削る……人によって答えは様々だろうが、運営の必要とするものを考えれば自ずと答えは一つに定まるだろう、と私は考えている。

 最も大規模なマネーコンテンツの利用――即ち、「ガチャを回してメンバーを獲得すること」である。

 ソシャゲは課金者がいなければ立ち行かない。故にガチャをプレイヤーに回させ、あわよくば課金をしてもらうために魅力的なメンバーを実装する。

 プレイヤーはメンバーの固有ストーリーを見るために、新たな強力メンバーで部隊をより強力にするために、或いはコレクションのために、メンバーを狙ってガチャを回し、時に確保し、時に爆死し、そして時には執念で以て追い課金して手に入れる。

 ガチャ型のソシャゲというものは、概ねそのような構造になっているのだ。

 

 

 

 それでは、「エデンズリッターグレンツェ」の話に戻ろう。

 先述の通り、本作ではあらゆる行為が石――ガチャリソースの確保に繋がり得る。あらゆる行為が、次回のガチャへの事前準備として機能し得る。そして別の視点から見れば、爆死したプレイヤーであっても、石の確保に奔走すれば再挑戦出来得る、という事でもある。

 本作の素晴らしい点は、まさしくここだ。

 ゲームにかけた労力が、次回のガチャリソースとして還元される。
 ガチャ爆死しても、必死でかき集めれば挽回の目が十分にある。

 それは、とても夢のある話で、希望のある話で――
  ――そして、どうしようもなく抗い難い、魅力的な話だ。

 課金要素も同様の傾向にある。30日間、毎日石が貰えるようになる「30日パス」シリーズ。一定のプレイヤーレベルへと到達するごとに石が貰える「ランクアッププラン」シリーズ。そして最近実装された、クエスト形式でアイテムを入手する「バトルパス」。そのいずれもが、「継続すればするほどありがたみの増す」仕様になっている。特に30日パス二種は、その両方を買った場合、毎日凡そ600石が手に入る。つまりログインのみであっても、5日の間継続すれば10連ガチャが一回引ける計算なのだ。


↑30日ゴールドパスの通知画像。ゴールドパスのみの場合でも、7日で10連分が手に入る。

 

 仮に貴方が爆死したとしよう。

 労力をかければ、ガチャリソースは増える。
 ログインを欠かさなければ、ガチャリソースは増える。
 イベントを走り、育成を進め、各種戦役を進めて行けば、ガチャリソースは増える。
 天井は10連20回分――決して低いわけではないが、リソースに照らし合わせれば決して不可能な数字ではない。
 しかも、間に合わないとなったなら、並のソシャゲの倍以上の高効率で、ガチャリソースの購入すらできる。

 そのような状態で、果たして貴方は、萎え引退をできるだろうか?
 「爆死した! もう引退する!」なんて、投げ捨てる選択ができるだろうか?

 

 つまり、そういうことだ。

 「エデンズリッターグレンツェ」の凄まじいのは、シナリオの熱量に限らない。

 本作の更に凄まじいのは、課金効率と配布リソース量による、「プレイヤーを捕え続ける仕組み」である。

 そして真に恐ろしいことには、上記の仕組みが全く何の含みもなく、「プレイヤーの満足度上昇」を目的として行われていると目されることである。こんなの知っちゃったら他のソシャゲじゃ満足できない……

 私はこれからも、本作にずっとついていくことになるだろう。

 

 

 


 それはそれとして運営さんはほんとサイレント機能改善止めましょ?????その辺しっかり告知されるだけで何人の命が救われると思ってるんですか?????

 


戦役のバリエーションがめちゃくちゃ多いので場面によって色んなメンバーが活躍できるんだよねって話【エデンズリッターグレンツェ】

2021-11-21 17:21:55 | ゲーム

 ようやく先日、魔法少女アイのコラボメンバーを揃えることができた総計370連、天井1回。長く厳しい戦いだった。ところでルルンもかなり欲しいんだがどうしたもんかねこれね。

 しかしコラボ週間の終わりに新形式イベント実装とは、随分思い切った賭けに出たものである。ワールドレイドとかおもきし難易度調整ミスって慌てて修正してたのに……。どうやら目立った調整ミスもなさそうだし、ランキング上位を見るとこれまた珍しいメンバーが顔を出していて実に楽しい。そしてそいつら育ってない。つらい。

 そう。実は「エデンズリッターグレンツェ」は、非常に戦闘のバリエーションが幅広い。それはすなわち、形式によって全く異なるメンバーが最強アタッカーの座を与えられる、ということだ。


↑例えば限定メンバー「【THE COMIC】ルシフェル」は特殊形式戦役「アリーナ」において「人権」「上位行くにはこいつがいないとやってられない」と讃える声が名高いが、一方で一般レイド「救援戦」ではほとんど見向きすらされない。


 「ただでさえ育成リソースの厳しい本作において、幅広い育成を強いてくるシステムってどうなの……?」という意見もあるだろう。
 しかしそれは裏を返せば「育成し損」となるメンバーが少ないことを示している。個人的には非常に好感の持てる方針だ。

 そんなわけで今回は、各種戦役・イベントの特徴を語っていく。始めたばかりの初心者、それにまだまだ各種イベント形式を網羅できていない中級者の方向けなので、そういった方々の参考になれば幸いである。

 


・最初はどんどんサポートに頼ろう、「通常戦役」

 「メイン戦役(normal)」「探索戦役」「曜日戦役」「イベント戦役(挑戦クエスト類を除く)」……これらは全体的に難易度が低めの、クリアされることを前提とした戦役である。ある程度のメンバーが揃っていれば突破はそう難しいことではない。
 ……とはいえ、始めたばかりの初心者にはそれも難しいことがある。そこで活躍するのが「サポーター」だ。

 


↑サポーター選択画面。5属性1メンバーずつ、1プレイヤーにつき最大5人のサポートメンバーから選ぶことができる。

 一般的な戦役では、フレンドや他のプレイヤーから一人、メンバーを借りて出撃することができる。高レベルで装備の整ったメンバーが一人いると、それだけで安定感はぐっと増す。特にイベント戦役などは、「自分の出すメンバーを一人だけにして強力なサポーターに全てを任せる」という戦略すらある。あるというか、実際に成功させている人がいる。いた。何なら「60秒以内にクリア」「撤退メンバー一人以下」の達成条件すらも普通に達成していた。かしこいかよ。是非参考にされたし

 それぞれの戦役を全ての条件達成込みで初クリアすると、「100エデンズマテリアル(ガチャ石、1/3連分)」「100グラウベンコイン(装備と装備育成アイテムの入手に用いるアイテム)」「10000ゲルド(各種強化に用いる通貨)」が手に入る。特にエデンズマテリアルの価値は非常に大きい。

 また、一度全ての条件をクリアしておけば、探索・曜日戦役やイベント周回用戦役ではスキップチケットが使える。とりあえず一発通しておけば、後はどうにでもなるということだ。そういうわけなので、どんどんサポートを頼りにすると良いだろう。

 

・試行を重ねてサポーターと突破、「チャレンジ戦役」

 「メイン戦役-hard」「挑戦戦役-制限戦役」「イベント戦役-挑戦クエスト」。これらはシステムこそ概ね「通常戦役」と同じだが、代わりに難易度が段違いだ。

 メインhardはこの中では楽な部類でこそあるが、例えば2章の通称「オーガラッシュ」では、記載戦闘力からは想像付かないような高火力に押し潰される初心者が数知れずいる。
 一般にはよく「XXからの挑戦」と表記されるイベント挑戦クエストは、生半可なパーティーでは時間切れとなったり、場合によっては返り討ちに遭うことすらある。
 制限戦役は、ここから更にメンバー制限が設けられており、普段通りのパーティーを組めないことが大きな障害として立ち塞がるのだ。

 幸いなことに、本作は撤退すたり挑戦失敗したりしても、APの消費が無かったことになる。更にこれら戦役類では(前項のものも)共通で、サポーター選択画面左上の虫眼鏡マークを選択すると「ボス情報」「挑戦目標情報」「ドロップアイテム情報」などが確認できる。もし撃破の目があるようならば、ボス情報を精査しつつ、何度でも挑戦して最適なメンバーを見つけると良いだろう。



↑戦役詳細情報画面。更にボスの詳細を見たい場合には中央の虫眼鏡から確認できる。

 

・中堅プレイヤーへの登竜門、「救援戦」

 「救援戦」は、いわゆる通常レイドに当たる。BPを消費し、時に他のプレイヤーの力を借りて強大なレイドボスを撃破する戦役だ。嘘である。その実態は「借りる」というよりも「手伝わせてあげる」に近い。酷い話だ。この救援戦のEXTRAを単独・再挑戦なしで撃破(いわゆるワンパン)できるようになると、いよいよ中堅プレイヤーに相応しくなってきたと言えるだろう。インフレがひどい

 救援戦を戦うには、何よりもまず「混乱耐性」が欲しい。
 青色「魔道属性」の救援戦レイド「ゼノバット」と、紫色「邪黒属性」のレイド「デュルシーゼ」は混乱攻撃を持っている。そして昨日のブログでも書いた通り、メンバーが混乱するとだいたい壊滅する。なので「全員の混乱耐性を上昇」させる「☆4ルンシャット」「☆4シャンシャット」「☆5ウリエル」などのメンバーを控えメンバーなどに置いておきたい。ないしは「混乱耐性」を持つ防具を4つほど揃えておきたい。このとき☆5防具以外は強化しても大して得にならないので注意すること。

 勿論すぐには無理だろう。なので最初は低難易度(ここでの「低難易度」はHARDまでを指す。HARDとは?)で「気絶」の状態異常を活かすと良い。HARDまでのレイドボスは気絶耐性がないので、気絶攻撃持ちを使えば棒立ちのレイドボスを一方的にタコ殴りすることができる。たのしい

 その他の注意点も書き連ねていこう。パーティーには状態異常回復のスキル持ちを入れた方が良い。自己対象の混乱耐性上昇アビリティ持ちを編成することで耐性装備枠を節約するのも一手だろう。レイドの状態異常確率は低く比較的レジストしやすいため、装備やメンバーが足りないときは耐性上昇スキル・奥義持ちを編成するのもありだ。逆にレイドのDEFはほとんどないので、DEF無視の能力持ちやDEFデバフ持ちはあまり有効なメンバーじゃない。高順位を狙いたいなら、「救援要請」を出して他のプレイヤーが参加できるようにするのは後回しにした方が良いかもしれない。一方で、一つのレイドに何度も挑戦することはあまりコストパフォーマンスが良くないことには注意しておくべきだ。

 救援戦をクリアすると、作中通貨「ゲルド」や装備強化アイテム交換リソース「グラウベンコイン」の他に「貢献ポイント」と「救援メダル」が手に入る。前者はポイント達成報酬として林檎や石などを、後者は交換リソースとして林檎や装備強化アイテムなどを毎月入手することができるため、しっかり収集していきたい。


↑赤色「覇道属性」レイドの「ゼノオーガ」。少しでもダメージを与えている限り、表記されている「獲得貢献度」は保証される。

 

・ランカーたちの戦場、「競撃クエスト」

 最も難易度の高い常設コンテンツとして名高い「競撃クエスト」は、毎月その顔を変える独特のコンテンツでもある。1回あたりのダメージ量を競うランキングでは最高3000石が与えられ、累計ダメージ量で与えられる報酬リスト200もの林檎に加え様々な装備のセレクトチケットまで付いてくる。ランキングこそ上位層でもないとやってられない破壊的難度だが、優秀なヒーラーさえいれば報酬リストはある程度埋めることができる。一日3回、何の消費もなしに挑戦できるから、砕けるつもりで気楽にやると良いだろう。

 ちなみに、上記の「救援戦」やこの「競撃クエスト」でも、ボスの状態異常耐性や使ってくる攻撃の詳細などは確認することができる。しっかり対策して臨みたいなら、レイド選択画面左上「戦場情報」を確認すると良い。


↑聖道競撃の戦場情報。競撃ボスのスキル構成は毎月変化するので注意が必要だ。

 

・先手必勝の魔窟、「アリーナ」

 「アリーナ」は他のプレイヤーの「防衛部隊」を撃破し、ランキング上位に入り込んで「順位到達報酬」や「デイリーランキング報酬」の石を手に入れる常設コンテンツだ。

 敵の火力が非常に高くHPが低く状態異常が猛威を振るうので、とにかく先手を取ることが重要になってくる。「開幕時EP(奥義を撃つためのポイント)ブースト」系のアビリティを持つメンバーを起用し、素早く奥義を撃つことができる「天」シリーズの武器を用意するのが重要だが、最初の方はそんなことしなくてもそれなりに勝てて順位到達報酬を貰えるのではないかと思う。一方、上位に行くには限定メンバーの「【THE COMIC】ルシフェル」がほとんど必須級なので、今から上位を目指す……というのは現状難しいと思われる。 


↑アリーナ上位層の防衛部隊。見事に全員コミルシ持ちである。

 

 

以上が各種常設戦役についての解説だ。
そしてここからは。イベントにおける特殊な戦役についての解説になる。

 

・初見うぽつ、「ラッシュバトル」

 良く分からない、俺は感覚でラッシュバトルをしている。

 「ラッシュバトル」は今回初お披露目となったタイムアタック型イベントバトルで、硬いモブと硬くてバフを解除してくるボスを5回撃破し、その攻略時間によってポイントを入手するシステムになっている。

 超高火力かつ範囲タイプの自傷型アタッカー「ザイン」や「ベスティアナ」が上位ランカーのメンバーに登場するほか、「オリアス」や「カミュエル」なども有力なアタッカーとして運用できると目されている。フェス限メンバー「メフィストフェレス」もいっぱい起用されてるが、それを差し引いてもめちゃくちゃ恒常メンバーいっぱい起用されてるな……。素晴らしいことだと思う。

 

・魅力的な報酬アイテム満載、「イベントレイド」

 システム面では、通常レイドこと救援戦と「イベントレイド」に大きな違いはない。しかしイベントレイドは通常レイドよりも硬くて強いのが常だ。難易度hardまでしかないからといって、決して通常レイドのEXより弱いわけではないのである。

 また、取得アイテムにも大きな違いがある。ゲルドやグラウベンコインと共に、キャラクターレベル強化用アイテム「タブーポーション」や能力開放アイテム「スティグマ」、何よりイベント配布メンバーの「想い」や「禁忌の果実」、ごく少量だが「エデンズマテリアル」まで入手できるのだ。この魅力的な報酬に惹かれ、一部のプレイヤーは全てのAP・BP回復アイテムをこの形式のイベントにつぎ込むことがあるそうだ。

 

・模擬戦もできるチーム戦レイドイベント、「ユニオンバトル」

 プレイヤー互助グループシステム「ユニオン」。基本的には毎日一回適当な相手に「いいね」して10APを貰うだけのシステムなのだが、その真価が発揮されるのはは短期間イベントの一つ、「ユニオンバトル」においてのことだ。

 レイド形式に連なるこのイベントの特徴は、レイドを撃破すればするほど強力なレイドが登場すること、一日の挑戦回数リソースが限られていること。そしてユニオン内の他のメンバーがレイドを撃破したときも全員に同じ報酬が配られ、更に挑戦できるレイドとの模擬戦を行うことができることだ。

 序盤は単独で撃破できるような強さだが、後になればなるほど強力なレイドが登場する。属性やスキル構成も違ってくるため、いかにユニオンメンバーそれぞれが強みを生かしてダメージを稼げるか、ということが重要になってくるイベント形式である。

 とはいえ勿論、そこまでコミュニケーションを拘らなくとも、得意な属性・スキル構成のレイドをそれぞれが選んで撃破していけば、十分な報酬が得られるだろうが。

 

 

・全てのサーバーのプレイヤーが力を合わせて戦う大規模イベント「ワールドレイド」

 本形式における最初のレイドボス「ダークネフィリム」は、なんと原作「エデンズリッター」のラスボスであるらしい。実に「相応しい」人選と言えるだろう。

 「ワールドレイド」は、途轍もなく硬い特殊レイドを全プレイヤー共同で撃破する、非常に独特なレイドイベントだ。本形式での最終的な報酬は、「自身の与えたダメージ量」と「全体でワールドレイドを撃破した回数」によって決定される。
 ちなみに最初は難易度調整を思いきり失敗しており、慌てて臨時メンテが入った、という経緯もある。

 本イベントにはまさしく「特効」と呼んで相違ないメンバーがいる。恒常☆5メンバー「マクスウェル」だ。
 初回のワールドレイドは、「ダメージ95%軽減(メンテ前は99%軽減)というアビリティを持っていた。しかしマクスウェルは一定条件下において「固定15000ダメージを追加で与える」奥義を持っている。このダメージ量はあまり高いとは言えないものの、上記の軽減アビリティを貫通する。相対ダメージは他の奥義の20倍だ。ダメージががんがん通る。マクスウェルは英雄になる。なった

 

・「メンバーのやりくり」が重要になる特殊形式イベント「塔」

 特殊形式イベント、最後の紹介は本作で一番最初に開催された特殊形式イベント戦「チャレンジイベント」、通称「」だ。この形式のイベントは、ここまで名称が「XXの遺跡」ないし「XXの塔」に統一されている。
 このイベントで興味深いのは、「メンバーの基礎ステータス状態がイベントを通して保持される」ことだ。これまでに受けたダメージ残EPスキルのチャージ率バリア量などが戦闘終了後も保持され、一度メンバーが撃破されるとそのメンバーを起用することができなくなる。一日に一度、メンバー全員を完全回復させることもできるが、それでもリソースに制約があるのは変わらない。
 如何に戦力リソースを温存して上層に行くか、またどれだけ多くの戦力を持っているかが問われる、非常に難度の高いイベント形式である。ちなみに1層も突破できなくとも「サーバー内進捗」の欄からかなりの量の報酬を手に入れることができる。忘れず確保しておくようにしたい。 

 

 

 以上10件が、現在存在する各種戦役形式である。そして恐らくこれからも増える。「エデンズリッターグレンツェ」の運営は新たな可能性に貪欲なのだ。他にも「戦役形式は普通だけど今回はボックスガチャだよ!/ポイント達成報酬式だよ!/任務バリエーションいっぱい増やしたよ!」という調子で手を変え品を変え様々な形式のイベントを開催してきている。でも冷静に考えるとサービス開始から1年経ってないんだよなこれでな……生き急ぎすぎでは? 大丈夫? 時空歪んでない? ラプラス呼ぼうか?

 とにかく今回伝えたかったのは、「救援戦と競撃クエスト、初心者であってもやっとこうね!」ということだ。特に競撃の報酬であるグラウベンチケットは、装備の整っていない序中盤にこそ真価を発揮するはずである。あとつい最近まで通常戦役の詳細確認のこと知りませんでした(懺悔)。

 便利なシステムをしっかり把握し、魅力的な報酬をしっかり確保して「エデンズリッターグレンツェ」を一緒に楽しんでいけると個人的には喜ばしい。こちとら好きなものは語らいたいタイプなのだ。


初心者にお勧めの恒常メンバーはこれだ!みたいな話【エデンズリッターグレンツェ】

2021-11-18 22:28:18 | ゲーム

 前回の記事が思ったよりも見て貰えたので驚いた。まさかシナリオ担当の方々に捕捉されるとは……世の中案外狭いものである。ありがとうございます。

 喜びに興が乗ったので、今度はエデンズリッターグレンツェの新規勢を対象に、細々と書いてみようと思う。良ければお付き合い頂きたい。

 

・林檎が足りない。

 「エデンズリッターグレンツェ」には、「林檎」と呼ばれるアイテムがある。
 正式名称「禁断の果実」。☆4、☆5メンバーを限界突破するためのアイテムだ。
 正確には限界突破するための各メンバー専用アイテム「XXの想い」と交換できるのだが、それはともかく。


↑向かって左側、紫色の果実が「禁断の果実」
 通称「林檎」だ


 本作はとにかくこの「林檎」の入手が厳しい。1から☆5メンバーを完凸、つまり4回限界突破させようとすると、1950個もの林檎が必要になる。……正直3凸まででも十分戦力として申し分ないのだが、それでも1050個の林檎が必要だ。

 1050個の林檎とはどのくらいの価値か。例えば最も身近で素早く大量に林檎を入手できる「おまけ付き召喚」(不定期開催、期間限定10連ガチャ)は一度回す毎に100個の林檎が手に入る。つまり11回おまけ付き召喚を回さないと☆5メンバーの3凸ができない計算になる。実際はガチャ結果でも林檎が手に入るのでもう少し少ない試行回数で貯まると思われるが。

 というわけで。下は初心者から上はランカーまで、あらゆる本作のプレイヤーは、この林檎の不足に悩まされている。そのため、特に一線級メンバーが揃っていない初心者プレイヤーは「誰に林檎を使うか」が重要になってくるのだ。

 それではいよいよ本題である。
 今回のブログの主題はずばり、「初心者が育成を優先するべきメンバー」だ。

 

・リセマラしてまで狙うべき恒常メンバーは、いません!(たぶん)

 実際のところ、トップランカー層の使っている面子はだいたい限定メンバーである。しゃーない。弱い限定メンバーとか誰も無理しては欲しがらないからね。なのでわざわざ必死こいて恒常メンバーを狙う必要はあんまりない。
 更に身も蓋もない話だと、最も大事なメイン・イベントストーリーはサポートに頼ればだいたい何とかなる。サポート出してくれてる人におんぶしてもらって、その間に育成を進めると良いだろう。逆にサポートを使ってもらった時もサポートポイントが貰えて低級ガチャが回せるのでサポート設定は定期的にしておこうな。閑話休題。

 このゲームはだいたいそんな感じなのだが、その上で恒常メンバーから優先的に起用するなら、誰が良いか。

 

 先に重要なメンバーの名前を並べておこう。

 まず「面子が揃っても様々な場面で必要になるメンバー」。
 これは「セラヴィス」「シルヴェール」「レラジエ」の3人だ。

 次に「限界突破せずとも有用なメンバー」。
 こちらも3人、「シオン」「ナベルス」「ウリエル」である。

 最後に、「限界突破素材が配布されるので育て得なメンバー」。
 ☆4「イルヴィナ」がこれに当たる。

 というわけでここからはそれぞれのメンバーがどう有用なのかについて話を進める。

 

・様々な場面で必要になる、恒常ガチャ収録メンバー3選

 「セラヴィス」は、比較的レア度の低い☆4メンバーの中でも最重要格とされている。ダメージを肩代わりするバフ「バリア」を奥義に持つ数少ない、特に☆4では唯一のメンバーだからだ。
 ここで解説しておくと、「エデンズリッターグレンツェ」のキャラクターが持つ攻撃アビリティには「スキル」と「奥義」の二つがある。
 スキルは効果が比較的低く、発動は一定時間ごとで、硬直時間がほぼ存在しない。逆に奥義は多少の硬直があり、威力が高く、装備によって発動までの時間を早めることができる。最も発動の早い「天シリーズ」の武器を最大まで強化して持たせると、なんと3-4秒に1回奥義を放つことができるのだ。
 数秒に1回、比較的大きな固定値で体力回復を行えるヒーラー。回転速度・バリア強度は未だにトップクラスで、通常攻撃火力もそこまで悪くはなく、更にスキルでHP少量と状態異常を回復してくれる。一部のイベントや挑戦クエストでは、なくてはならない重要メンバーだ。
 それ以外でも特に序盤、メンバーの育成が整っておらず全体的なHPの低い場面では、割合算出の通常回復よりもこちらの方が効果的であることもある。レア度の低さに合わせ育成コストも低い(☆5メンバーが3凸する半分の量の林檎で完凸できる!)ので、入手でき次第強化していくと良いだろう。


↑セラヴィスの立ち絵とSD
持っているのはハンマーだが、装備タイプは「短剣」らしい


 「シルヴェール」と「レラジエ」は、ともに敵のバフを解除することのできるアタッカーだ。
 本作は「バフが重複する」。流石に同じメンバーの同じ奥義・スキルの同じバフが、とまでは行かないが。例えば二人のメンバーが「味方全員のATK50%アップ」というバフを行使したなら、メンバーのATKは(50+50)%アップ、つまり2倍になる。やばい
 そして当然、敵もバフを重複させる。レイドボスはスキルを4つぐらい持ってたりもするのでそれぞれのバフが重複する。更に最近は「このバフは重複する」とか書かれてるバフも登場してる。これを放っとくとパーティーが壊滅する。とてもやばい
 更にやばいのは「HPリジェネスキル」を持った敵だ。ダメージ効率が大幅に下がるどころか、場合によってはダメージ量が振り出しに戻る。そうなるともう完全に「詰み」だ。そんな場面が、一部の高難度イベントには稀にある。あった
 そこで、この二人の出番だ。シルヴェールはスキルに、レラジエは奥義に「敵のバフを解除する」特殊効果がある。この「バフ」には「リジェネ」や「バリア」も含まれる。バフマシタイプやリジェネ持ちのレイド攻略は、どちらかがいないと成り立たない。二人はそういう、「高難易度でこそ輝く」キャラクターなのだ。
 この二人は他の性能も強力だ。
 レラジエは「DEF(防御力)を無視して」奥義ダメージを与えられるし、その上射程が「超広範囲」、とんでもなく広い。雑魚の殲滅から硬いボスの攻略まで、なんでもござれの万能手である。
 一方シルヴェールは敵のATK、DEF、SPDに奥義でデバフを与えられる。更に覚醒後は「敵に付いているデバフの数だけ」奥義火力が上昇する(当然ながらデバフも重複する。つまりデバッファーばかりでパーティーを組むととても楽しい)。とかく強敵であればあるほど活きてくる、上位層向けのメンバーだ。
 二人はどちらも強力なメンバーで、要所要所でトップランカーのパーティーにも起用されている。序盤に特別優秀な訳ではないが、育てておけば後々損することはないだろう。

 

・限界突破抜きでも優秀な、序盤お役立ちメンバー3選

 本作はとにかく「混乱」の状態異常がえぐい。めちゃくちゃえぐい。何も分からんときはとにかく混乱対策しとけと言われるぐらいにえぐい。
 何がえぐいのか。本作はターン制ではなく時間式オート攻撃制である。つまりSPD(速さ)のステータスが高いと他のメンバーの倍速で攻撃したりするのだ。で、混乱するとこの倍速攻撃が味方を襲う。味方は敵と比較してATK(攻撃力)が高くHPが低い。つまり味方は死ぬ。パーティーは壊滅する。
 そこで「ウリエル」の出番だ。ウリエルには「味方全体の混乱耐性を大きく上げる」アビリティがある。しかも常時発動式で、控えメンバーにいても発動する。限界突破の必要性はそこまでではないが、コストを惜しまず投入して「覚醒」させると「状態異常ダメージをばら蒔きつつ味方の状態異常を解除する」などという欲張りセットな奥義が使えるようになる。一線級かは悩ましいものの、状態異常対策装備が揃うまでは(そして揃った後も控えメンバーとして)非常に頼りになるだろう。


↑ウリエルの立ち絵とSD
その性格から高慢メスガキと称され、分からせ回想を求める声が根強い

 

 「シオン」と「ナベルス」はどちらも☆5の奥義ヒーラーである。しっかり奥義を強化しておけば25%という非常に大きな治癒能力を誇り、パーティーの壊滅を防いでくれる。ダメージをあまり受けない後衛メンバーということもあり、ある程度の強化は必要なものの限界突破を行わずともしっかり序盤を守り抜いてくれる、心強いキャラクターだ。
 またシオンはHPリジェネ状態異常回復の副次効果もあり、非常に安定感が高い。一方ナベルスはメンバー、特に同属性メンバーに対するバフ効果が強力であり、火力増強にも一定の適性がある。
 しかしどちらもダメージソースの観点からは心もとなく、各種ランキングや救援戦(レイド)MVP狙いの上位層ではベンチの肥やしになっていることが少なくない。良くも悪くも初心者向けのメンバーであると言える。

 

・☆4「イルヴィナ」は育て得

 「イルヴィナ」はチュートリアル冒頭で全員が入手できるメンバーであり、最も育成コストの低いメンバーでもある。
 ぱっとしないもののオーソドックスな奥義、堅実なステータス構成と一方的に不利を取ることのない属性、そしてHP回復と状態異常解除のスキルを持つ彼女は、メンバーの穴埋めに丁度良い。
 何より彼女は、メインストーリーを進めることで限界突破素材が手に入る。☆4であるための育成コストの低さも相まって、3凸☆5メンバーが揃うまではしっかり戦線を支えてくれるだろう。


↑☆4イルヴィナの立ち絵とSD
本作のメインヒロイン格なキャラクターだ

 

 以上7人が優先して育てたいメンバーになる。彼女らが手持ちにいるなら優先して強化素材を与えるべきだろう。
 しかしながら、彼女らだけを育てれば他のメンバーは不要、などという訳ではない。限定メンバーには劣るものの有用なメンバー、ごくごく限られた場面では凄まじい性能を発揮するメンバー、シナジーを活かすと強力なメンバーなど、意外な場面で育てていたメンバーが活躍することもある。そもそも面子の揃っていない序盤には、☆5メンバーであるだけで強力であったりもするのだ。
 以下はそのような、上記7名には劣るものの上手く使えば有用なメンバー達だ。

 

 

・強烈ではなくともそれなりに優秀なメンバーたち

 「イリア」と「マルコシアス」は、最初に書いた☆4最重要格メンバー「セラヴィス」との相互互換的メンバーだ。イリアは奥義に、マルコシアスはスキルに「バリア」のバフを持っている。
 それだけではない。イリアは敵単体のみ対象だが奥義並の火力を誇るスキルがあるし、奥義も範囲ダメージに加えて同属性メンバー対象でバフが付く。特に、フェス限であり入手困難であるものの、「ゲヘナズリッター・バリベルト」とのシナジーは凄まじいものがある。
 マルコシアスは更に凄い。「覚醒」後という条件付きだが、スキル一本でバリアに加え、25%の強力な回復、更に状態異常も解除できる。「通常攻撃ダメージ上昇」の常時発動型アビリティを生かして奥義offの手数型アタッカー兼ヒーラーもできるし、奥義をonにすれば対単体攻撃に加え「全状態異常耐性上昇」のバフを撒くこともできる。手札の多さが魅力的なメンバーだ。
 この二人の育成優先度はあまり高くない。バリア性能でも育成の手間でも、セラヴィスという難敵がいる。しかし手持ちのメンバーによっては、手を出すことも十分考慮に値すると思われる。

 比較的優秀で汎用性の高いメンバーは他にもいる。

 「バルベリト」は限界まで育成すると並のメンバーの倍以上、数字にして5万のHPを誇る優秀なタンクだ。生存性の側面で彼女に勝るものはいない。

 「イブリース」はHPの伸びこそ悪いが、HPリジェネとDEF無視攻撃を両立した奥義がかなり魅力的だ。ATKもSPDも高く、アタッカーとして優秀なメンバーである。

 手持ちのメンバーに対象のロールが不足している場合には、彼女らを頼るのも一手だろう。

 

・とにかくピーキーな性能をしたメンバーたち

 「ザイン」と「ゼーリエリッター・ドライツェン」はどちらも非常に強力な奥義やスキル、アビリティを持っている。しかしこの二人を敢えてお勧めしなかったのは、彼女らの能力がデメリット付きであるからだ。
 ザインの奥義は超高火力だが、自身のHPを1割失う。またアビリティでATKと引き換えにDEFが低下し、更に覚醒後は残HPが少ないほどATKに強烈なバフがかかる。
 ドライツェンの奥義は更に高火力だが敵一体のみ対象であり、更に1.5-2秒間自身が麻痺状態になる。スキルに至ってはATKをほぼ倍増させる代わりDEFを1/10にする、だなんて代物だ。
 どちらにしても彼女らは、十分に整えられた場面でないと使えない諸刃の剣だ。だが逆に、使いこなせればこれ以上ない武器と化す。万人にお勧めはできないが、それでも尚魅力的なメンバーである。

 

・シナジーを活かせばとても強力なメンバーたち

ビレト」と「アルシエル」、「カミュエル」と「アガレス」、それに「ベスティアナ」と「モルファ」。

 彼女らは、前者は「特定の条件下で非常に強力なバフを与える」メンバーであり、そして後者はその「条件を達成する」メンバーだ。上手く組ませれば限定メンバーにも匹敵し得る強烈なバフを利用できるため、両方が揃ったなら育成してみるのも一手である。


↑カミュエルのスキル詳細(sLv.5)
アガレスと組むと相手にATK+110%、SPD+20%、DEF+50%のバフを与える

 

・ゆーても結局限定メンバーが強い

 ここまで語っておいて何だが、結局やはり見出しの通りだ。

 「エデンズリッターグレンツェ」は、身も蓋もない言い方をすれば、「バフを重ねまくって飽和火力で敵を焼き尽くす」ゲームである。攻撃型のバフを持っていれば強いし、それが味方全体に作用するならなお強いし、ヒーラーやデバッファーを兼業できれば更に強い。基本的に、そういうシステムになっている。

 でもって、「強い」と言われる限定メンバーは味方全体のATKやSPD、場合によっては「通常攻撃ダメージ」だとか「クリティカルダメージ倍率」なんかに50%を超えるバフを乗っけてくるのである。そりゃもう強い。とても強い。メンバーの時間単位ダメージ倍率が5倍とか10倍とかになる。んなもん勝てるわけねーんである。


↑現在主流の各種レイド類討伐編成。見事に全員が限定メンバーだ
育成具合によっては救援戦EXを1分前後でソロ撃破することもできるとか

 

 なので、気楽にやっていくと良い。「ケッずるっこいメンバー使いやがって」とか思いながら遠慮なくサポートメンバーを借りていけば良い。でもって限定ガチャはばんばか回して、強そうなキャラをどんどこ育てていくと良い。ちなみにメンバーが強いかどうかはらくらくシステム氏の動画を見ると分かり易い、と風の噂で聞いた。

 そうすれば、それなりにいろんな場面に対処できるようになって、ランキング目指したい欲が出てきた頃には、その「ずるっこいメンバー」がある程度集まってきている筈である。

 「エデンズリッターグレンツェ」は、ランキングに居座ろうとすると修羅だが、基本的には楽なゲームだ。のんびり楽しんで行こう。それが恐らく最も健全な楽しみ方だ。と、各種ランキング100位称号取得失敗常連勢の上位層末席賢者は涙をこらえつつ言うのでした。


エデンズリッターグレンツェはめちゃくちゃ熱くてバカで楽ちんなエロソシャゲなので最高だぞって話

2021-11-18 18:26:11 | ゲーム
 エデンズリッターグレンツェ、というRソシャゲがある。
 凌辱100%救い無し、というダクファンど真ん中な原作エロゲ「エデンズリッター」の運命を、主人公が知恵と人脈とマジックアイテムの力で覆していく、 王道……王道? ファンタジーである。
↑ゲーム開始画面。あえてキャラクター配置しないのめっちゃ硬派っぽくてかっこいいよね
 
 年明けにようやく一周年を迎える比較的新しいブラウザゲーなのだが、FANZAの日間ランキングでは週一以上の頻度で表彰台に登っている。かなり成功した側のゲームであると言えるだろう。

 現在(2021/11/18時点)、このゲームは大きな熱狂の中にいる。
 「魔法少女アイ」という、魔法少女凌辱ものの走りとなる作品とのコラボ真っ只中なのである。
 
 
 残念ながら私はコラボ先のことをあまり知らない(なにせ発売当時は一桁歳なのである)のだが、いかんせん周囲の熱量が凄まじい。
 運営側からは「予算気にせず作って下さいとの言質を取った」「原作(約20年前)の声優に交渉した」「コラボ発表用にPV作った」と極まった情報が次々飛び出し、掲示板では「ありがとう!これで約20年ぶりにメグ豚姉の新しいエロシーンで抜ける!!」「約一週間前に始めてまだレベル30代の自分ですが、ハマったので取り敢えず40万は入れました」(どちらも雑談掲示板30に収録)などという単位の狂った宣言が飛び交い、結果として一週間の内5日間、FANZA日間ランキング表彰台入りを果たした。偉業である。
 
 というわけで。
 せっかくお気に入りの作品が注目を浴びているので、ここで一つ本作の魅力について語ってみたいと思う。良ければお付き合い頂きたい。
 
 
・とにかくゲームが楽
 
 この無数のソシャゲが生まれては死んでいくソシャゲ戦国時代において、「ゲームの楽さ」は時に大きなアドバンテージとなる。例えばFGOの周回で忙しいプレイヤーが、更に他のゲームの周回要素に手を出すだろうか。相当のこと(例:ウマとかの超巨大コンテンツ化など)でもない限り、答えは「否」であろう。
 ところがその点、「エデンズリッターグレンツェ」は周回が凄まじく楽だ。簡単な条件を達成すれば、「戦役」と呼ばれる一般戦闘クエストの二週目からは「スキップチケット」が使える。周回回数を入力してスキップすればバトルリザルトに直通だ。周回用デッキ作成どころか特効キャラの育成だって必要ない。実に素敵な話である。
 
↑スキップ画面。スライダーで細かい周回数も指定できる。至れり尽くせりだ。
 
 条件達成のための戦役一周目についても、全滅したり途中で撤退した場合には戦役参戦用ポイント「AP」が消費されないという気楽ぶりである。撤退による無為なAP消費を恐れつつパーティー編成に悩む、なんて必要もなく、気軽に挑戦・撤退ができるのも本作のお手軽さに一役買っている。
 
 楽なのは周回だけではない。
 Rソシャゲには欠かせない、18禁シーン閲覧システム「寝室」。本作では「回想」と呼ばれるそれは、信頼度アップアイテムという専用素材を与えることで解放できる。そしてその専用素材は毎日3回の回数制限付きデイリー戦役「探索戦役」で入手できる。更にそのデイリー戦役すらも、上記の「スキップチケット」の対象になっているのだ。
 基本的に本作においては、入手したキャラは遠からず回想を開放できると考えて良い。そのくらい、回想用のアイテムは手に入りやすいものなのだから。
 
 更には、ガチャですらも比較的気軽に回せるのが本作の魅力だ。
 本作のガチャ「境界門召喚」において求められるガチャ石「エデンズマテリアル」の量は10連につき3000。
 一方で各種戦役をクリアすると100の石が貰える。そしてストーリーはかなりの長さを誇っている。イベントストーリーも同様だ。となるとメインストーリーやイベントストーリーを進めるだけでもかなりの石が手に入ることは明らかだ。何しろイベントストーリーを読み切った頃に、10連分の石が手に入らなかったことなどないぐらいだ。とんでもない大盤振る舞いである。
 各種月間チャレンジでも多量の石が毎月手に入る。デイリー依頼(ミッション)とデイリー確定無料配布分を合わせると190石だし、信頼度を上げたときにも達成報酬で石が貰えるし、本作がFANZA日間ランキングで3位以内に入ったときには500-最大1500(10連の半分!)もの石を記念に配布してくれる。無課金でいてもしっかり貯めれば、月に1回か2回くらいは天井到達もできるだろう。
 課金向けのお得セットも満載だ。
 通常、現金で石を購入するとおよそ1円で1石の計算だ。10連ガチャに3000円というのがFANZAゲーム全体を通じての相場である。
 しかし不定期的に購入できる5000円で15000石の高額パックは通常の3倍。イベント読了時に時間限定で購入できる600円2000石パックは3.3倍。毎日ログインするなら2種類の30日パスはどちらも5.6倍の圧倒的なお得ぶりだし、ゲーム内一度だけ購入できるランクアップ応援プランに至っては最大11倍という冗談じみたコスパを誇るのだ。
 
最も高額なお得パックの販促。その時々に開催されているイベントのイラストが使われる。

 「エデンズリッターグレンツェ」は、あらゆる面でユーザビリティーを考え続けている。交換所のシステム、スキップ回数選択用のスライダー、使い道がなかったアイテムの復権。現在もさりげなく行われているUIの改善は、イラスト・シナリオ担当の面々が実際に本作をプレイしているからこそのものなのではないか、と考えられている。
 
 
 
・三種のストーリー、それぞれの魅力
 
 気楽に始められることが分かったところで、本作最大の魅力、ストーリーへと話を進めよう。
 
 詳しいストーリーを省いてざっくり言えば本作は、神の力を借りて戦うヒロイン「エデンズリッター」(通称リッター)と人間を食い物に(主に性的な意味で)する異界の存在「淫魔」の攻防を描いた作品である。主人公の介入により味方になった淫魔もそれなりの数いるが、それはそれとして。

 そして、そんな本作のストーリーは大きく分けて3つに分類される。すなわち「ダークファンタジー」「王道ファンタジーバトル」「バカコメディー」である。

 「ダークファンタジー」に類するものは、Rシーンこと回想や特殊なストーリーのイベント系列「ダークサイド」などが挙げられる。原作の雰囲気を踏襲した各キャラの回想は原作者の弁を借りれば「凌辱100%」「救いは無い」であるし、本編IFにしてバッドエンドルートであるイベント系列「ダークサイド」は取り返しの付かない道を歩んでいるようでゾクゾクする。ダークな味わいに浸りたいときにお勧めだ。
 
↑ダークサイド2より主人公の台詞を抜粋。完全に悪役である。
 
 「王道ファンタジーバトル」に類するのは主にメインストーリーだ。ある時はここぞというときに自らの持つ戦力を投入し、ある時は錬金術の知識によって敵の戦略を覆し、またある時は自身の築いた人脈をもって彼我の戦力差を引っ繰り返す。やはり誰しも熱い戦いには心を動かされるものだろう。
↑メインストーリー4章より。同じ舞台でも本編とIFでは全く違うことが良く分かる。
 
 

 そして、「バカコメディー」。
 「バカコメディー」である。
 これは本当に誇張でもなんでもなく、イベントシナリオとキャラ毎の「絆ストーリー」の多くが「バカ」な「コメディー」なのである。
 
↑伝説のトンチキストーリーとして名高いサマーバカンスイベントの一節、「虫バトゥル」
 
 主人公の仲間たちは、当然というべきか、一癖も二癖もある者たちばかりだ。
 主人公の相棒にして最も信頼できるリッター「アウローラ」はその実、戦闘以外はからっきしであり、序盤に料理を爆発させて台所を出禁になった。以降は家での仕事を一つも与えられず、有事以外は自宅警備員状態である。
 メインヒロインの一人、主人公と契約している使い魔の淫魔「イルヴィナ」は、家事の腕なら天才的だが記憶力は壊滅的だし、強敵との戦闘においてはアウローラの後ろで敵を煽る役だ。
 そんな調子で登場人物は揃いも揃ってろくでなし、普段の言動は一種の掛け合い漫才じみている。真面目なシーンですら珍妙な言葉が飛び交い、イベントの途中で「虫バトゥル」なる謎の競技が始まる。そういうゲームである。ゲームシステム部分には全く関わらないので安心されたし。
 
 
↑9月に開催されたカジノイベント「玉兎、花妻がごとし」でも虫バトゥルについての言及があった。
 なおストーリーの本筋には全く関係ない。

 更に言えば、「エデンズリッターグレンツェ」の世界は凄まじく自由度が高い。
 なろうファンタジーでお馴染み「東の方にある和風鎖国国家」はこの世界にも存在するし、主人公の仲間の中にはそこ出身のキャラもいる。なので夏イベには浴衣グラが登場したし、線香花火のシーンもある。あった。
 主人公の持つ聖遺物(神々の遺した物品であり、力と意思を持つ道具)、「境界門」は平行世界への扉を開くことができる。つまりこの世界には平行世界が存在する。なので未来世界からメカニックなリッターが来るし、平行世界のそっくりさんが登場したりすることもある。現代日本風エロゲ世界への扉が開いて痴漢電車エロゲの主人公とヒロインが出てきたりも当然する。した。それは当然ではなくない?
 何よりこの世界の神々(というか聖遺物)はめちゃくちゃ気まぐれである。なので神の力(正確には聖遺物の力)で変身してるリッターは変なことに巻き込まれることもある。あった。本作の記念すべき初イベントは、そんな調子でリッターで巫女な王女様「セシリィ」が丑ビキニコスになるイベントだったそうな。正気か???
 
 万事そんな調子なので、「エデンズリッターグレンツェ」のプレイヤーは毎週水曜(本作は水曜日がメンテの日なのである)の夜になると、ティッシュ片手にゲラゲラ笑いつつ新規ストーリーを読み進めるのが毎週の恒例となっている。なんにしても愉快な話だ。
 
 
 
・回想はアブノーマル性癖満載
 
 「エデンズリッターグレンツェ」は「ヒロイン凌辱もの」のRソシャゲである。
 そして「凌辱もの」とはすなわち「特殊性癖の楽園」である。
 つまり、本作の回想が特殊性癖のオンパレードであることは何もおかしなことではない(真顔ぐるぐる目)。
 
↑CGを避けて回想の台詞のみ抜粋。
 竜人に変身できるリッター「ヒルデガルド」は当然(?)負けると角をガリガリされる。
 
 実際、本作の回想はバリエーションに満ちている。媚薬・エナドレはもはや定番、搾乳もあれば石化もあるし、脳クチュ洗脳人格排出人格初期化も揃っている。果てはスカ・ふた・機械(ファンタジーとは……?)まである。何でもありのバドエン祭りだ。
 
↑超古代文明によって作られた魂を持つ人型兵器「イリア」は機械に犯されながら人格を初期化される。当然ながら思い出は消えるしかつての仲間を排除するよう命令されて回想は終わる。現実は非情である。
 
 そして当然バッドエンドなのでヒロインの末路はえげつない。消化されて死ぬし首絞められて死ぬし意識だけ残して石像にされる。苗床になるし慰み者になるしエネルギータンク扱いされたりもする。だいたいの場合死んでない方がかなり悲惨だったりもする。まあそっち系の作品ではよくあることだ。
 
↑百合消化デスアクメ。☆4配布メンバー、「リッター・アシュタロス」の最期である。
 
 面白いのは、主人公とチョメチョメする面子がいないことだ。主人公は極まったシスコンなので妹以外には手を出さない(たぶん妹にも手を出してはないと思うけどそのうち出しそうな気もするんだよなあ)。そもそも主人公は性別可変(設定で変えられる)だし立ち絵もまるで存在しない。プレイヤー≒主人公=竿という図式の成り立ちやすいエロソシャゲ(偏見)において、結構珍しいような気がする(これも偏見)。
 なら竿はって? バケモノだよ! やったねたえちゃん異種姦が増えるよ! ※モブ人間のパターンもそれなりにあります
 
↑狼獣人「ルーロゥ」の相手はケンタウルスの淫魔、ゼノタウルス。巨体相手なので当然、腹ボコシチュだ。
 
 原作者でありシナリオ担当の一人でもある黒井氏は事ある毎に「陵辱100%」を謳っており、通称「公約」と呼ばれているらしい。実際(繰り返しになるが)、本作の回想シーンはその全てが凌辱ものだ。ストーリーではどんなに頼りになる相手でも、回想シーンではなんやかんやでボロクソに尊厳を破壊される。本作はそういう作品だ。
 勿論、そういうのが苦手であれば全年齢版で遊ぶ手もある。ストーリーだけでも普通に楽しいので、そういう楽しみ方もありだろう。しかし、もしもそういう特殊なシチュに興味があるなら、本作の攻略wikiを見ると良い。全てのキャラの回想シーンは専用ページにまとまっている。
 
「エデンズリッターグレンツェ」とは、そういった感じのゲームである。アクのある部分や厄介な部分もそれなりに多いが、総合的には非常に良いゲームだと思っている。興味が湧いた方は是非とも触ってみてほしい。
 
 
 

 基本的にはこのブログは、この話を書くためだけに開設したものだ。なので次の更新があるかはちょっと怪しい。
 ただ、またそのうち気が向いたら、本作の初心者向け講座でも書いてみようかと思う。
 それでは。