完成！

前の記事で載せたやつのハンドルを削ったものがこれです。
最初は大まかにスペーサーやら木やら重ねただけのものでしたが、削ればちゃんと層になってますね。
ほぼ完成形になりました。
角を丸めてあとは仕上げの研磨だけです。
2000番のペーパーで磨いた後に、バフで仕上げました。
革の部分まで光沢がありますね。
全体像がこれ。
角はそれぞれ形が違うし、このようにまるまる一本使う場合には左右対称にするのは不可能です。
なので少しでも左右のバランスが良くなるように向きを決めます。
接着剤でくっつける前に穴あけなどの準備が重要になります。


続いてシースです。
画用紙で型紙を作って形を調整したら、それを革に写して切り抜きます。
先にボタンを付けました。
後でやろうとするとポンチなどが入りにくそうだったので、金具などをつけるときは後先考えないと後で付けれなくなったりします。
なかごを接着しました。今回は真ん中で折って片側だけ縫う形にします。
そのままでは硬くて綺麗に折れないので、水で湿らせてから折ります。
ちなみに穴が空いていますが、これは空気穴です。
革は湿気がこもるとカビが生えてしまうので、それらを防ぐためです。
接着剤で仮止めしたら縫います。
ここまで来ればほぼ完成です。
仕上げにコバ面(革の断面)を綺麗にします。トコノールという専用のものがあるので、それをコバに塗り表面がツルツルしたもので磨きます。すると上の画像のようにコバ面もピカピカしてきます。
あとは形を整えます。
水で濡らしたらブレードとハンドルの境目などをしっかり押さえつけて形を整えます。

少し物足りなかったので紐穴とパラコードを追加しました。

実はもう一個仕上げていないナイフがあります。
今回完成したのが真ん中、前回のやつが一番上のやつですね。
そしてまだ仕上げていないのが一番下です。まだ焼き入れから戻った状態のままです。(この画像は焼き入れ前のものですが)
これもハンドルはいろんな素材を組み合わせてみるつもりです。

では今回はこのへんで。