小説を書かない小説家

その日その時その瞬間 感じたことを文章に あたたかい感触とともに ずっと残るように

わたしたちの手は、腕は

2009-02-03 13:43:04 | Weblog
人間の実相は刻々と変わっていく。
無限分の一秒前よりも無限分の一秒後には、
無限分の一だけ愛情が冷めているかもしれない。
だから肝心なのは、想う相手をいつでも腕の中にだきしめていることだ。
ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくことだ。
二本の腕はそのためにあるのであって、
決して遠くからサヨナラの手をふるためにあるのではない。

中島らも 著「愛をひっかける為の釘」

2 コメント

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あっ (boyah)
2009-03-11 21:34:42
その台詞僕も覚えてます。。

らもさん。惜しい人を亡くしましたね。
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Unknown (kuina)
2009-03-14 23:05:04
素敵な言葉ですよね。
わたしも人からこの言葉をもらって、ガツンときました。

らもさん、惜しいですね。
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