片想い

恋は甘い毒薬

糸杉

2013-05-09 | 日記
あなたの心が見えなくて
心が不安にかられてゆく
気持ちがゆっくりとねじれてゆく
焦る気持ちだけが高まって
何度も心のドアを叩く

ねぇ まだ愛してる?
私のこと愛してる?
どのぐらい愛してる?
そしていつまで愛するの?

答のない問いに押しつぶされて
曲がってゆく私の心はまるで糸杉
疑いと不安と切なさのスパイラル
涙の粒が枝をしならせる

不穏な風に揺らされて
不安に揺れて捻じ曲がる
恋がゆっくりと狂ってゆく
あなたを困らせる言葉だけをぶつけては

ねぇ 私はあなたを愛してる
あなただけを見つめてる
だから私だけを見つめていて
私だけを愛していて

嫌がられて煙たがられて
分かっている
分かっているのに

恋と涙と独占欲のスパイラル
もどかしさは自信のなさの裏返しね
過去と未来と現在のスパイラル
恋はいつしか消えると知りつつも
嘘と優しさと微笑みのスパイラル
永遠の約束を聞きたくて
夢と希望と愛のスパイラル
糸杉があなたを包み込む


世界中を傷つけても

2013-04-24 | 日記
あなたの心を手に入れるためならば
どんな代償をも厭わない
あなたと二人でいられるならば
何もかもなくしても構わない


きっと世界で一番強いのは片想い
好きという気持ちだけで何もかもが許される
自分の心にならば何の遠慮もいらないから
あなたの心だけを目掛けて全力でただ駆けてゆく


海底に沈む宝物を追い求める冒険者のように
美しい姫に恋焦がれる若者のように
何も恐れない、何も怖くない
負けたくない、諦めない、何事にもくじけない

あなたの心を私に向けさせるためならば
どんな芝居だってしてみせる
あなたに愛してもらえるのなら
世界中の誰をも傷つけてもいい

わがままな片想い
好きという気持ちが私の世界を変える
あなたしか見えない あなたしか愛せない
叶わなくても 独りよがりでも どんなに深く傷ついても

あなたを手に入れるためならば


陽だまり

2013-04-24 | 日記
5月の柔らかい陽射しの中
眩しそうに目を細めるあなた
柔らかな髪が風に揺れるたび
私の心が小さな音をたてる

私の視線に気付いて
不思議そうに微笑むあなた
優しい笑顔が私の心に陽だまりを投げて
暖かな想いに突然泣きたくなる

分かっている、この涙は嵐の予感
穏やかな幸せはすぐに消えてゆく
迫りくる荒波が夢を壊しては
恋を奪ってゆく、その瞬間に怯えるしかできなくて

時を止めることができるならば
この瞬間を永遠に
気持ちを縛ることができるならば
この恋を永遠に
幸せを留めることができるならば
この夢を永遠に
あなたを閉じ込めることができるならば
この陽だまりを永遠に









赤い糸

2013-03-27 | 日記

出会った瞬間に心がはじける音がした
涼しげな横顔に
射抜かれた心

初めての恋じゃない
でも初めての痛みだわ
心から流れる血が
小指の先で赤い糸に変わる

あなたに惹かれてゆく気持ちに抗えず
会うたびに
ただ切なさだけが募り

運命の出会いじゃない
でも運命の相手だわ
瞳から流れる涙が
小指の先で赤い糸に変わる


恋はいつか消えるのかもしれない
でも永遠に愛するわ

愛している
愛している
交し合う甘い囁きが
二人の小指をつないでゆく赤い糸に変わる









ラプンツェル

2013-03-20 | 日記
愛を知らない寂しい女
扉を閉じて一人で生きてきた
孤独を感じる間もないままに
日々だけがせわしく過ぎてゆく

偶然の出会い
めまぐるしく始まる恋
胸を襲う切なさに
抗う術も知らず

あなたが誘う
塔の外から
僕のために
髪を下ろしてと

愛される喜びを知って
言われるがままに亜麻色の髪をおろした
それが例え悪魔の罠でも
もう一人の塔には戻れない

恋を知ったラプンツェル
ほとばしる想いが塔の窓を開ける
胸をこがすラプンツェル
あなたへの想いに心引き裂かれ
恋に戸惑うラプンツェル
一人よりも辛い孤独を知る
永遠にラプンツェル
あなたの胸に囚われて