日本列島地形図の旅 ~地形図は読み物です~

国土地理院発行の地形図を観賞していくブログ。

【日本列島地形図の旅 No.34】 五稜郭(函館)

2010-05-07 20:58:44 | 北海道地方

     第34回 五稜郭(函館)








こんにちは。
今回の「地形図の旅」は通算34回目ですね。
毎度のことながら説明しますと、 ただ単に、地形図を見ておーっ、とか、ぎょえー、って言う。そんだけの企画です。
そんだけの企画のくせに30回を超えてしまいましたが。


第34回目の今日は、五稜郭(函館)

http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode=62405600

北海道函館市です。
じわじわと北上して来たseason2ですが、ついに北海道に上陸です!!!
それでは、地図を開いてみてください!



さて、まず啄木記念碑なんてのが見えましたね。
もちろん啄木ってのはあの啄木ですよ。
盛岡のイメージが強いですが、函館にもゆかりがあるんだとか。
・・・すまん、文学はわからんのです。
そして記念碑の東側ですが、少年刑務所、競輪場、陸上自衛隊、競馬場、と続きます。
競輪場と競馬場の大きさが違いすぎてびっくりです。
こんなに違うもんなんですね!!!
あと、競馬場の地名が駒場町なのも上手くできてるなぁ、って感じでしょうか。



競馬場の東には湯の川温泉が広がっていますが、その海岸沿いに
熱帯植物園
ってのが見えます。
寒いとこで熱帯植物が見られるっていうのがポイントですね。
・・・ほんとか?
そしてさらに東へ進みますと、
函館空港
です!
どうですかこの、滑走路とか進入灯の再現具合!!!
そして滑走路の北側には航空無線標識、南側には志苔館跡が固めてるという豪華ラインナップですよ!
・・・志苔館跡って何だ?
(※道南十二館のひとつ、らしい)
それではおおよそ図葉の東端まで来たので、汐泊川に沿って北上してみましょうか。



函館シーサイドカントリークラブゴルフ場なんてのが見えてきますね。
このあたりは等高線がゆるい地域ですが、150mを越えたあたりから
清水山に向かって斜面が立ち上がっていく様子なんて、なかなかいい地形なんじゃないでしょうか。
そして川を越えた山なみのほうですよね。
こちらも高さこそなく緩いものの、尾根谷入り組んでいてじっくり読めばボリューミーです!
・・・って、個人的にはテンションが上るのですが需要がなさそうなのでコレぐらいで抑えておきます。。。



再び空港に戻りまして、そのすぐ北を眺めます。
トラピスチヌ修道院とか旧岩船氏庭園(香雪園)とか、もう観光名所っぽいとこが並んでるもんだから、
あぁ函館だなぁ
って感じがしますね。
その真北にある
臨空工業団地
ってのも気になるっちゃ気になりますけど。
その北西にある笹流貯水池
ってのも気になるっちゃ気になりますけど。
やっぱりいちばん気になるのはそのすぐ南、
四稜郭
でしょうか。
四です、五じゃないんです!
しかも三角点まで装備してあるんです。
・・・しかし四角形感がいまいち伝わってこないのが残念。



それでは最後に正真正銘の五稜郭を見ておきたいと思います。
再び市街地に戻ったところですね。
写真でもお堀が綺麗な星型なのがわかりますが、地形図だと城壁まで星型なのが確認できます。
星が四重☆に重なったように表現されていますね!!!
こういう幾何学的な模様が見られる地形図というのもなかなかレアなんじゃないでしょうかね?



といった感じで、観光名所の位置もわかりつつ、建築物も楽しめる図葉だったんじゃないでしょうか。



といった感じで、今回を持ちましてseason2の最終回とさせていただきます。
春の訪れとともに北上してまいりましたがいかがでしたでしょうか?
スタートして時には極寒でしたが、今ではもう夏の訪れを感じさせる陽気です。
この間にご紹介した図葉の数々、その魅力を皆様に感じていただけたなら幸いです。
それでは、またの機会にお会いしましょう!



個人的評価
等高線の量
★★★
等高線の美しさ
★★★★
海岸線の天然度
★★★


幾何学模様
★★★★
くねくね道
★★★★
はるばる来たぜ
★★★★★