このたびは、初めての新車でのPキャンプのため、ゆったり眠れる為の荷物が足りているかどうかちょっと心配しつつ、の旅となった。
家族4人で、まず向ったのはネッツトヨタ。
丁度1ヶ月点検だったので、それを受けてから出発しようと言うことになったのだ。
点検が終わり、安全のお墨付きをもらってから出発するころにはすっかりお昼になっていた。
「ムサシ」のフードコートにより、おなかをすかせて騒ぎ立てるこいちゃんにとりあえずうどんを与えたところ、おいしい、おいしい、と夢中で食べていた。
子供がどんなにのんびり食べようが、休憩がやたら多かろうが「家に帰らなくても良い」と言う心構えになっただけで、ずいぶんと余裕が生まれる。

やっと当日の目的地「道の駅 月見の里南濃」に着いた時には、辺りが暗くなりかけていた。
着いてまず驚いたのは、道の駅なのに「足湯」があったこと。
売店の前に足湯の場が設けられており、ジェットの泡がゴウゴウと吹き出している。
そこに旅行客達が座ってくつろいでいるのだ。
こんな道の駅は初めてだったのでびっくりしてしまった。
子供達も喜び、さっそく私達も足湯を体験してみることとなった。
靴を脱ぎ、熱めの湯に足をつけ、ひざまで浸すとなんだか疲れが取れるようである。
足をつけているだけだったが、しばらくすると体が熱くなり、お風呂に入ったような気分であった。

ここでも子供達は良く食べた。
「べーめん」と言ううどんは、米粉で作られたと言う事でかなりのコシ。
ちょっと細めで、うまみのあるだしに良く絡み、トッピングもマッチして、大変美味しかった。
いっくんは自分の顔より大きな器を持ち上げんばかりに、べーめんを頬張った。
すっかりお腹がいっぱいになる頃、のどかな道の駅のうどん屋は早々と暖簾を下げる。

次に向ったのは温泉「水晶の湯」。
道の駅の少し上にその温泉に向う無料送迎バスが出ており、そこの駐車場までは車で向う。
そこで温泉の支度をしていると、すぐに送迎バスがやってきた。
乗車人数は、小型バスにほぼ満員。
バスは山道を走りぬけ、見事な岐阜の夜景を見せてくれた。
子供達も「きれいー!」と騒ぎ立てたり、「見えない」と喧嘩したり…。
ほどなく、やわらかい光に包まれた、綺麗な建物が見えてきた。
伴侶といっくんと、1時間後に会う約束をしてからこいちゃんと温泉内に入ると、適度に人はいたものの、温度も丁度良く、薬草湯や歩く温泉(プールほども深さがあり、迷路のように道になっている)などもあり、快適である。
なんと言っても露天の眺めは最高で、その夜景を何時間でも眺めていたい気分になった。
写真が残せなかったのが残念だったが、同じように夜景に見せられた人たちが、ぼんやりといつまでも外を眺めていた。
こいちゃんは露天風呂のそばに置かれたお椀のような小さなお風呂が気に入り「すずめのおやじだねぇ~」と嬉しそうに私に言った。
「すずめのお宿」と間違えたようだが、なぜ風呂がすずめのお宿なのかは追求していない。
のんびりと楽しんで風呂を出るとすでに1時間を過ぎており、伴侶といっくんはすでに出ていて退屈そうだ。
外に出ると、涼しくなり始めた秋の夜風が実に心地よい。
再び送迎のバスに乗り込み、子供達の「夜景の取り合い」にあきれながら、駐車場へ下ったのだった。