台風一家

おじいちゃんおばあちゃんと伊豆に行こう

おばあちゃんのおかげで伊豆に旅行に行くことになった。
おばあちゃんが孫に使うために大切に大切に貯めてきたJTBポイント(か何かあったらしい)のおかげでこんな遠方まで旅行ができるなんて、感激である。
車で自宅を出たのが朝6時頃。
運転する伴侶を横目に、私を含む家族は爆睡した。
気が付いた時には窓の外に広がる茶畑!静岡県に入ったのだ。

こっち側の高速は、ワンコに優しいSAが多い。
連れてきたかったー…なんて思いつつさくらちゃんを思い出す。
今回はさくらちゃんをペットホテルに預けたのだが、前回の反省(ストレスで断食&う〇こまみれで返却された)を踏まえて、病院のホテルをチョイス。
早朝出発と、深夜帰宅のため、4泊5日の長期宿泊だったため、いざとなっても点滴をしてもらえるように…。
心配ではあるけれど、とっても優しい先生ばかりなので何かあればすぐに連絡をくれるだろう。


さて、一足先に静岡県を満喫していた両親と待ち合わせたのは、三島にあるスカイガーデン。
無事にお互いを見つけ再開を喜びつつも、あまりゆっくりしていられない。
三島スカイウォークと言う日本最長の大つり橋を渡るコースなどを予約しているのだとか。
なんでも子供たちは「ロングジップライン」と言うアトラクションで、300メートルほどある斜面を滑車に吊られて滑り降りるんだとか。
飛行機にも乗れない私からすれば考えられない恐ろしい遊びである。

おばあちゃんといっくん。
気が付けばこんなに身長差が。
母もおばあちゃんらしくなって…と思うが、矍鑠としたもので、しゃきしゃき階段を上り私達を急かすペースメーカーっぷりは年齢を感じさせないものがある。

ちょっと小腹満たしをしましょう…ということで軽食を取りに上がったところにある店内に。
広く見える鏡張りで、花々がとっても綺麗。
天然のおばあちゃんは鏡と思わず「あそこの奥はどうやって植木の管理をするのだろう…」と不思議に思いつつ眺めていたんだとか…。うーん…。

子どもたちが一番に目を付けたいちご大福。

カップに入ったイチゴ大福をかじると、中から大ぶりのイチゴが。

皆で軽食を食べてのんびり。

バラアーチの下で記念写真。
一息ついて、さぁスカイウォークである。

展望台の上から、その長い橋を撮影。
カメラに収まらない雄大さ。

天気は曇り空だったが、台風が近づいていることもあり、雨が降らないだけで御の字である。
そして、何より眺めが雄大で本当にきれい。

歩き始めて気が付いた。
足元が見えるのは、なかなか怖い…。

相当な高さである。

景色を眺めつつ渡り終え、何やらかわいい、フクロウが店番をするお店発見である。
中ではかわいらしい動物たちが触り放題らしい。
子どもたちはすぐに入りたがったが「今からロングジップラインの時間だから」となだめつつ受付にむかうおばあちゃん。

その間に、伴侶はしらす丼。
ロングジップラインを体験するのは伴侶・こいちゃん・いっくんの3人である。
本人たちが受付に行かねばならないというので、私はフクロウの店の前に置かれたベンチでのんびりと景色を眺めていた…のだが…。
ここで問題が発生したことをおばあちゃんから聞かされることになるとは…。

なんと、3人で予約したはずのロングジップラインだったのだが、実際3人で予約されたのは山を利用したアスレチック「フォレストアドベンチャー」であり、大滑車のロングジップラインは4人で予約され、料金も支払っているというのだ。
私たちも言葉足らずだったかもしれないが、3人でと強調したはずなので、完全なる旅行会社の手違いである。
はじめは理解できなかった私が次第に青ざめてゆくことになる。
そう、すでに数千円を払ってしまっているロングジップライン…、誰かが手を上げなければお金を捨てることになるのだ。
私は絶対に無理だから、と旅行会社との打ち合わせで伝えたはずが、何を思ったか、フォレストアドベンチャーだけ外してきたわけである。
どう考えてもロングジップラインのほうが怖いはずなのに、一体どういうことなのだ。
ジップラインなんて、おじいちゃんの巨体では不安を感じるし、おばあちゃんの健康状態も心配である。
「もういいわ、無理しないでも。お金は帰ってこないけど。」
と言われたら私もどんどん勿体なくなり…なんと、やることになってしまった…。

子どもたちと伴侶が体験するフォレストアドベンチャーはこちら。
どう考えてもこっちのほうがましじゃないか。
ロングジップラインは、さっきの長い橋のすぐ横を滑走して降りるのだぞ?
列に並び、流れるように器具を体に装着される私達4人。
その中で私だけガクブルである。

20分にも及ぶのではないかという、長い説明を聞く一同。
入れない私は遠くからその様子を眺める。

進むいっくん、楽しそう。
ちょっとおっかなびっくりのこいちゃんも、最近ふくよかなお腹になってきた伴侶も、何だか生き生きして見える。

2時間にも及ぶフォレストアドベンチャーを終えた子供たちと合流…。
長い間待ったのは、恐ろしいロングジップラインを一人で滑るのが絶対に嫌だったから。
なのに!フォレストアドベンチャーで要領をつかんでいる彼らと、まったく体験していない私と列がバラバラにされて滑るなんて、何から何まで想定外である。
もう、泣きそう…。
結局回りできゃいきゃい言いながら楽しそうに列に並ぶ人たちの中、ぽつんと一人恐怖の大滑走に向けてのカウントダウンを待つことに。
子どもたちと伴侶が楽しそうに滑って行った。
私のだいぶん前に…。
そして、いよいよ私の番。
こうなったら腹をくくるしかない!と
「滑り出しはまだ谷が浅いし、死ぬわけないし。」と自分に暗示をかける。
そのそばからスタッフさんの
「本日は大変風が強くなっております。速度が出ますので本当に気を付けてください。」と現実をたたきつける無情なアナウンスが。
もうほんと、何の拷問だ、コレ。
しかし、後ろに人はずらりと並んでおり、ここでごねるわけにもいかない、お金も勿体ない。
スタッフさんの指示に従い、カウントダウンに合わせて思い切って飛び降りた。
ふわりと体が浮いて、次第に勢いよくスピードを上げて風を切る。
眼下にはびっくりするぐらいの空間が広がり、雄大な景色が飛び込んできた。
「え!意外と感動する!!」
新鮮な感覚に回りを見わたすと橋から手を振るおじいちゃんとおばあちゃんが!!
美しい景色に感動しながら海のほうに体を向けてみると、心から気持ちいいと思えた。
300メートルのスライドはあっという間。
すぐに着地地点に到達し、残念なくらいだった。
無事に着地し、帰りのロングジップラインも楽しくチャレンジできた。
(帰りは着地直前で止まって焦ったけど…)

飛行機に乗れない私が、こんな大滑走を…。
やり切った感で一人感無量である。
手違いで予約されていて、よかったかもしれない。
これを体験しなかったら、感動も半分だったかも。
子どもたちはロングジップラインが終わるとフクロウたちのもとに走った。
すごくかわいい子たちが沢山いて、メロメロになったらしい。

はりねずみって、抱っこできるんだ。
ぷるっと出た足がたまらない。

こいちゃんとお戯れ。
楽しく遊べて、メロメロにもなれる。
三島スカイウォーク、素晴らしい。

この橋を渡ったたら、帰り道。
怖かったはずなのに、何だか名残惜しい気持ちになるほど、楽しいところだった。

ホテルに着くころにはあたりは真っ暗になっていた。
ホテルの全容もわからないまま、部屋に入り、荷物を降ろして一息つく。

お腹はペコペコ、晩御飯に向かうことに。

何だか趣ある階段。
この時間は封鎖されていたが、展望台につながる階段のようだ。

食事処はとっても広いビュッフェスタイルの会場。

少しずつ…と思っていただいても、絶対に食べすぎになってしまう。
種類が豊富で、楽しいのなんの。

とりあえず乾杯!

カニも食べ放題とあって、伴侶がどんどん無口に…。

スイーツもがっつり。
とにかく豊富で全種類なんて、絶対無理である。

演奏も始まりひときわ賑やかになる。
こんなに楽しいのは久しぶり。
美味しい料理とお酒、最高の雰囲気にみんな笑顔で楽しい時間を過ごせた。
この後は温泉にゆき、一日の疲れを癒し、ふかふかの布団で就寝…。
最高の日を過ごせたのであった。

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