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台風一家

昔なつかしオモチャ

実家から貰って帰ってきたオモチャには、以外と面白い物が多い。
昔、私と弟が使っていたオモチャをそのまま取って置いてくれていたので、時代を感じさせるオモチャがぞくぞく出てくる。
特にドラえもんの頭の部分から「発明品」の入ったボールを入れ、しっぽをひっぱるとドラえもんポケットの部分が開いてオモチャがとびだしてくるものなどは、噂によるとインターネットでは1万円を軽く越す高値で取引されているらしい。
それを知っていれば、けっして外箱を捨てたり、樹に与えたりしなかったのに…

なにはさておき、バス停のみんなが揃って「これはなに」と口にするほど昔の形のコマや、ヨーヨーなど、レトロなオモチャに子供も大人も面白いやら懐かしいやらで話に花がさく。
先日は赤や緑や青に着色した星の砂を小瓶に詰めた物がどっさり8個入り×2セット出てきた。
瓶の表には「幸せの小瓶」と一枚一枚ラベリングされており、どうやらよくある旅行者の義理のおみやげ物で、これをバラして会社の人たちに一個一個配るんだろうなと、思われる。
が、豪快な買い物が好きだった父は、その8個入りの小瓶の袋を私と弟に1セットづつ買い与えたのだ。
結果、大量の小瓶が子供たちのオモチャとなった。

ガラスは危ないのであまり与えたくなかったのだが、「大事にするから」とこいちゃんといっくんに懇願されて渡す羽目に。
同じような小瓶が大量にあるのが面白いらしく、「はい、牛乳ですよ、まいどあり~」などと二人で仲良く配達ごっこなどをして、音便にあそんでいる。
ほっと胸をなで下ろして前日の寝不足からちょっとだけ横になった。
のがいけなかった。

はっと気づくと子供たちは居間におらず、2階でなにやら物音が。
耳をそばだてていると喧嘩しているようすではないく、「よかった~」と晩御飯の支度にとりかかった。
喧嘩も怪我もしていないのなら、この時間を逃す手はない。
大慌てで材料を刻んでいるとこいちゃんが「いっくんが、こぼしてるよ~」と密告にきた。
食材をほうりだして2階にあがるといっくんは逃げずにベッドルームの隅の方で少々怯えたように私を見ている。
「これはなにか大変な事をしたな」と思い、ベッドの上を見ると、大量の赤い砂がまき散らされている。
私の血相にさすがのいっくんも「ごめんなちゃい…」と先に謝った。

布団は砂だらけだし、どこで瓶が割れているのか判らない。
一体どうしてこんなことに…
毛布類を洗濯機にいれ、布団カバーを外し、床やベッドに掃除機をかけて瓶を探すも見つからない。
「瓶はどこにやったの!なんでないの!危ないでしょう!」
こいちゃんに場所を聞いても「気づいたらこんなになってたから判らない~」という。
いっくんに場所を聞くが「わからない…」とそわそわ。
なんだか挙動不審だ。
掃除機を夢中でかけているふりをしながらいっくんを目の端で見ているとそそくさとまっくらな隣の部屋に入ってしまった。
しばらくすると何も言わずに出てきて私をちらりとみてから1階におりてしまった。

一体何を気にしているのか。
掃除機をとめて、隣の部屋に入り、いっくんがごそごそしていたであろうあたりを探ってみると、出てきた、割れた小瓶が。
小瓶は1カ所穴が開いたように割れていて、赤い砂以外の貝殻や綺麗な石などが入ったままの状態で段ボールハウスの中の、同じく段ボールで作ったキッチン棚の中にきちんと納められていた。
どうやら、ベッドの上でなんらかの理由で瓶が割れ、穴からさらさら落ちる赤い砂に見とれながら瓶を振っているうちに全てをまき散らしてしまい、我に返って大変な事をしてしまったことに気づいて証拠を隠滅しなければと思ったのだろう。

いっくんの後を追い、割れた小瓶を目の前に突きつけてから他の小瓶を可哀想だが全て没収したが、さすがに文句も言わずに神妙な面もちのいっくんだった。
あと1ヶ月で3歳。
だんだん知恵がついてきて、こしゃくなまねをするようになってきたわけだ。
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