甲南一期会(こうなん いちごかい)












一期会(いちごかい)の皆様の情報などを載せて会員様の親睦を図ります

清水君からの投稿(原爆にちなんで)

2015-08-05 13:37:41 | 一期会会員の動向




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甲南一期会マイスターの

林君には





清水君の著書をお送りいたしました





清水君からの寄稿です



荒勝京大元教授:広島原爆、断定の原本…遺品から発見

甲南大卒の友人からのメールですが、転送です。


湯川秀樹と並び称される大学者を、
当時の甲南学園はよくも招聘できたものだと感心します。

ちなみに、甲南大学の開学は昭和26年ですが、時の文部大臣は天野貞祐で、
昭和19年から21年まで旧制甲南高校の校長を務めた人でもありました。
天野は京都帝国大学のカント学者でもあり、
きっと荒勝文策氏の招聘に関係があったのでしょう。

平生釟三郎、天野貞祐と、2人もの文部大臣を輩出した甲南学園というのも
すごいです。


http://mainichi.jp/select/news/20150626k0000m040142000c.html

荒勝京大元教授:広島原爆、断定の原本…遺品から発見

毎日新聞 2015年06月26日 02時32分(最終更新 06月26日 06時32分)

原爆投下後の広島市の土壌から出るベータ線の強さを計測した
グラフ(中央)など、荒勝文策氏の遺品から見つかった広島
原爆調査資料の原本。試料の採取場所や被害の聞き取り結果
などもある=京都市左京区の京都大総合博物館で2015年
5月11日、小松雄介撮影
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関連記事

【写真】荒勝氏の日誌。「惨憺タル光景」という記述がみられる
【写真】原爆投下後の広島市内各地で採集した試料のベータ線強度などをまとめ
た資料
【写真】広島の原爆の目撃状況を聞き取った資料
【荒勝氏、加速器破壊「原子核研究の芽つまれた」】
【写真】遺品から見つかったサイクロトロン(円形加速器)の設計図

 1945年8月、広島に原爆が投下された直後に現地で調査した
京都帝国大学(現京都大)教授の荒勝文策氏(故人)が、「新型爆弾」
が原爆だと初めて科学的に断定した分析資料の原本が、遺族が保管
していた遺品から見つかったことが分かった。荒勝氏らが現地調査し、
科学的に原爆だと突き止めたことは知られていたが、データの原本が
明らかになったのは初めて。

核開発史に詳しい政池明・京大名誉教授(80)=素粒子物理学=は
「原爆開発に関与した当時の日本の科学者が、どのように原爆と特定
したかが分かる貴重な資料だ」と評価している。
 ◇投下4日後、土壌調査

 荒勝氏は太平洋戦争中、海軍の委託で原爆開発(通称「F研究」)
の責任者を務めた。資料は、孫弟子にあたる政池名誉教授が荒勝氏
の家族から預かった遺品約550点の中に含まれているのを、
学習院大大学院生の久保田明子さんが見つけた。現在は京大総合
博物館で内容を分析している。

 見つかった資料は、荒勝氏らの京都帝大調査団が爆心地付近の
土壌などの放射線を測定した手書きのグラフや図表。荒勝氏は原爆
であれば放出された多量の中性子により、周辺の物質が放射能を
持つと考えた。8月10日に爆心地近くの土壌を採取し、
京都に持ち帰った。12日に遮蔽(しゃへい)用のアルミニウム板
の厚みを変えながら透過するベータ線を測定しグラフ化。
土壌に含まれる放射性物質の最大エネルギーを0.9メガ電子ボルト、
見かけ上の半減期を20時間と明らかにした。

 調査団は13日から再び広島市内24カ所で、電柱で使われていた
硫黄や死んだ馬の骨などから出るベータ線の特性も調べた。
これらのデータから、新型爆弾は原爆だったと海軍に報告した。
「核分裂を起こしたウランは1キロ程度」と推測しており、
「約1キロ」とされる実際の量と一致している。

 広島への原爆投下はトルーマン米大統領が直後に声明を出したが、
当時は「敵の謀略」との見方もあった。大本営が現地調査団を派遣し、
陸軍主導の原爆開発の責任者だった理化学研究所の仁科芳雄博士も加わった。
8月10日には現地で大本営が会議を開催し、荒勝氏も出席。

被害状況や病院の保管フィルムが感光していたことなどを総合して、
新型爆弾は原爆と結論づけていた。【千葉紀和】
 ◇荒勝文策氏(あらかつ・ぶんさく=1890?1973年)◇

 兵庫県出身。京都帝国大卒。台北帝大教授、京都帝大教授などを
歴任後に甲南大の初代学長を務めた。専門は原子核物理学。
台北帝大教授時代の1933年、アジアで最初の加速器
(コッククロフト・ウォルトン型)を作り、原子核を人工的に
別の原子核に変換する実験を成功させた。海軍の委託で原爆開発
「F研究」の責任者を務めた。一方、陸軍は原爆開発(通称「ニ号研究」)
を理化学研究所の仁科芳雄博士に委託した。

http://mainichi.jp/select/news/20150626k0000m040143000c.html

荒勝京大元教授:加速器破壊「原子核研究の芽つまれた」

毎日新聞 2015年06月26日 02時33分(最終更新 06月26日 06時30分)

海軍の原爆開発計画の責任者を務めた荒勝文策氏
拡大写真
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【荒勝氏の遺品から発見】広島原爆、断定の原本
【写真】荒勝文策氏の遺品から見つかったサイクロトロン(円形加速器)の設計

【写真】GHQによるサイクロトロン破壊に関する荒勝文策氏の日誌
【写真】広島の原爆の目撃状況を聞き取った資料

 原爆投下直後の広島の調査データを残していた京都帝国大(現京都大)
教授の荒勝文策氏(故人)の遺品には、太平洋戦争終結直後の自筆の日誌もあった。
荒勝氏はこの中で、京都帝大にあった原子核物理学の基礎研究に使われる
「サイクロトロン」(円形加速器)が原爆開発に転用されるとして
連合国軍総司令部(GHQ)に破壊された事件に触れ「日本の地から
原子核研究の芽をつみ取られる事は誠に残念」とつづった。
実験責任者だった荒勝氏自身の思いを伝える貴重な資料だ。【千葉紀和】
 ◇日誌につづる

 GHQは1945年11月、大戦中に原爆開発に関わった京都帝大や
理化学研究所、大阪帝大にあったサイクロトロン全4基を破壊した。
京都帝大の装置は解体後に爆破され、大阪湾か琵琶湖に捨てられたと伝わる。
事件は国内外で批判を呼び、当時のパターソン米陸軍長官が破壊は誤り
だったと認めた。

再建されるのは52年のサンフランシスコ講和条約発効後で、
日本の原子核研究は大きく出遅れた。

 荒勝氏の日誌の期間は45年11月15日?12月13日。
京都帝大の罫紙(けいし)10枚に記されている。

 日誌によると、11月20日、進駐軍将校数人が四輪駆動車で
自宅に来た。研究室に行くと全原子核研究装置を破壊するよう告げられ、
研究関連文書、ウラン、重水などの提出を要求された。

 「破壊は必要無きに非(あら)ずや。これ等(ら)は全く
純学術研究施設にして原子爆弾製造には無関係のものなり」と抗議したが
「聯合(れんごう)軍最高司令部の命令」と却下された。

武装した兵士が配置され、退出させられた。破壊後の実験室は
「惨憺(さんたん)たる光景であった」。

 12月13日の日誌には、荒勝氏と4年後にノーベル物理学賞を
受賞する湯川秀樹博士が、米国から来た人物と破壊事件について
話す場面がある。

湯川博士は「実験が発達して記録が豊富にならねば理論は成立せぬから
実験研究室の完成は望ましい」と荒勝氏に賛同し、2人で「原子核物理学
は決して原子爆弾製造学では無いと云(い)うことを相互により理解し合った」とい
う。

 日誌にはほかに「海軍より送り来りたるウラニウム16梱(こり)
は爆撃に對(たい)する保護上疎開しものを取りよせ提示に供せり」と、
海軍が原爆開発のため中国・上海の闇市場で入手したとされるウランを、
荒勝氏の研究室が所持していたことを裏付ける記述もあった。

 日米の核開発の歴史に詳しい山崎正勝・東京工業大名誉教授(科学史)
は「荒勝氏と湯川氏の思いとは裏腹に、戦勝国の代表で作る極東委員会が
47年1月に原子力研究禁止を決議したため、占領が解除されるまで日本
での原子核の実験研究は不可能になった。

戦争と科学者の関わりを考える上で貴重な資料だ」と話す。
 ◇サイクロトロン◇

 電磁石を使い、電気を帯びた粒子をらせん状に加速する装置。
原子核反応の研究、放射性同位体の製造のほか、がん治療などの
医学や生物学分野にも利用される。

米国の物理学者ローレンスらが1930年ごろに開発し、
この功績でローレンスは39年にノーベル物理学賞を授与された



申し訳ないのですが資料の

写真が受け取り再生できなかったので割愛いたしました


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