K.H 24

好きな事を綴ります

4コマノベル-3

2020-12-13 15:34:00 | 小説
【まえがき】
 僕は小学校2年生の穣井太蔵(わらい たいぞう)。お父さんは配送会社で働いている。名前はマスヲ。お母さんは泰子(たいこ)って名前で、大企業の社長秘書をしている。そして、優しいお姉ちゃん、僕より五歳歳上の中学1年生の好志奈(よしな)が居る。
 僕ら家族は、たまに周りの人達に変な目で見られてしまう。なんでなんだろう?疑問を持つ事になった。
第3話 三日坊主
●1コマ目
「音流君、また宿題忘れたのですか。三日坊主です
ね。宿題を忘れてはいけませんよ。」
 親友の音流は、今日も宿題を忘れてしまい、弁居沢教子(べんきょざわのりこ)先生に怒られてしまった。
「ごめんなさい先生。でも僕、火曜日と水曜日と木曜
日は宿題を忘れてません。」
 音流君はそう言ったけど、先生はその事も怒った。
 僕は、〝三日坊主〟ってなんだろうって思ったけど、怖い顔の先生には聞けなかった。
●2コマ目
「お父さん今日ね、音流が宿題を忘れて、教子先生に
三日坊主だって怒られたんだよ。三日坊主ってどう言
う意味なの?」
 僕は、晩ご飯の時にお父さんに聞いた。
「三日坊主ってのは、毎日やるって言った事を3日間
しか続けられない人の事を言うだよ。音流君はそうなの?」
「いや、火曜日と水曜日と木曜日はやって来るんだ。いつもね。」
「じゃあ、それは三日坊主じゃないよ。何か理由があ
るんだよ。」
●3コマ目
「先生、音流君は三日坊主じゃないと思います。一週間のうちで3日は宿題やるのをずっと続けています。何か理由があって月曜日と金曜日は忘れてしまうと思います。音流君に理由を聞いてあげて下さい。」
 僕は次の日、朝の会で先生にお願いした。
「そうですけど、毎日やらないといけないのに3日し
かしないのは、三日坊主です。音流君は毎日宿題を
やって下さい。」
 先生は聞いてくれなかった。
●4コマ目
「音流、何か理由があるでしょ?教えてよ。」
 僕は放課後、音流君に宿題を忘れる理由を聞いて
みた。
「僕はピアノを弾くのが好きで、月曜日と金曜日は
おばあちゃんがデイサービスに行かない日だから、
おばあちゃんからピアノを習ってるんだ。おばあちゃんも喜んでくれるからね。とても楽しいんだ。だから、月曜日と金曜日は宿題を忘れるんだよ。
「音流、それは凄いな。自分のためにも、おばあちゃんのためにもピアノを弾いてるんだ。良い事思いついたぞ。」
 僕は月曜日と金曜日は放課後、音流と一緒に学校で宿題する事にした。それから教子先生は音流を怒らなくなった。作戦大成功!

おしまい(^_^)v

【あとがき】
 毎日やるべき事はやった方が良いに越した事はないけど、ただただ、押し付けられるのもどうかと。
 でも、工夫すれば、忘れる事をなくすって出来るんですね。良い子のみんなも何か壁にぶち当たったら、工夫して乗り越えるだよ。一人で出来なくても良いんだ、誰か助けてくれる人を見つけると良いね。
 太蔵と音流の友情はこれで深まっただろうね。いいね!じゃあ〜まったねぇ、バイバァーイ!


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