ことくくるの里山暮らし。 (ブルーベリー栽培日誌。)

ブルーベリーの成長記録と、里山での日々の暮らしの日記です。

『地球へ』テラへ。其々の大切なものとは。

2020-06-19 22:26:20 | 日記

お外は雨。
2階の一部屋。
物置小屋になっちゃってる。
まだまだ、雨もやまないのだろう。
除湿機をかけようと思って入った。


『ふっ』と、目にとまったのは
本棚の下の方に並べてあった
母の大切にしている本。


私と、母とは、全く好みが違う。
私の図書部屋にある、本棚には
どうやら、『お好み』の本はないらしい。
母曰く。
『面白いの?』


『....返答に困る質問を
投げつけないでくれ。』

そう、答えてる。





社交的な母。
人見知りな私。
土を触るのが嫌いな母。
母の日の定番の
カーネーションでさえ要らないと云う。
ある程度、大人になってから言われたことなんだけど、
初めて言われた時は、
ちょっと悲しく思った。
それは、きっと
子供の頃の、
【思い出補正】
を、しなくちゃいけないから。



【嬉しいはず。】
【喜んでくれてるはず。】
ずっとの間。
そう思っていたからだ。


誰だ?
母の日には、『カーネーションを』と
言ったのは....。
この時の出来事は、
大衆洗脳ってのを
知った日なのかもしれないけどね。



『やっすいワインでいいよ。』
って言ったから
今年も、
「赤い甘口のワイン」をあげた。




親子でさえも、
こんなに好みのものが違うものなのだな。
と、思う
だって。私も、今まで、母の本棚に
全く興味はなかったんだから...。


其なのに、
何だか、目にとどまった。
気になって、手に取ってみる。

もう、壊れてしまいそうな
脆くなってしまっている
漫画の本だった。


ダイニングまで
そぉーーっと運んで、
手を綺麗に洗って、開けてみた。

母は、「汚ないよ」と言ったけど

違うの。
そうじゃないの。

それは、母の大切なものへの
敬意のつもりだ。
どんなに古いものでも、
汚なくなっていたとしたいても、
汚い手では触ったらいけないと
思ったから。








『地球へ』(テラヘ)
武宮恵子さんのSF漫画作品だった。
めくってみたら、その中にあったのは
私の本棚にはなかった世界があった。

ずぅーーーーっと、
この本は、そこに
あったはずなのだ。


だって、
私が産まれるまえからあったのだから....。
だけど、今まで、知らなかった。

母が、好きな世界感を知らなかった。
知ろうともしてなかった。




今。やっと2部まで読みすすめた。
何度も、何度も
戻っての繰り返しで
全然進まない。
今までに、読んだことのない世界の本だからだ。中々、入り込むのに時間が掛かる。



この武宮恵子さんってすごいと思った。
未来予知でもできる人なのかな。
びっくりしちゃった。
この本の、世界の中の出来事と、
今の地球で起きている事と、
シンクロしてるように感じる。
いや。
そうなってると思う。
それに、もしかして、
私が知らないだけで、この本の中でおこってるような事が、
世界では、すでに進められているような気さえするように思う。


だって、現実に
アメリカでは『宇宙防衛軍』ってあるし、


日本だって、防衛省が
ついこの間の、5月に
【『宇宙作戦隊』って発足させた】って
ニュースか新聞かで見掛けた。
活動内容は解らないけれど、

もう、世界は『宇宙』なのだ。

武宮恵子さんの世界は、
もうちょっと、その先だ。


『地球へ』
なのだ。
すでに、宇宙視点から観てるんだ。




人間が壊してしまった「地球」に
帰って来たい....そんな世界になっている。



まだ、最後まで読んでないから
どうなっちゃうのか解らないけれど

私は、色んな意味で
考えさせられる本だと思う。


この本を、
今、手に取った事にも
何かメッセージがあるのかもしれないよ。って思うくらい。




私は、今。
創造と現実の狭間にたっている。
とっても、不思議な感覚のなかにいるよ。




外は雨。
ダイニングにひとり。

こんな日には、
丁寧に淹れるドリップじゃなくって
簡単なインスタントのコーヒーで
母の好きな世界を覗いてみる。

そんな時間を過ごしてみるのもよい。

私は、母親のことを知らなかった。
こんなに近くにいるのにね。
この、一冊の本は
母の42年を繋ぐ、
大切な『Messenger』なのだ。




あっ。
雨が止んだ。


今のうちに、お庭で
お野菜を摘みにでよう。






ピーマンと、
オクラと、
ミニトマトと、
リーフレタスの間引いたのと....

リーフレタスの赤ちゃんは、
今日の夕飯のグリーンサラダのトッピングにしちゃおう

オクラは、薄く味付けして胡麻と合わせて
お弁当の「ひとしな」に。

プチトマトは、明日の朝にまた
採れたてのやつを詰めてあげようかな。

ピーマンさんは......うーーん。
考えよう。



私は、土触るの好きだけどな。
こうやって、お野菜作ったりして、
心配したり、ワクワクしたり。
ちゃんと育ったら嬉しくって。
自分で作ったのを、
お料理して食べてもらえたら、
何だか、ちょっぴり小恥ずかしいけど
幸せを感じられること。



みんな、大切なものは其々。
誰も、奪えないし、
誰も、否定しない。



雨上がりの夕方。
何だか、
少し解った気がした