ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

「なりたい」と「ありたい」

2013年10月18日 | ●セルフコーチング

 

 

子どもの頃、

「大きくなったら何になりたいですか?」

と聞かれたことはありませんか?

 

これって、子どもにする質問の中の、定番の一つだと思います。

 

そうすると、子どもはたいてい

「お花屋さん」とか「看護婦さん」とか、

自分が見て知っている職業を答えることになります。

それしか知らないからですね。

 

 

やがて、いろんな仕事があることを知ったり、

あるいは、その仕事についたりすると、

その職業につけたということはゴールではなく

スタートだということがわかります。

 

そうすると、

「何になりたい?」という質問が

「どうなりたい?」という質問に

変わっていきます。

 

 

「どうなりたいか?」と聞かれると、

そこで思い浮かべるのは、

「理想の自分」であることが多いと思います。

そして、たいてい理想はいつも、

北極星のように遠くにあって、

なかなか届かないものです。

 

 

すると、そのうち、いつまでたっても埋まらない

北極星と現在地点とのギャップが

苦しいものになってきます。

 

そして、そこに行けない自分、できない自分を

ダメな自分として責めたりします。

 

でも、北極星を

迷子にならないための目印とするのはいいとしても、

到達地点とすることって、

そもそもがどうなの? 

っていう話ではないでしょうか?

 

 

実は私もずっと、それで苦しんでいました。

 

なりたかった職業にも就きそこなったし、

やりたいと思うこともできていない自分……。

こんなはずじゃなかったのに。

自分にはもっとできることがあるはずなのに。

 

今から思えば、それもすべて

自分自身の選択の結果に過ぎないし、

それはそれで必然だったと思います。

そもそもそこは行くべきところだったのか、

という話もあるわけです。

 
けれども、当時の私は、

とにかく「理想通りに行かない」ことに

焦りや絶望にも似た気持ちを持っていたのです。

 

 

それが、あるとき、ある本に書かれていた言葉を読んで、

救われたように思いました。

 

それは、

「あなたはどうありたいのか」というものでした。

 

180度の視点の転換でした。

 

「どうなりたいか」「何になりたいか」というのは、

行ってみれば、結果から見た話です。

目指すことはできても、

本当にそうなれるのかどうかは、

特に、誰かが選ぶなど他人の意向が働くものである場合、

自分だけの力ではどうすることもできません。

結果は結果でしかないのです。

 

ところが「どうありたいか」であれば、

自分が決めさえすれば、そして実行しさえすれば、

そうなれるのです。

少なくとも、そうなるかならないかを選ぶのも決めるのも、

自分だけなのです。

 

それは、結果ではなく、スタートであり、プロセスです。

 

 

以来、「どうなりたいのか」ばかりで

苦しくなっている自分に気づくと、

「どうありたいのか」と自問するようにしています。

 

 

そういえば、ちょうど昨日の新聞に

白髪を染めずに自然体で暮らす加藤タキさんの記事があり、

彼女の言葉に「なるほど~」って思いました。

 

「どうしたら若く見られるのかではなく、

 自分らしく見えるには何が大切かを考えた」。

 

これも、結果からではなく、スタートから考えている

ということですね。

 

 

 

スタートの種は、いつも自分の中にしかない、そう思います。

 

 

 

 

 

 



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