10日の「全国過疎地域自立促進連盟会長賞」の授賞式に続き、11日の西海市分科会では優良事例発表を、長崎県西海市西彼農村環境改善センターで行いました。
雪浦ウィークのほかに、4団体の事例発表がありました。
発表は、ウィークの発起人、渡辺督郎さん。用意したスライドで雪浦ウィーク設立のきっかけや、15年の歩み、特徴などを話しました。雪浦ウィークが他のイベントと大きく違う点は、一か所のイベント会場に人を集める産業祭的なものでなく、雪浦に散らばる普通の民家が会場となり、お客さんがマップを片手に、町並みや自然を楽しみながら巡り歩くというところです。スローライフをテーマとして、雪浦地域全体が、会場・テーマパークとなるところが、特徴で、地域回遊型の街歩きイベントの先駆けとなりました。事例報告の後半は、街歩きの様子の写真を次々と映し出しました。映像に合わせて、雪浦のオリジナル曲の演奏も行い、少しでも雪浦ウィークの雰囲気を伝えたいと思いました。
※雪浦のオリジナル曲(川添成行さん作曲)を演奏する地元フォルクローレグループを、「マッチャキーボス」から、「ゆっくらし」と改名しました。雪浦でのゆっくりとした暮らし・・・という想いを込めました。これからも、あちこちで演奏します。よろしくお願いします。この「ゆっくらし」に、女性二人が加わり5人組となると「スマンドス」です。フォルクローレを演奏します。あわせて、これからもよろしくお願いします。
(事例発表のようすは動画をとっております。また後日、アップさせていただきます。ぜひ、ごらんください。)
各団体の事例発表の後は、5名の発表者による意見交換。
どの地域の報告も、私たちには刺激的でした。とてもこのブログでは語りつくせませんが、それぞれの地域で、びっくりするくらい情熱的に、一歩踏み込んだ活動をしていました。移住者をどのように受け入れるか、空家利用の方法など、参考になる話ばかりでした。
先進的な活動に圧倒されましたが、私たち事務局のみんなが感じたことは、雪浦ウィークの活動は、ありそうで実はどこにもない活動だということでした。雪浦ウィークとしてこれからできることは何か・・・これまで漠然としていたウィークのそして雪浦の未来像が輪郭を持ち始めました。まずは、雪浦の美しさを私たちが再認識し、年間を通して雪浦を楽しんでもらえるような形を考えていきたい。そして、この素晴らしい雪浦に移住していただくためにも、空家をなんとか活用していく方法を考えていきたいと思います。雪浦には、田舎の本来の美しさがあります。小路、畦道、川辺の風景、通りの石垣、田んぼ、小川、農作業をする人、木陰で遊ぶ子供、海、山、川・・・・あらためて見まわしてみると、毎日の風景が、輝いてきました。
午後からは、大型バスで雪浦に移動し、路地を歩いていただき、雪浦ウィークの雰囲気を味わっていただきました。50人近くの大人数です。
移動のバスの中で、雪浦のこと、ウィークのこと等など・・・。
今回は、「アトリエ タナカタケシ」、「自然と暮らす ぐりーん」、「さしかた」、「雪浦農産加工グループ」、「リサイクルテクノ工房」、「川添酢造」、「音浴博物館(出前)」の7か所を回っていただきました。
実際の雰囲気を味わっていただこうと、雪浦ウィークの旗を立てました。この旗が立っているのを見て、近所の方が道や石垣の手入れを朝からしてくださっていたそうです。ウィークは、こうしたたくさんの方々に、あたたかく支えられています。
「アトリエ タナカタケシ」。家の中だけでなく、きれいな庭も感心していました。
今朝までの大雨がうそのように、きれいな秋晴れです。みんなのびのびと道いっぱいにひろがって歩きます。
雪浦の石垣や石について、興味深く見ていただきました。
「自然と暮らす ぐりーん」。早苗さんの想いを聞かせていただきました。アイリッシュの素敵な音楽が流れ、いい香りがお店を包んでいます。
このあと「さしかた」のお店に皆さん行ったのですが、ぐりーんの早苗さんとおしゃべりしすぎて、写真を撮り損ねました
。
平均年齢80歳という「雪浦農産加工グループ」。ビワシロップやお味噌などがならびます。
「リサイクルテクノ工房」。発想の奇抜さに、参加者皆さん驚いていました。
時間がなかったので、音浴博物館は川添酢造さんのビネーがーホールで出前レコードコンサートです。音浴博物館のこれまでについても合わせてお話いただきました
川添酢造さんでは、しょうがシッロプ炭酸割りや甘酒の試飲をいただき、「今回、全国のたくさんの事例の話を聞かせていただき、新たな展望が開けてきました・・・みなさん、ともに頑張っていきましょう!!」と、今回の視察のまとめをしていただきました。
雪浦には雪浦にぴったりの方法があると思います。たくさんの全国の事例を参考にさせていただきながら、雪浦流のやり方を探っていきたいと思います。
雪浦は、長崎市内、佐世保市内も、通勤圏にあります。雪浦でゆっくり暮らし、子どもは、少人数のアットホームな雪浦小学校に通い、親が少し時間をかけて通勤するという生き方もあります。もちろん、雪浦や西海市内に仕事をさがすこともできます。ここには、美しい風景と、人々の穏やかな営み、素敵な小学校、人が住むためにちょうどいい環境がそろっています。雪浦に住むのもいいなあ・・・と思われた方、気楽に遊びにいらしてください。雪浦くらし、いいですよ!!