日本蜜蜂は、日本に昔からいて、野生に生息している蜜蜂です。木の洞や民家に巣を作ったりします。
雪浦のグリーンさんのお家の壁の中にも巣を作って住んでいます。ぶんぶん 飛んできて、手にも、とまってくれるかわいい蜂です。
日本蜜蜂は、西洋蜜蜂にくらべ、少し小さく黒っぱい色をしています。野生の蜂なので、特に世話もいらず、めったのことでは、人を刺さない穏やかな優しい蜂です。病害虫にも強いので、飼いやすい蜂です。それに比べ、西洋蜜蜂は、病害虫に弱いのですが、大量に蜂蜜を作ることが出来るため、明治以降は、プロの養蜂家は、ほとんどが西洋蜜蜂を飼っているそうです。
近年、蜜蜂が急激に減少したことが、世界的に問題になりました。巣箱に食料と蜂児を残して、突然群れごと消えてしまう蜂群崩壊症候群(CCD)です。最近の実験結果などから、ネオニコチノイド系の農薬との因果関係が明らかになってきました。ネオニコチノイド系の農薬は、水田のカメムシ駆除に日本でも、雪浦でも、普通に使われている農薬です。ネオニコチノイド系の農薬は、神経伝達物質アセチルコリンの結合する受容体に結合するので、アセチルコリンがないのに神経伝達のスイッチをオンの状態にしてしまい、神経の異常興奮を引き起こしてしまうのです。
人間の脳や神経にも悪影響を及ぼすことも明らかとなっています。ネオニコチノイド系農薬の人体への影響として、空中散布や残留した食品の多量摂取による心機能不全や異常な興奮、衝動性、記憶障害など、急性ニコチン中毒に似た症状が報告されています。また、ネオニコチノイド系は胎盤を通過して脳にも移行しやすいことから、胎児・小児などの脳の機能の発達を阻害する可能性が懸念されています。
ヨーロッパ諸国では、規制が広がっているなか、日本では、規制はおろか、残留基準の緩和をしようとしている状況です。
雪浦には、農薬を使わない合鴨農法のお米作りをする方や、無農薬有機栽培の野菜作りをする方がいます。この雪浦で、日本蜜蜂が増えたら素敵だな・・・と夢見て、雪浦の友人たちと日本蜜蜂の巣箱作りを始めました。蜜蜂が飛ぶ里は、豊かで安全な里!
雪浦・奥浦の源さん農園が私達の秘密基地です。 鉄鎚の持ち方から、優しく教えてくださいます
私と早苗さん、だんだん機械の扱いにも慣れてきましたよ。前回の続き、木の枠作りから始めます。
これは、蜜蜂が出入るする玄関です。7mmの隙間です。源さんの技が光ります。
なんと、雪浦小学校の校長先生ものぞきに来てくださいました。小学校にも、蜜蜂が来たら素敵ですね。
すのこを作るための、土台が左です。この細い木の間に、右のように板をならべ・・・・糊を塗ります。
上の写真は、糊を作っているとこ。 「続飯」、(ぞくい)といいます。ご飯を、力いっぱい練って練って・・・弾力の強い糊になります。
ボンドなどの合成の物を使いたくないので、昔ながらの続飯を使いました。
糊で貼ったところを、釘で止めていきます。みんなで力を合わせて!!
すると、こんな風になります。
倉庫の二階から、クレーンを扱っているのは、源さんの奥様。さすがです。ご夫婦の共同作業、素敵です
源さん、渋いです!!かっこいい!!
これは、罫引き(けびき)といいます。刃がついているのがわかりますか?これを、右の写真のように持ち、手前に引きことで、木に印を引くことが出来ます。
針金を通した枠を4つ作りました。
これは、蓋の裏側。 木に直接、巣がつかないように、網を打ちつけています。蓋の上に、屋根を取り付ける台を取りつけます。
屋根を取りつけると・・・・・・・こんな感じ!! キャ!!かわいい!! 早苗さんの帽子になっちゃった
4段の枠のうえに、先程作ったすのこを打ちつけて・・・屋根を載せると、完成!! 全部で、4個の巣箱を作りました。
いえいえ、本当は、まだ完成ではないの・・・。これに、蜜蝋を塗って、バーナーで木を焼いて焼杉風にして、四段と屋根をしばって・・・・とまだちょっと手を入れなければなりませんが、お昼になっちゃいました。お昼から、源さんは、老人会に、行かなければなりません。今日の作業はここまで。
本当に完成したら、また、ご紹介しますね。
でも、とりあえず、お庭に置いてみました。
うーーーん!! いい感じ!! 蜜蜂さん、すごいお家ができましたよ~ん