10月の頭のこと。本校弓道部あてに一本の電話がかかってきました。
「スポーツの指導用DVDの作成・販売をしているT&Hという会社の者ですが、ぜひ御校弓道部の指導法をDVDにさせていただけませんか」
との内容でしたが、最初お電話をとったのが何の決定権も無い副顧問の私。とりあえずその場は保留にしてM先生を待ちます。
私「M先生!T&Hっていう会社からDVD出しませんかってお電話きました。」
M先生「マジ!!?T&Hってあの鹿沼高校の増渕先生とか国際武大の松尾先生とかがDVD出してる所ジャン!」
今までDVDを観て研究するだけの立場でしたが、こちらが主となって作成するとなるとこれは一大事。
しかし、M先生も指導歴20年を迎えるにあたって、一つの集大成として残しておくのもいいだろうとのご判断から快く承諾することに。
その後校長先生の許可もいただき、本格的に準備に入ることになりました。
ただ、顧問二人ともが3年生の担任ということもあり、何かと受験で忙しい時期。中学生の発表会も控えていてなかなか準備がはかどりません。
結局簡易的なリハーサルはできたものの、全体像は撮影当日まで手探りの状況でした。
そして昨日12月7日。ついに撮影本番です。
本格的な撮影機材にM先生も緊張で手に汗握ります。さらに寒波で日中の気温は1ケタ台。午前中は雪模様。
寒さと緊張とこれまでのシェイプアップの影響から先生も限界に近い状態です。
しかし偉いのは生徒。これだけの撮影機材の中でも物怖じせず、中てるときはきちんと中てる。
長野日大の本番の強さはここでも発揮されました。
何とか収録はスムーズに進み、我ら長野日大弓道部の伝統である新入時、冬季の3班制の基礎練習。大会を想定した練習。徹底した文射主義などなどを全国の高校生、指導者の先生方にご紹介できるものが出来そうです。
DVDの構成(予定)は以下の通り。
【メインタイトル】 桧舞台で輝くために
【サブタイトル】 ~長野日大流 スパイラル練習 技能優秀への道~
第1巻
【1班】
弓手中心に強化、弓圧班
3分 (1) 弓具の扱い・着付け
3分 (4) 手の内
3分 (7) 水平の肩入れ
3分 (10) 上からの肩入れ
3分 (13) 下からの肩入れ
3分 (16) 素引き
【2班】
基本体を中心に、バランス統合班
3分 (2) 執弓の姿勢・足踏み・矢番え・胴造り・弓構え・打越し
3分 (5) 大三・引分け・会・離れ・残身
3分 (8) 体配・諸動作・失の処理
3分 (11) 足踏み~大三(ゴム)
3分 (14) 引分け・会・離れ・残身(ゴム)
3分 (17) 足踏み~会・離れ・残身(太郎)
第2巻
【3班】
妻手の使い方を中心に、的中感覚も。
3分 (3) かけのつけ方・抜き取り
3分 (6) クォーター(会6秒)的中基準あり
3分 (9) 足踏み~会(巻藁)
3分 (12) ハーフ(会5秒)
3分 (15) 離れ・残身(目通りor鼻 → 口割)
3分 (18) フル(会4秒)的中基準&射詰め有り
【時期・想定】
(6分) 基礎練習は、
1回目…入部時
2回目…1年の冬
3回目…2年の冬
に行います。
(6分) 先輩から仮合格、顧問が本合格をして次のステップです。
(10分) 筋トレ
第3巻
(10分) 団体想定
(10分) 個人想定
(10分) 屋内想定
(10分) 収束練習
(10分) 遠征・メンタルシート・合宿内容について 計50分
DVDの発売は来年春ごろになりそうです。OBの皆様もぜひご覧になっていただけたらと思います。
今週末はいよいよ女子団体初出場の北信越新人大会です。優勝、技能優秀目指して頑張ります。