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堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

揖保の糸

2009年08月02日 | 日記

 暑い夏、一般的に食欲が無くなり、さっぱりしたものが好まれるが、日常的に冷房の無い生活を送るせいか、夏に食欲が減退するという経験はしたことがない。とわ言っても、やはり、暑い日には、素麺の味はこたえられない。
 素麺も、奈良の三輪素麺、播州の揖保の糸、瀬戸内海の小豆島のそうめんなど、いくつかの特産品、産地がある。
 毎年、知人から播州素麺「揖保の糸」の「ひね」を頂戴する。桐の箱に入った立派なもので、丁度、一夏、家族で食させていただいている。
 「揖保の糸」の揖保とは、揖保川のことであろう。美味い素麺が出来るには、きれいな水と良質の小麦粉・塩が必要である。
 播州地方では、揖保川の水と播磨の小麦、赤穂の塩が昔から有名である。揖保の糸は勿論手延べ素麺であるが、その延し方は縄状に捻りながら延し、寝かした後また延し、寝かせるという作業を繰り返すことにある。その際、表面に油を塗る。「ひね」とは、完成したそうめんを1年寝かせる。特に、梅雨を過ごすことにより油が抜け、麺が発酵することにより、腰ができ食感が良くなるとのこと。
 夏バテ防止のため、ビタミンB群を多く含む豚肉料理ともよく合い、夏の猛暑に打ち勝つには欠かせないものである。