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どねーぶにっく

「どねーぶにっく」とはブルガリア語で「日記」を意味します。その日にあったことなどを徒然なるままに綴ります。

ブルガリア青年スポーツ庁長官の琴欧州に寄せたメッセージ

2005-12-01 12:42:59 | 琴欧州
 大相撲での琴欧州の活躍と「大関」昇進に際して、ヴェセラ・レチェヴァ青年スポーツ庁長官が11月29日、カロヤン・マフリャノフ宛てにメッセージを寄せました。
 そして、その同青年スポーツ庁長官の琴欧州に寄せたメッセージが、ブルガリアの情報サイト『ネットインフォ・スポルト』(2005.11.29付)で、掲載されていましたので、ここでも紹介します。以下は、彼女のメッセージです。

 「青年スポーツ庁及び個人的に我が名において、貴殿の前例のない勝利及び大関昇進を祝福します。貴殿は、伝統的日本のスポーツ史上記録的速さで、かくたる成功を収めた、最初のブルガリア人であるのみならず、最初のヨーロッパ人でもあります。ブルガリアスポーツ界は、我が祖国の名誉として貴殿の晴れがましい健闘を誇りに思っています。近い将来に頂点への最後の一歩をも成し遂げられることを願っています」

ジュリュニツァ村出身の力士をブルガリアでも賞賛

2005-12-01 12:01:31 | 琴欧州
 史上最速で大関昇進を果たした琴欧州について、さっそくブルガリアのマスコミも報道しています。

 外国出身ではアメリカの小錦、曙、武蔵丸、モンゴルの朝青龍に続く、5人目。欧州出身者としては初めてということもあり、現地の新聞は、「相撲にあまり関心の払われていないヨーロッパ出身の初の『大関』故に、大相撲の発展における新たな1ページを開いた」(『セガ』紙)と賞賛。

 さらに、同紙では、角界の声や関係者の喜びの声を紹介。その中で、センドフ駐日ブルガリア大使は「ブルガリアは既に日本人の日常の中にいつも存在している。琴欧州について語られるとき、彼がブルガリア人であることがいつも強調されている。相撲が二国間の懸け橋となっており、そのことを我々は誇りに思っている」と語っています。

 また、「ある調査によれば、琴欧州はヨーグルトに次ぐ、日本で最も有名なブルガリアの産物である」とも紹介されていますが、「産物」はないですよね!

 ちなみに、琴欧州の口上のブルガリア語訳を『セガ』紙から紹介します。
(日本語)「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう、稽古に精進します」
(ブルガリア語)”Смирено благодаря за честта. Ще работя усилено, за да не опетня високия ранг”

 琴欧州にとって使者に述べる口上は重圧だったのでしょうね。流暢な日本語で言うために、「何千回も練習した」「土俵に上がること以上に、今日はとても難しかったってことをわかってほしい」という琴欧州の言葉をブルガリアの新聞は伝えています。本当にお疲れさまでした。

琴欧州関についてブルガリアの新聞は…

2005-11-28 18:04:07 | 琴欧州
 ブルガリアの全国紙「スタンダルト」のネット版(28日付)は、琴欧州について、次のような記事を掲載しています。
 ブルガリア語の記事では、大関に昇進「した」と過去形が使われていますが、まだ、大関には昇進していないような…。まっ、いいか。

福岡における大会において、琴欧州に三賞
 カロヤン・マフリャノフ―琴欧州が福岡での九州場所において堂々の2位を獲得。最終15日目、このブルガリア人力士は魁皇に敗れた。11勝4敗で、マフリャノフは、千代大海と栃乃花とともに第2位を分かち合った。同ブルガリア人力士は、殊勲章、敢闘賞、そして、横綱朝青龍に勝利した金星の三賞を受賞した。(中略)11勝に対して、琴欧州は上から二番目の番付である、大関に昇進。

琴欧州の健闘

2005-11-27 23:28:51 | 琴欧州
 大相撲最終日。琴欧州は魁皇に敗れたみたいですね。残念!でも、11勝4敗と健闘。敢闘賞の受賞、おめでとう!
 今日はちょうど移動中で、その試合の模様を見ることが出来ませんでした。でも、役得として、その試合の直後、仕事で彼のお母様とお話しする機会に恵まれました。とても喜んでいました。
 お母様のお話では、ご自宅には日本の報道陣が取材に来ているそうです。マスコミの皆さん、遠路はるばる、お疲れ様です。

ブルガリア国営ラジオは琴欧州について…

2005-11-27 14:27:11 | 琴欧州
 今日は琴欧州関連で、夕方から通訳兼翻訳のお仕事があることもあって、朝からブルガリア語のウォーミングアップ。ほかの作業をしながら、ブルガリア国営ラジオをつけっ放しにしていますが、ブルガリア時間で夜中から朝までの放送は、毎正時にニュースやスポーツニュースがあるものの、琴欧州の「コ」の字もありません。全く彼については報道なし。世界で活躍するブルガリア人が大関になるかもしれない…何ていう憶測段階では報道しないのかもしれませんね。明日は報道してくれるかな?

九州場所でも琴欧州関は関脇に

2005-10-31 16:04:47 | 琴欧州
 今日(31日)、日本相撲協会から1年納めの大相撲となる九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の新番付が発表され、大関昇進を目指している琴欧州は2場所連続で東関脇に。
 先場所で優勝を逃した際に、琴欧州のお母さんは日本のマスコミ各社へのインタビューの中で「来場所(以降)もあるわ!彼の健闘を祈るのみ」(趣旨)とコメントをしていたが、本当に来場所での彼の活躍に期待したい。

カロヤン・マハリャノフという音読みについて

2005-10-06 09:19:10 | 琴欧州
 大相撲にブルガリア人力士がいるというのは知っていても、何と言う四股名でどういう力士かと言うことはここ数週間前まであまり知らなかったし、知らなくても生きて来れた。
 ところが、秋場所でその力士の活躍が目立ってくると、ブルガリア語を使ったお仕事のオファーが急に舞い込んでくるようになった。
 それはそれでありがたいことなのだが、些細なこととは言え、ひとつ気になることがあった。ブルガリア語のカナ書きである。
 たとえば、琴欧州関の本名、Калоян Стефанов Махлянов。日本のマスコミでは「カロヤン・マハリャノフ」と紹介されている。何を根拠にしているのかは知らないが、確かに佐渡ヶ嶽部屋のHPにも「本名 カロヤン ステファノフ マハリャノフ」とある。「カロヤン・ステファノフ」の部分は良しとして、問題は「マハリャノフ」の部分。これは、原語に近い音で発音すると「マフリャノフ」の方が近いと思う。[h]の音の後に決して母音の[a]は入っていないので、「ハ」はおかしいのでは?カロヤンご本人はこの事実をご存知なのだろうか?
 ついでながら、朝日新聞(9月25日付朝刊)の「青鉛筆」にあった「ウスペック(頑張れ)琴欧州」と言う記事の「ウスペック」。これは「ウスペフ(あるいはウスペーフ)」(はたまた、複数形を用いるのであれば、「ウスペヒ(あるいはウスペーヒ)」)とすべきところ。ブルガリア語のхの文字は[kh]という、[h]の発音をする前に[k]の音が聞こえないでもないが、仮名文字にするときに「ク」ではまずいと思う。

琴欧州の活躍に関するブルガリアでの反応

2005-10-06 08:51:45 | 琴欧州
ブルガリアのスポーツ紙”7 дни спорт”(7 days sport)は9月26日付で「琴欧州は小さいときからお父さんと一緒に畑に出て、自らを準備してきた」と題するディミータル・ニコロフ記者の記事を掲載している(その記事は、ブルガリアのサイト「ネットインフォ・スポルト」http://sportni.bg/?tid=40&oid=782939上で見ることができる)。全文を翻訳の上、このブログに載せるのは著作権上まずいと思われるので、最初のイントロ部分だけ訳しておきます。

 最初に私が琴欧州の父親であるステファンと会ったのは偶然だった。私は、リャスコヴェツとカロヤン・マフリャノフの生まれた村、ジュリュニツァの間にあるガソリンスタンドでコーヒーを飲みながら、新聞に目を通していた。私が広げているスポーツ紙に関心を示した、がっしりした男が近づいて来て、東京での秋場所におけるブルガリア人力士の活躍を興奮してコメントするのだった…。

全日本力士選士権大会で関脇・琴欧州が初優勝

2005-10-04 18:13:39 | 琴欧州
 3日に国技館で行われた第64回明治神宮例祭奉祝全日本力士選士権大会で関脇・琴欧州が初優勝したとか。先の秋場所でこの琴欧州関と優勝決定戦をやった横綱・朝青龍は初戦負けしたという。

 琴欧州が準優勝となった際の(琴欧州関の)お母さんの表情と台詞が今も忘れられません。息子の活躍を本気で応援しているお母さまが何となく可哀想でした。