まちおもい帖2

日ごろ感じていることを書き記します。

グローバルな視点は否応なし

2015-05-03 02:48:03 | 日記
昔、ある職場を退職するときに、記念に何が欲しいかと言われ、「地球儀」が欲しいといってもらったことがある。
若気の至りで、「地球儀」を見ながら考える人になりたいと思ったのだ!

でも、実は、グローバル語である英語は、おそらく何十万円(何百万円かもしれない!)も使っていると思われるが全然ダメだ。
英検とTOEICとTOEFLの違いも分かっていない。

先日、地域活動を一緒にしているお仲間が、来月の定例会の日程を決める際、その日は、TOEICの試験の日なのでダメだと言っていた。
私が現役だったころにも、海外出張するには、そうした試験で何点以上でないとダメという会社もあったが、それほど一般的ではなかった。
でも、現在では、ほとんどの大企業は、幹部になるには、そうした試験が何点以上でないと昇給できないというようになっているようだ。

私の知人は、外資系の会社に勤務しているが、新人研修は、スウェーデンとシンガポールだったし、テレビ会議は日常的とのことだ。
時差があるので、出席できない場合には、ビデオの録画を見て置くとのことだ。

知り合いのレポートによれば、これまでのような工場の海外進出ではなく、本社機能や特定事業の本部の海外移転が進み始めているという。世界規模での企業の合従連衡も増えていくだろう。
既に、製造業では、7割以上の企業が海外生産を行っており、自動車や電機産業では、現地生産比率が3割になっており、まもなく4割に向かうとみられている。
そして、それら進出先の工場は、もはや日本市場向けではなく、進出先の需要や適地生産→海外市場を狙っている。

また、国際収支を見ると(2014年)過去に花形だった貿易収支は、(原油高騰やて原発停止に伴う発電用需要で液化天然ガス輸入が4割近く伸びたことも要因としてあるものの)10兆円を超える赤字に、逆に、海外からの配当・利子収入(第1次所得収支)が18 兆円強まで増えた。また、海外観光客による収入も大きく増えている(2014年には、0.1兆円の赤字だが、赤字幅が大幅に減少)。
つまり、日本の経済構造は、「貿易立国」ではなくなっており、「資本立国」になっている。
企業や個人(年金基金などを含む)による海外資本投資の力量が問われる国になっているのだ。コツコツとまじめにものづくりするのには、長けている日本だが、資本投資の力量はついているのだろうか。
私は、勤務している銀行が、スイスの銀行に赤子の手をひねるように情報戦でしてやられた経験があるのだが、この20年間に、そうした分野のプロ(猛者)は、育っているのだろうか。

個人にしてみると、日本の会社に就職したつもりでも、いつ海外企業に買収されるか、あるいは真のグローバル企業に体質転換されるかもしれないのだ。
さまざまな宗教や信条を持つ人々の中に、真の友達を作り、裏情報も含めて入手し、グローバルにものを考えられる能力がないと、生きていけない時代がまもなくやってくる。

一方、遅れているのは、国内の普通の生活レベルでのグローバル化だ。おそらく、国内の「多文化共生」を普通のようにやれるようにならないと、海外の本当の情報は入りにくいだろうから、今から、そうした方向へのかじ取りが必要なのだろう。チョードメの私は、どうしたら良いだろう!?






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