前回の”嬉しい出来事”で書いたように、
最近は嬉しい出来事が多くなっていて、文字通り嬉しいのですが、
ちょっと悲しい、ちょっと考えさせられる出来事もありました。
少し長くなりそうなので、2回に分けて書きます。
それは、ちょうど近所の子供たちが初めてお店に遊びに来てくれた時の事。
その日は、家の子達の学校行事があり、
お店は閉じて学校へ行っていました。
午前の部が終わり、午後まで時間があったので、
昼食をお店で食べようという事になりコノハナカフェに行きました。
店に近付くと、なんだかワイワイと騒がしい。
近くの子供たちが遊んでいたのです。
「休日は大家さんの庭に、近所の子供たちが遊びに来るのだろうか?」
と思って聴いてみると、うちの店に遊びに来てくれたというのです。
いや~、嬉しいと思い、
「本当は休みだけど、ちょっとだけ寄っていく?」
と、中へ招きました。
その時、実はもう一人、
いや、もう一匹のお客様が来ていたのです。
首輪をしていない中型の雑種犬。
子供たちがワイワイやっていたのは、
その犬がいた事も、理由の一つでした。
はじめは子供たちと一緒に店の中に入ろうとしていた犬ですが、
さすがにちょっと入れられない。
子供たちが店内で遊んでいる間、うろうろしながらも、外にいます。
私たちも学校に戻る時間になり、
子供たちを帰して、店を再び閉めた時も、まだ周りをうろうろとしていました。
その犬は以前は飼い犬だったのか、
とても人懐っこく、撫でられると気持ちよさそうにしています。
噛むような事も無く、おとなしいのですが、
自転車が通った時と、子供たちが通る時だけ、ワンワン!と吠えるのです。
ちょっと困ったなぁと思いつつ、
明日になったら、居なくなっているだろう…と考え、
学校に戻りました。
翌朝。
店へ出ると、犬の姿は見当たらない。
ちょっとホッとした気持ちでいると、ムクッと、犬が立ち上がりました。
なんと店の入り口の前でその犬が、寝そべって待っていたのです。
車を降りると、しっぽを振って寄ってきます。
店には入れる事はできないし、どうしたら良いものか。
その日は、学校が休みの娘もお店に来ていました。
娘は犬の事が気になるらしく、ちょこちょこ窓の外を見ては、
「ちょっと外に行ってくる!」と言って、犬の様子を見に行っています。
その犬を気に入った娘は、その老犬を「ゴロー」と勝手に名づけ
それから我々の中では「ゴローさん」と呼ぶようになりました。
しかし幾ら名づけたとしても、ゴローさんは野良犬。
餌をあげたりはできませんし、店舗も借りているので、飼う事はできません。
我々やお客様に危害を加えることもないので、問題は無いと言えば無いのですが…。
さてどうしたものか、と思いつつ、
「明日になったら、ふらっとどこか別の所へ行ってくれれば…と思いながら、帰宅しました。
つづく