地球温暖化対策を急げといわれて久しい。
実際温暖化によって人々の生活や地球環境がどうなるのかはっきりしない。
しかし温暖化はいけないことという認識が基本にあることは間違いない。
本日は、普段から気になっているこのことについて、皆さんに問題提起したい。
地球の空気層は、きわめて薄い。
地球をりんごに例えれば皮のように薄い。
その外側は絶対零度の世界。マイナス270度。
これがどんな温度かわからないが、空気の分子も活動を止めてしまうらしい。
北極や南極でも摂氏マイナス5、60度程度までしか下がらない。
そこからさらにマイナス200度の驚異的世界だ。
このりんごの薄皮でこの外界から地球は何とか守られている。
地球上で人類がいくら暖房を使おうと、
地球自体は周囲を絶対零度の世界が覆っている。
つまり暖めにくく冷えやすい環境にあるといえる。
国連(企業との癒着がいつも問題となるWHO含む)や環境保護団体はそんなことは考えない。
鯨の保護のような思い込みと偏見で作られたデータを、
さも最先端の科学的研究かのように国際機関を通して勝手に発表し、世界に警告する。
都合の良い過去数百年のデータをもとに近視眼的に何度上がった、大変だ、地球の危機だ、と叫ぶ。
地球上のあらゆる豪雨被害、乾燥被害、海面上昇といった災害を
無批判にすべて二酸化炭素排出による地球温暖化のせいにすることで思考停止している。
では2,3百年前の地球はどうだったのか。
実は小氷河期といわれ、旱魃や台風、火山の大爆発(日本でも浅間山や富士山などが爆発した)、
夏に雪が降るなど気候は安定せず、世界各地で餓死者を大量に出していた時代だった。
ところが、この150年はどうだ。
環境保護団体などが工業化などにより二酸化炭素放出量が増え、
そのせいで地球温暖化が進み、気候変動が激しくなったと非難している現代だ。
実はこの期間こそ、少なくとも過去1000年でもっとも気候が安定した時代だったことがわかっている。
むしろ人類史上稀有な出来事であったのだ。
このことは気象学者なら皆知っているはずだ。
この百年の気候は、人類にとって望外の出来事であったといって良いと思う。
それほどに人類史は過酷な気候変動による飢餓との戦いの連続だったのだから。
ところで、きわめて長期にわたって安定していた時代が大昔にあったんですが、わかりますか?
皆さんご存知の恐竜時代(中生代)です。
今から6千万年ほど前まで、1億5千万年余りの長きにわたって続きました。
そのころの空気中の二酸化炭素濃度は、今の5倍から10倍あったといわれています。
だからといって異常に気温が上がっていたわけではありません。ちゃんと動植物が大繁栄できる気温でした。
地球温暖化でもっとも嫌われている化石燃料(石炭や石油など)はその時代の遺物です。
つまり化石燃料として封じ込まれるまでは二酸化炭素として空気中に存在していたということです。
ところがその時代こそがもっとも地球の気候が安定していた時代でもあったのです。
大小の恐竜、哺乳類や巨大な樹木などに覆われた密林、そんなものが数千万年にもわたって存在していた時代でした。
このことを踏まえて実は私、ある推論をしています。
地球温暖化が進んだこの100年。
地球は、少なくともこの1000年の中で、
人類が経験したことの無かった気候安定期を迎えることになりました。
このことは、それ以前の1万年にも及ぶ農業などの一次産業のみを生業とする歩みに別れを告げ、
化石燃料を大量に消費する工業化、機械化という
新たなスタートを切った時期とも重なりました。
このことから、この100年余の「二酸化炭素排出量増大」と「気象安定期」とは、連動していると考えてよさそうです。
ましてや、環境保護団体が警告するように
地球温暖化が人類にとって悪をもたらしたとは考えられません。
たとえば、急激な人口増加などはその証左と言えるのではないでしょうか。
以前は当たり前だった激しい気象変動は、地球上に「飢え」をもたらし、
結果的に人類の人口を抑制してきました。
逆に二酸化炭素による地球温暖化は、
気象の安定をもたらし、人類の救いとなったと言えるのではないでしょうか。
先ほどの恐竜時代の長期にわたる繁栄が、強くそのことを示唆しているように思います。
しかし、いずれ近い将来にまた地球に氷河期が訪れます。
南極などの氷河をコア採取して、過去50万年余のデータを調査したところ、
地球は9万年近い氷河期と、1万年余りの温暖期が繰り返されていることがわかったそうです。
すでに現在の温暖期に入って1万年余が経過しています。
すでに温暖期の期間を過ぎた可能性が高いのです。
研究者によっては氷河期の開始について、2~3000年後の可能性を指摘しているようですが、
1000年後には急激に地球の氷河期化が進んでいるかもしれません。
その開始時期を少し遅らせる効果が、二酸化炭素の排出量にかかっているような気がするのです。
むしろ、化石燃料を大いに活用しなくっちゃいけない、ということです。
ちなみに、「海面上昇」が盛んに地球温暖化と結びつけて問題視されています。
これなど環境保護団体などが格好の例としてよく取り上げます。
私、以前ノルウェーの大学院生とこの話題で盛り上がったことがあります。
彼は
「ノルウェーは今上昇中です。 この調子でいくと1万年ほどで500mから1000mも上昇することになりますが、実際はそんなことは起きません。
そのうちまた氷河期になって雪が積もり、スカンジナビア半島自体が再び数千メートルもの氷河に覆われることになります。
するとその重みで沈み始めますから。」という。
そこで私から
「ああ、ということは氷河期になって、地球の北極南極に巨大な氷河が発達すると、
その重みでシベリアなどがだんだん沈み込み、逆に、赤道付近を中心に盛り上がるってことになるんだね。」
と言ったら、その通りだとうなずかれた。
もっとも、その上昇がどれほどになるかわからない。
赤道付近なら、概ね数百メートルは隆起するのではないだろうか。
当然、そのときは地球表面のプレートが大きく動くわけだから、
火山の大規模爆発があちらこちらで起き、
プレート同士のぶつかり合いによる大地震も頻発することだろう。
もっとも、そんなことは信じられないね、という人も多いかもしれない。
実は、われわれにとって身近な存在である「東シナ海」だって、
1万年前まではもっと大きな陸地が顔を出していた。
私の住む島は、もともと揚子江の河口域であったそうだ。
地層から見える礫層は丸石(川石)であるから、たぶんそうだったのだろう。
また、東シナ海や沖縄本島の下に存在するいくつかの海溝は1、2万年前に陥没したものだ。
浅瀬にしかないさんご礁や象の骨などが海底から見つかっていて、そういう事実があったことはわかっている。
他にも宮古島などには、エゾ鹿なみの大型の鹿の骨が見つかっているから、
元は北海道ほどの大きな草原が広がる島であったのであろう、といわれている。
ちなみに今姿を現している宮古島は当時は浅い海岸部分で、
昔陸地だったところは、現在海の中に沈んでいるとのこと。
調査に当たった大学教授から教えてもらった。
気象変動の原因は、二酸化炭素でもなんでもない、
ただ地球の「自然周期」によるだけだ、と言う人もいます。
(地球も生きてるから、マントルの活動次第で発熱量が変動する。)
ま、ほんとのところははっきりしないわけですが、
このことが人類に悪害をもたらしているわけではありません。
むしろ、人類史上「稀有な気象的安定期」をもたらしている可能性のほうが高いのです。
この二酸化炭素にしても、ダイオキシン問題
(微量でも体に入れば死に至ると喧伝されたが、今やほぼ無害に近いことがわかっている)
にしても、
環境省や厚生労働省といったところはウソばかり流しますから、皆さん気をつけましょう。
たとえ官公庁からの情報といえども鵜呑みにせず、できるだけ他の情報で確認をとる習慣が必要です。
それにしても世の中じゅう、自己中心的で我利我利亡者ばかりなんだなあ、
と痛いほど感じられる今日この頃ではあります。