蒼蝿(そうよう)驥尾(きび)に附(ふ)して万里(ばんり)を渡り碧羅(へきら)松頭(しょうとう)に懸(かか)りて千尋(せんじん)を延(の)ぶ
〔立正安国論(りっしょうあんこくろん)、26㌻・編163㌻〕
わずかしか飛べない青バエも、駿馬(しゅんめ)の尾につかまって万里を行くことができ、葛(かずら)は大きな松の木にかかって千尋(せんじん)に伸びることができる。
◎ハエ、葛の例を引いて、たとえ小さく弱い存在であっても、妙法を信じることにより、境涯を大きく開いていける、と教えられた一節です。
◆報恩の「祈り」と「行動」誓う
1953年(昭和28年)、夢だった社交ダンス教室を創業。妻と懸命に働きましたが、経営は思うようにいかず、貧乏のどん底に。加えて、病弱な体、同僚の裏切りなどで悩んでいた62年8月、この御文(ごもん)を引いて、「必ず宿命転換でき、大満足の生活となる」との先輩の言葉を聞いて入会。以来、懸命に唱題し、活動に励みました。その中で、門下から競技ダンスのプロ日本チャンピオンをはじめ、アマチュア第3位、第5位と、人材を輩出できたのです。次第に経営は上向き、現在まで教室を続けています。
86年、一緒に苦労してきた妻と共に、広布功労賞を受賞し、感謝の思いでいっぱいです。4年前に見つかった胃がんも、摘出手術が無事成功。2カ月で退院しました。学会という和合僧の中で、広布のために生きる時、想像以上の力がわき、大満足の人生を歩めることをあらためて実感しています。
池田先生の指導を胸に、生命の限り報恩の祈りと行動で、広布のために戦ってまいります。
〔青森池田県主事〕
(きょうの発心 2006.01.27 金)〈11188〉