井上哲次郎・有賀長雄等、同窓人の著『哲学字彙』は、明治十四年四月の緒言あり。
「此ノ書、英人フレミング氏哲学字典ニ拠テ、稿ヲ起ス、然リ、該書ハ、多ク近世ノ辞ヲ載セズ、因テ、文学士和田垣謙三、国府寺新作、并ニ有賀長雄等ト、遍ク諸書ヲ捜索シ、増加スル所甚多シ」。
また字義は往々学科に従ひて異なるとて、その略符の学科をあげし中に、倫理学・心理学・論法・世態学・生物学・数学・物理学・理財学・宗教・法理学・政理学あり。論法・世態学・理財学は、今日の論理学・社会学・経済学に当たる。
「此ノ書、英人フレミング氏哲学字典ニ拠テ、稿ヲ起ス、然リ、該書ハ、多ク近世ノ辞ヲ載セズ、因テ、文学士和田垣謙三、国府寺新作、并ニ有賀長雄等ト、遍ク諸書ヲ捜索シ、増加スル所甚多シ」。
また字義は往々学科に従ひて異なるとて、その略符の学科をあげし中に、倫理学・心理学・論法・世態学・生物学・数学・物理学・理財学・宗教・法理学・政理学あり。論法・世態学・理財学は、今日の論理学・社会学・経済学に当たる。