ショートなはなし

実際に体験したことをもとに、ショートな話をお聞きください。

夢と目標と道程

2021-02-22 08:08:31 | 日記
子供の頃
いつも一緒にいた男の子

彼は机上では
勉強していない様子だった

だけど、成績は常にトップで
追随を許さなかった

天才と呼ばれていたけど
きっと、見えないところで
努力していたに違いない
彼はそれを
努力とは思っていなかった
おそらく

ある日の帰り道
将来どうするの?
と彼に聞かれた

僕は、早稲田に行って
小説家になるかな
と、曖昧に答えた

彼は、東大に行って
医者になると言った
その言葉には、真実味があった
小学生5年生の言葉

中学は同じだったけど
少しずつ疎遠になり
彼は、県内でも
有数の進学高校に入学した

僕は地元の高校に
ギリギリで合格した

何十年もして
彼の名前を検索したら
国立大学の医学部の教授
に、同じ名があった

卒業した大学の
教授になっていた

僕はといえば
早稲田よりかなり偏差値の低い
大学に入り
小説家にはなれなかった

若いときに苦労しないと

そのあとずっと苦労する

苦労でないことも
苦労と感じてしまう