大学の専攻を生かして卒業後は地元に帰って教師になるのでしょう。大学時代にはよく言われた。
しかし、地元に帰るなど、教師になるなど、とんでもなかった。
いうまでもなく地元はいじめっ子に最高の拠点である。ボスと崇められ、教師から気を使われ、従わない者には制裁を食らわせる。顔を知らない者は一人もいない閉鎖的な土地で、カースト下位はカースト上位に絶対服従して生きているのだ。
田舎カーストの低かった私は、教師からもイジメの標的にされた。教育実習は出身中高でやらなければならない。イジメ教師の下で。イジメ教師から何を学ぶというのだろう。二度と顔を見るのも嫌である。
教師になるにはいじめを助長する屑にならなければならない。そんなことを叩き込まれた中高時代であった。