こじまゆの日記

気ままに綴る、こじまゆによる、誰のためでもない日記。
でも、読んでもらえると、とても嬉しい…♪

障害者スポーツの今後の展望について本気出して考えてみた。

2010-08-20 00:19:21 | 語る
タイトルの後半、誰かの曲のタイトルに似てるでしょう(笑)
あまり固くしたくないという、こじまゆのささやかな心遣い(?)です。

さて、ここから、本気出して考えてみます。
というか、私はいつでも本気なのですが…。

現在、健常者のスポーツでさえ、メジャーじゃない競技の選手は、
経済面を含め、実に厳しい競技生活を余儀なくされている。
この不況の中、会社が目立たない競技に投資してくれる可能性は、極めて低い。

フェンシングの太田選手の例がわかりやすい。
オリンピックで銀メダルを獲って初めて、企業にアスリートとして雇用して貰うことが出来た。

一方、私が関わり続けている視覚障害者スポーツのゴールボール。
実はゴールボールも、女子チームがアテネパラリンピックで銅メダルを獲ったことで、
一部選手は、いわゆるセミプロという地位を獲得し、恵まれた競技生活を送っている。

しかし、パラリンピック出場すら果たしていない男子チームは、
ほとんどの選手が、普通の社会人として、健常者とほぼ同等に働き、
それと並行させて、競技生活を送っている。
男子の方が、海外の選手との体格差や運動能力の差が大きく、
また、世界の競技人口も圧倒的に男子の方が多いため、
当然、パラリンピックへの道のりは、より一層険しくなる。

女子の方が、壁は低い。
それは、確かに真実。

それは真実であり、実際、男子には女子選手をはるかに上回るストイックさでトレーニングを積み、
世界でも十分に戦える力を備えた選手がいるのだ。

それを踏まえた上で、誤解を恐れず、私の思うことを言うと…

男子には、自己プロデュース能力が足りない。
女子は、その点、本当に上手に売り込んでいると思うわけだ。
いくら国内大会で優勝出来なくても、
ブログや講演会、メディアを上手く使い、「頑張る姿」を発信している。

実際、私のチームは、2年連続で日本一となった。
つまり、日本代表選手たちは、2年連続で日本一となっていない。
しかし、それは問題では無いのだ。

『支援しよう』と思わせれば勝ち、なのだ。


侍魂と言えば聞こえは良いのだが、男子の選手は、そのような姿を嫌う。
影の努力は、影のままで良い。
実際以上に見せるなんて恥ずかしい。
大袈裟にアピールするなんて…。

個人的には、この考え方の方が好ましい。
しかし、だ。

お金は湧いてこない。
しかし、充実した競技生活にお金は必要なのだ。
ゴールボールを、世間に売り込むこと。
ゴールボーラーである、自分自身を売り込むこと。

手っ取り早いのは、もちろんパラに出てメダルを獲ること。
でも、そんなに簡単なことじゃない。

結果を出すために必要な、充実した強化を行うために。
広報活動って、凄く大切なのだと思う。
障害者スポーツって、普通のスポーツと同じで、どれもとっても面白い。
とりわけ、ゴールボール!!(←欲目?)
それを知って貰うこと、そして、支援して貰うこと。

今まで、あまりそんな風に考えたことが無かったけど、
この不景気で、国からの予算が削られる予感プンプンで、
かと言って、国民の生活が今後どうなるか!?という状況で、スポーツへの費用を削ることになるのは当然で。
そこを、「国は間違っている!!」と喚くことは、もっと間違っていると思うし。
そんな閉塞した障害者スポーツの懐状況を打破とまではいかなくとも、
なんとか光を…と思うと…

そりゃ、情報でしょう。

どんなに頑張ってても、見て貰えるように努力をしなければ仕方無い。
自己満足には限界があるし、
何より、日本代表として世界で戦おうと言うのだから。

しかし、兎にも角にも新しいことに腰が重たいオジサマたちを、
どうやって動かせば良いのでしょう。
私が力を付けるしかないかなぁ。

なぁんて。

半分以上、本気ですがね。

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