最後の回覧板を班長に届けた。総会の議案書とガン検診の案内を配布してもらう。
殆どの人がガンになる。案外ガンになるまでこの病気を理解できていない。若い人は特に?
良い治療法が見つかっている。死亡率は格段に下がっている。だがしかし、経験の出来ていない人は経験者の普段の様子を見ていない。家人でも普段と違うその様子に苦情を言う。ストーブの火を弱める作業、油を給油する作業、トイレに起きる作業、風呂のフタをきちんと閉めれない。歩行時に平衡感覚が保てない。食欲が無い。味覚と趣向が変わった。殆ど外出をしなくなった。不器用になった。算数が出来なくなった。一日中寝ている。電話に出る気がしない。玄関先に来客が来ても出て行きたく無い。言葉が出てこない。健忘症も進んだ。
医師に伝える。医師も患者の様子を見て判断している。そのくらい千差万別だ。
今回は総会議案書の作成が大変だった。会計に苦労をかけた。最後の総会を迎える。
退任する。漸く責任を終えられる。