別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン14 そぞろ感想6

2021-01-09 23:19:56 | シーズン14

第6話 ホラーな初恋 

平和そうな町。司書のハーパーは美人で仕事熱心。けれど誰も図書館に来てくれないとぼやいてる。ハイスクール時代のクラスメイトが食事に誘いOKもらう。舞い上がるウキウキ男子。だが彼は何者かに噛み殺されてしまう。 

コーヒーにガバガバ砂糖を入れてるジャック。恩寵なくなったら味覚も変になったと。
人間の子になったから、食生活は気をつけてあげてほしいが。3パパともに期待できない(メアリーいてもあまり期待できない)
サムはチャーリーと狩り。ディーンはメアリーとボビーの様子を見に行って戻ってきた。ジャックの咳は止まってないが、ディーンと狩りをしたいとせがむ。
「みんなの役に立ちたいんだ。ディーンだって悪くないのに責任を感じてるだろ。チャンスを与えて」
誰に似たんだか、こういう『お願い』に兄は逆らえない(笑)

ダイナーに聞き込み。ウェイトレスはFBI(偽)に協力する気無し。そっけない返答をいちいち真面目に書き留めるジャック。
ディーンがワイロを出すと喋り出し、彼はハーパーに言い寄ってたと言う。
ジャック「言い寄るってなに?」 ディーン「デートする前にすること」 
ジャック「つまりセックスの前にすることか」 何見て勉強した。
ハーパーは美人だけど、男運が酷く悪い。付き合う男がみんな死んでいく。街の人々のインタビューより。 

一方サムとチャーリーは、勇ましく狩り…はしてなくて、延々車中で見張り。あまりに暇で、サムはハンドスピナーを回しまくっとる。いい笑顔。チャーリージト目。
そのうちに打ち明け話へ。異次元のチャーリーはローマンエンタープライズ(ノットリバイア)でプログラマーをしていて、カーラというパートナーがいた。ベーカリーを開いてた彼女と幸せだったが、ミカエルとルシファーの戦いにテクノロジーが全滅。始めは助けが来るとみんなで頑張っていたが、食料が尽きると互いに奪い合い、多くの人々が死んでいった。カーラも死んだ。
水を止められたら、社会は一瞬で崩壊する…。
サムはこちらでは起こらないと言うが、チャーリーは、これからよ、と。

ディーンとジャックはパイを前に相談。ジャックは恋愛映画は見たけど経験が無いのでよくわからない。ロウィーナとガブリエルもそうなの?と聞く。
子供にあの二人の何を話したんだよ。
ハーパーは人間じゃないかもしれない。調べるために、恋愛小説作戦。 

悪い警官役、FBIディーン。ハーパーに質問を浴びせ、そこに救いの王子様ジャックが現れる。
ディーン「いいか、オレは…」 
ジャック「FBIだろ、聞こえてた。でも僕は悪いことをしてないから、僕に何もできない。彼女があなたと話したくないなら、話せない。FBIならわかってるよね」
「すっこんでろガキ」
「あんたこそすっこんでろ、オッサン」
ジャックの芝居が真に迫ってる件。
「お、オッサン…?」 ディーン本気でショックw 

救いの騎士にポ~っのハーパー。あなたにピッタリの本が自宅にあるから案内すると誘う。ハーパーに気がある同僚が止めるも、二人は行ってしまう。ディーンは慌てて後を追おうとするが、さっきの同僚が襲われ、叫び声にそっちに向かう。 

自宅に来て今更、知らない男性を部屋に上げるなんて変よねと動揺するハーパー。
だがジャック君2歳、意味を介さず。「いいんじゃない。本を取ってきたいんでしょ」w
ハーパーが本を取りに行ってる間、ジャックは銀製のコインを床に置き、聖水を手に振りかける。
彼女に拾ってもらい、受け取るついでに手に触れる。そして空咳しながら「クリスト」
お、なつかしいその判別法。でもハーパーは全部クリア。

ハイスクール時代のBFが地元を出て行ってから、ハーパーは不運続き。この街から出たことがない。少し同情するジャック。何気に良い雰囲気。
ハーパー「いきなりだけど、一目惚れってあるかしら?」
ジャック「いきなりだけど、トイレ貸してくれる?」 

トイレでジャックはディーンに電話。便器のふたにきちんと座ってる(笑)
「ハーパーは悪魔じゃないし、99%僕に恋してる。万が一ってことがあるから、セックスのやり方教えてよ」 
魂が減ろうがどうだろうが、マイペースさ変わらず。
ディーンが玄関蹴破り飛び込んでくる。追ってきた犯人は、ハーパーのハイスクール時代の元カレ、ヴァンス。のゾンビ。
ディーンがゾンビを引きつけてる間に、ジャックはハーパーを連れて逃げる。
兄貴とドタバタ戦った後、いきなり普通に出ていくヴァンス。 

図書館に戻ったジャックとハーパーだったが、彼女は追ってきたヴァンスを中に入れてしまう。
そして熱いチュー?! なんと彼女の家系は代々続くネクロマンサー。ヴァンスが町から出ていこうとしたので殺してゾンビにし、つなぎとめていた。彼女に言い寄る男たちを殺させ、ゾンビの嫉妬と殺しをスパイスにする愛。げげ。
追いついたディーンは、奴は頭を吹っ飛ばしてもダメだ、墓に戻して心臓に銀の杭を打ち込まないとと教える。
そこでまたも、ひと芝居。 

ジャック「僕は外の男より強いよ。死んでる男より生きてる僕と結婚して、この街にずっといようよ」
こういう告白はいけしゃあしゃあとこなす2歳児。 
嫉妬で掴みかかるヴァンスをディーンが手錠でつなぎ、気がつくと既にハーパーはずらかった後。 

サムとチャーリー組。チャーリーは狩りを嫌っており、こちらに来てしばらくは皆を手伝ったけど、今回で辞めるつもり。
怪物も人もいないところで一人で暮らすと言う。
彼女は今回の犯人を「ムスカ」という怪物とあたりをつける。ハエ男みたいなもの。すべての本を読んでるサムは当然知ってた。チャーリーに「オタク」と言われたらもう免許皆伝。
それっぽい奴が出てきて、警戒する二人。黒い宇宙服か養蜂家みたいな頭でっかち。色々あって、ムスカを退治するサムとチャーリー。予想つくドロドロ(^^; 

ヴァンスを無事に墓に戻し、バンカーに帰宅したディーンとジャック。もっと狩りに連れて行ってと言うジャックに、サムが帰ったら話すと言うディーン。
けれどジャックの咳は酷くなり、鼻血と吐血をして昏倒。呼びかけ続けるディーン…。


息抜きエピですが、恒例のラスト暗転…。

ジャックは申し分なく可愛く、兄貴とのペアも良かった。けれど兄弟が完全別行動の上、サムとチャーリーパートが残念ながら面白くない。ほとんど車中での会話。ムスカとの対決もありきたり。
異次元から来たチャーリーのつらい過去。サムはこちらのチャーリーと重ね合わせてしまい、それも彼女の反発を呼んでる。

結局いつものサムの説得術。狩りの価値と仲間といるべきことを説く彼に、やっぱり説得されちゃうチャーリー。
仲間とはぐれてしまったムスカの哀れさをチャーリーの選択に重ねてるわけだが、それって失礼では(笑)
せっかくの美味しいペアなんだから、もう少し何とかできなかったかなあ。ムスカも頭でっかち黒装束が、『アクアマン』のブラックマンタを思い出したよ(検索せよ)

異次元の懐かしい面々は、こっちで失われた大事な人たちとは同じではない。チャーリーも、ボビーも。本質的な所は似ているけれど、生きてきた歴史が違う。別の人。寂しいけれども、死んでいった彼らを忘れずにいると言う意味では、いいことなのかも。ファンサでもあり、異次元設定の言い訳でもある(^^;
人気キャラを異次元バージョンとして復活させても、やっぱり扱いが難しいことが出てる。

ただチャーリーが言った、文明なんて「一瞬で崩壊する」という言葉は、今の世界を見るとフィクションと思ってられないんだよね…。

ディーンとジャックの方がメイン。ハーパーまさかのネクロマンサー。ネクロマンサーってトゥーレ以外にいるのかよ。最後手紙書いてロックオンだし。どこに住んでるか知らんだろ。
邦題の「ホラーな初恋」は無理がある。老化の呪いをかけられたローラの方がまだ恋っぽく見えた。ジャックは恋愛も性も興味はあるんだけど、まだ目覚めちゃいないよね。生真面目なので、相手が怪物か定める方法一つ一つキチキチやってるし、見かけの年齢の経験値はないので、モーションかけられ(死語)ても理解せず。そこらが面白い。その割に芝居が上手い(笑) ディーンも一般的にオッサンの年齢なんだから、今更ショックかよw 

ただディーンとジャックという組み合わせは、次回からの展開の前振りでもある。サムやキャス(どこに行ってる)に教わるものとは別に、ディーンにジャックが求め教えてもらいたいのは、「男子かくあるべき」の見本。やはりジャックはディーンに一番、「親父」的なものを求めてる。父さんとパパがあとの二人か。その差は男の子には大事なのかも。普通なら一人の父親に学ぶものを、ジャックは三人の父にそれぞれ別に分けてもらってる。

楽しかった話の最後に、キツイ前兆。ここからシーズン14の闇が始まる…。

 


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