フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

デーモン聖典最終回前の妄想その①

2007年05月28日 | デーモン聖典関連

 K2と赤龍、そしてミカが決着をつけるため別次元へと消えてから1週間、世界は何もなかったのごとく元通りに戻っていった。
 SMICは、EUを後ろ盾にした、ウィーン本部のクロムウェル卿が実権を握り方針を転換、閨人の映画製作も一時中止となった。相変わらず各地ではデーモンによる被害が発生していたが、頻度は目に見えて減っていた。・・・それは、「マスター」がデ-モンを呼び集めることをやめたせいかもしれないと、知る人はいなかった。・・・彼らを除いて。
 彼ら──それを知る一握りの者たちが集まっているのが、ここ東京の、リンデルツ家の別邸だった。
 ゾフィは失踪した(世間的には病気入院、そして多少事情を知っているが彼の正体を知らない者にはそういうことにしていた)ヘルムートの代わりに、SMICからは手を引き、エットーレとともにリンデルツ家の支配する諸々の企業の引き締めに専念する決断を下した。そのために旅立っていった彼女がここに来ることは、当分なさそうだった。
 彼女のいない屋敷に、りな、もな、侑、翔、美羽、「おにいさん」たちは身を寄せ、ずっとK2たちの帰りを待っていた。そして忍は、そこにはいなかった。
 忍は最初、りなたちと共にリンデルツ家にやって来たが、彼女たちが落ち着くと、「すまないがやることがあるから・・・」と出て行ったまま、戻らなかった。一応まだSMICの職員だから、と出勤して行って、一度「当分戻れないが心配しないでくれ」というメールが届いただけで、あとは音信不通となってしまった。電話も取り次いでもらえず、携帯の電波も届かないため、心配したもなが朱鉦経由でなんとかトレヴァーに連絡をつけたところ、「忍からは体調不良で休職願いが出ている」という返事がきた。「行方不明なのか?僕も探してみる。君たちは動かないで連絡を待って」という言葉に従って待っていたものの、1週間が経ち、オーロラも消えてしまったというのに、K2もミカも戻っては来ず、彼女たちは焦燥と不安でいてもたってもいられず、かといってどうしたらいいのかもわからなかった。
 だが、オーロラの消えた翌日、忍は戻ってきた。
 「忍ちゃん!」
 「・・・ただいま、りな、もな・・・」
 「忍ちゃん、どこに行っていたの?!SMICへ行くなんて嘘ついて、みんな心配してたんだよ?」
 「ああ・・・」
 忍は疲れた顔に済まなさそうな謝罪の笑みを浮かべた。
 「ごめん・・・。スイスに・・・父に、会いに行ってきた・・・」
 「お父さんって・・・病気の?」
 りなはそっと忍の腕を取った。
 「ああ。お礼と・・・別れの挨拶にね・・・」
 それでは忍は、自分の頼みをきいてくれたのだ、とりなはぽっと胸が温かくなるのを感じた。あのとき、どんなに嬉しかっただろう。ミカが「忍が自分以上に愛している」のが自分たちで、さらにもなよりも自分を愛しているのだと教えてくれたとき。
 忍は自分を選んでくれたのだ。あの予感は実現しなかった。「彼」に忍を奪われずに済んだのだ・・・
 「・・・K2たちは?」
 忍は、どこか聞くのを怖れているように声を潜めて訊ねた。
 途端にもなの表情が歪む。
 「・・・帰ってこないの・・・」
 「え?」
 「K2もミカも、帰ってこないの!どうしよう・・・っ、K2、私が地球を救ってと頼んだから・・・!!」
 「・・・・」
 忍の表情が変わり、唇が何かを言おうとした。りなは思わず彼の腕にすがる手に力をこめた。
 忍は翔の背後に立つ「おにいさん」こと、獏を見つめた。
 「獏、おまえは赤龍たちがどの次元へ行ったのかわかるか?」
 「まあな。奴ら、軌跡を隠そうとはしなかったし。わかることはわかるが」
 忍は獏の方へ一歩踏み出した。りなの小さな手から、彼の腕がすり抜ける。
 「頼みがある・・・。翔から頼んでもらってもいい。僕を・・・」
 忍から、苦悩と、疲れきった様子が消え、瞳に強い光を取り戻して、彼は言った。
 「僕を・・・その次元に、連れて行ってくれないか?」

以下、続く!・・・のか


告発の行方・・・なんちゃって

2007年05月28日 | 極めて日常茶飯事
 いや、日常茶飯事じゃ困るんだけど(笑)、昨年から今年頭にかけて私のいるオフィスでパワハラ事件があって、よその部のことながら怒っていたんだけど、やられてる本人もその部の所属員も人事部ホットラインに訴えないものを、部外者が言うのもどうかと迷っているうちに、その部の女性社員がその上の統括部に訴えたというので、じゃあなんとかするだろ、と思ってホットラインへの告発をやめた。その後まあ多少収まったものの、結局被害者は退職し(あの上司のいる会社で勤め続けようと思う人はいないだろ・・・)、加害者のT部長は何か注意は受けたらしいがべつに処罰を受けた様子もなく、相変わらず部長におさまりかえっているので、「あーあ、相変わらず最低だぜ、あの営業ラインは」と怒っていた。
 で、機会があって人事部との懇談会に参加したときにちょうどパワハラの話が出たので、いい加減むかついていた私はT部長のパワハラによって社員が退職したこと、そのことは統括部も知っていることを言ってやった。パワハラ問題は人事部へ要報告事項だ。隠蔽は重大内規違反。人事総務部長は報告は受けていない、すぐに調査すると言った。
 で、先週早速人事部から統括部へ調査が入ったらしい。それを受けて統括部のH部長が東海の誰が告発したのか、探りを入れてきたらしい。懇談会に一緒に出席したK先輩は隠すわけにもいかなかったので、懇談会に(タイミングから見て、懇談会で告発されたことは見え見えだからさー)出席したメンバーを答えたそうだ。T部長の部の女性にも人事部に言ったのかどうか確認したらしい。ちなみに、告発者探しをすること自体も禁止されている。ので、早速私はまたも組合を通して統括部が告発者探しをしていることを連絡した。・・・とことん性格悪いよ、私は!
 そしたらすでにそのことは通報され、人事部長から統括部にすぐにやめるよう通告したとのこと。たぶんK先輩だな・・・。K先輩は組合役員だし。
 ま、懇談会出席メンバーの中で、人事総務部長に直接告発しちゃいそうな性格悪くて強気なのは私しかいないからな(笑)。以前東海のオフィスにいて、間接的上司だったH部長にはバレただろうけど、別に怖くないもんね。所詮営業ラインが違うんだから、私に人事上手出しはできないし、その他に何かいやがらせとかしてきたら、また組合と人事に訴えるだけだし。攻撃されればされるほど徹底抗戦の上過激な行動に出る性格だということを、見抜いてないとしたらそりゃーH部長の観察眼がないとしか言いようがないけどね!せいぜい私の所属するCラインと向こうのAラインの仲が、もともと悪いのがますます悪くなるくらいだろ(笑)
 というわけで、今後T部長及び統括部がどのような処分をうけるのか、じっと見守っていくつもりだ。これでT部長が飛ばされたり降格したりという処分がなかったり、統括部上層部に何のおとがめもなかったりしたら、この会社は腐ってるとしか言いようがないね!まあ、「うちの××さんたちは責任とりたがらないから」と痛烈なお言葉を洩らした(爆)人事総務部長の手腕に期待、だ!