 写真上：「日米同盟の現状と課題」について、講演する先崎元統合幕僚長・・・
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おーいです。おはようございます。菅新総理に国民の皆さんが期待されていることが、世論調査などで明らかになりました。
期待を裏切らないように新しい体制は、しっかりと国民の声を聞いて、日本国のかじ取りをお願いします。
私の今日の予定は、地元高倉台地区の防災訓練への出席と参議院選挙の街宣活動など今日も忙しい一日になりそうです。
昨日も、民主党県連の政策懇談会や「ホタルの集い」(追って後日ブログに投稿します）など、ブログに投稿しなければと思いつつ、時間に追われ原稿が書けない状態が続いている今日この頃です。
さて、一昨日の議員総会の後、湊川神社 楠公会館ホールに於いて、「第１３回防衛懇話会」が開催され、懇話会会員として出席させていただきました。
懇話会の記念講演で、「日米同盟の現状と課題」と題して、先崎一（まっさき はじめ)元統合幕僚長の講演をお聞きする機会がありました。
私なりに書き取ったレポート用紙１０ページほどのメモをもとに簡単に報告します。
先崎 一（まっさき はじめ）元統合幕僚長は、鹿児島県出身、第29代陸上幕僚長、初代統合幕僚長等自衛隊の要職を歴任され、制服を脱いで４年になり、現在は、防衛省顧問、日本地雷処理を支援する会会長等、後進の指導にも努めておられてます。
阪神淡路大震災の３年後に第3師団長※に就任され、伊丹駅も震災時のままで、仮設住宅も２万戸建ち並んでいたが、現在の神戸は当時の面影もなく素晴らしい復興がなされたと最初に述べられた。
※陸上自衛隊の師団のひとつ。司令部を兵庫県伊丹市の千僧駐屯地に置く。近畿2府4県（滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県）の防衛警備、災害派遣を任務とするほか、民生協力及び国際貢献活動を行っています。
昨年は神戸では、新型インフルエンザで、ご苦労があったようですが、今年は宮崎県の口蹄疫病で農水省等政府はたいへんです。自衛隊では、訓練に影響があったようだ。大分県の演習場では、牛の放牧場が近くにあり、宮崎県の自衛隊は来てもらっては困ると言われているようです。
このようなウイルス問題は、また中国からの黄砂で運ばれてくるウイルスも脅威ですし、制服を着ている者から見ると生物兵器の危機対応の整備は急務でもあります。
今年は、日米同盟５０周年になる。普天間基地問題では、迷走を続け、我が国の危機管理体制は大丈夫かと・・。日米同盟を考えるいい機会。政権の交代。世界でも激震が起きている。
日本の防衛を考える時、米軍の影響なくして語れない。
自分が防衛大学に入って最初に手にしたのは、アメリカ製のＭ１ライフルでした。戦い方も米軍から影響を受けた。ＣＧＳ※ ＭＥＴＴ（メッツ）Ｍは、ミッション。Ｅは、敵。Ｔは、地形。Ｔは、タイム。ファクターを戦況を考える
※CGS（Command and General Staff Course）。
上級指揮官・幕僚に求められる戦略的・戦術的知識及び技能と、師団規模の部隊運用に必要な統率力・判断力の付与を目的としている。
教育期間は90週（約2年）に及び、陸自幹部自衛官の教育課程の中で最長である。
我々は、日米同盟を当たり前にしてきた。日米の軍事関係者の信頼関係をつくった。その信頼関係をつくったのは、共同訓練だ。海上自衛隊は、５０年前から、航空自衛隊はは、３２年、陸上自衛隊は、３０年近くになる。また地元の人たちとも理解を得るよう努力をしてきた。米軍が訓練で使えるようにするために地元の了解をいただいてきた。日米の訓練に理解をいただいてきた。
みなさんは「メンター」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか？メンターとは、アドバイザーのことを言います。
今年の１月にメンターとして、市ヶ谷の地下でコンピュータを使って演練する日米総合演習に参加した。
５０年目のはじめて本格的な机上演習が行われた。朝鮮半島⇒現実と重なっている。
世界を６つに分けて見ている。
もうひとつの演習「山桜演習」アメリカの第一軍団との図上演習にもメンターとして参加した。
コンピュータ・シミュレーションによる、陸上自衛隊と米軍の合同指揮所演習「山桜」
日米合同のシミュレーション防衛協調能力の向上が目的で、米軍も高く評価している。
朝霞駐屯地で米軍と顔を突き合わせて、フェイス・トー・フェイスで訓練をする。そういう機会はあまりない。地域の人たちとの交流もある。迷彩服を着てメンターとして参加したが、最後は現役の陸上自衛隊員に戻ったような感じになった。海上自衛隊でも同じように「リンク１１」などで、行っている。親密に情報交換をしているのは、アメリカと日本ぐらいだ。米側も高く評価している。
北海道の山桜作戦の米軍との共同作戦で、東北から攻められる訓練で、稚内から旭川にかけて走る国道４０号線を米軍の管理下に置くか日本の自衛隊の管理下に置くかもめたことがあった。
日本側は、道民の避難するための国道として使いたい。米側は、反撃するための戦車などの軍事上の道路として使いたい。と、演習と言えども大喧嘩をし、国益をかけて共同作戦を行う。
帯広の道東地方の演習で、米軍は、何をしたしたか。コンビニを一番に押さえる。食料を確保する。まさに真剣勝負。イラク派遣もやってきたが、飛躍的に信頼関係は構築されている。
冷戦崩壊から２０年経った。モスクワで、ロシアと米英仏が対話。ＮＡＴＯ本部のあるベルギーでロシアＬＯ連絡を担当。ＮＡＴＯ正面、ＰＫＯ、国際貢献。ヨーロッパの正面、大きく変わってきている。
アメリカの情報ネットワーク、スピーディに正確な情報を持っている。日本も恩恵を受けている。治安情報、テロリスト活動など、米軍の情報がなければアフガンの活動は出来なかった。
我々のやっている活動が、最近、政治家の政争の具にされている。
国民の応援があってこそ国際貢献活動が報われる。日本の駐留地にイギリスの民間の要員が守る。おかしい。サマーワに行ったオーストラリアのハワード首相が「日本の自衛対を守ることが任務」と言われた。ショックであった。
日本の撤収後、米軍あたりは、日本の国際貢献を評価している。
アフガニスタンでもお手伝いできる部分ある。不発弾の処理、水道、道路の復旧、地雷処理等、官民一体となって日本もやれる国際貢献活動はある。
課題：北朝鮮問題⇒日米同盟の共通の脅威。３月のホットな問題。魚雷直径５０センチ、長さ７メートル水深１０メートル以下、日露戦争の時代からある古い魚雷。水中から奇襲された。
半島有事となれば、３８度休戦状態、国連軍の後方、米韓共同、日本の有事として取り組まなければならない。周辺事態の法律、邦人救出、安全確保をしないと動けない。これでは何もできない。日米韓の連携がないと出来ない。
一番の問題は、いざとなった場合に北朝鮮の情報が、アメリカからタイムリーに入るのか危惧している。
パトリオット、イージス艦で、迎撃の態勢を日米準備。
ＳＭ２０ミサイル一発二十億円。パトリオットミサイル一発五億円。
北朝鮮が、弾道ミサイルを発射するとアメリカは瞬時に発射地点がわかり反撃する。
中国の台頭：２１年連続２ケタの軍事費。軍隊の近代化を図っている。
なぜ中国は、東へ東へ出てくるのか。アデン湾の海賊退治。米軍の進出するルートを妨害する。周辺をプレゼンス。自分のものにする。海洋調査⇒潜水艦の動ける範囲を調査している。
中国は日米にとって軍事的共通の敵となるか。軍事的にはアメリカは中国に強硬に出られない。戦略的パートナーとアメリカ発表。現役制服組の悩み、共通認識「ツープラスツー」出来ない。
仲間として信頼をどう醸成するか。東南アジアの諸国と安全保障上の話し合いするが、中国は一度も出てこない。
カウンターパートがわからない。まだまだ中国は「信頼できない」
民主主義国家⇒シビリアンコントロール当たり前。一番大事なこと、政治と軍事の信頼関係をどう構築するか。
アメリカ⇒一番信頼される組織は、軍隊。オバマさんのスタッフは、海兵隊のトップであったり、主なスタッフの多くが軍人、軍事のプロが支えている。
それに比して、我が国は統合幕僚長が、トップの総理大臣と意見交換する場がない。
安保会議のみであった。
軍事のプロの制服自衛官を活用してほしい。カウンターパートのアメリカが、軍事のプロを中心に動いている。
日本も政治主導で活用しないと国家の損失になりかねない。
と１時間半余りの時間ではありましたが、アメリカとの関係修復に自衛隊をもっと重用してこの国難に備えるべきだと淡々と語っていただきました。
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