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日本タングステンのNWS超硬合金について

2011-10-17 19:30:05 | 日記
NWSとは「世界で誰も見たことがない対決ショー ほこ×たて」であった素材屋 対 加工屋 の対決に出てきた金属です。「どんなドリルも穴をあける事が出来ない」なかなか大風呂敷を広げたな、と当初思っていたんですが、今まで3社チャレンジして連勝!すごいです。今度はOSGがチャレンジしてました。世界のOSG。ここでダメなら他でもダメ、的な感じであおってましたね。結果は素材が割れて引き分け。ここが個人的には気に入らないです。ドリル先端の砥粒は既に剥げていたし、割れなかったらあと1mm掘り進める事は出来なかったと思います。割れた原因は「押し付け力」だと思います。マシニングの「押し付け力」です。ドリルの手柄ではありません。「プレス機でプレスしても割れないか」という世界です。なぜ、そのような事が起こったのでしょう?金属に限りませんが、「ネバさ」という言葉があります。例えば、板を曲げた時ネバさがある板は くにゃっと曲がります。ネバさがない板は 曲がらずに、一定以上の力が加わった時に パキっと折れます。ねばい板はお菓子に例えると飴で曲げても折れません。まがります。ネバくない板はポッキーです。曲がりません。折れます。分かりやすく言うとこんな感じ。おそらく、材質は社名にもある「タングステン」がベースだと思います。タングステンは個人的には世界でもっとも硬い物ではないかと思います。その上、冷却してたし極限まで硬さを求めた結果ねばさがなくなったのだと。次回またやるでしょうが、きっともうあの金属が貫通する事は無いと思います。